【アスペルガー症候群だっていいじゃない―私の凸凹生活研究レポート 】を読んで。
しーたさん著、「アスペルガー症候群だっていいじゃない―私の凸凹生活研究レポート」という本を読みました。
この本を選んだわけ
精神科のお医者さまから正式にアスペルガー認定されてから約2週間が経ちました。しかし、世の中にあるアスペルガーもといASDに関する書籍は大体が男性であったり子供であったりと女性当事者のASDに関する書籍が少ないと感じていました。その中で出会ったしーたさんの「アスペルガー症候群だっていいじゃない―私の凸凹生活研究レポート」という本。
ASDの女性当事者が執筆する書籍の中に自分自身のこれからに関するヒントが得られるのではないのかと思いこちらの本を選びました。
あらすじ
大人になってアスペルガー症候群と診断された著者の人気ブログを書籍化。
発達障害が引き起こす凸凹エピソードなどを漫画とともに紹介しながら、なぜ苦手なのか、どうしたら対応できるのかを著者と監修者が分析・解説します。当事者だからわかる社会適応術が、当事者に希望を、支援者へ理解のヒントを与えてくれる一冊。
障害と向き合い、理解したい……
社会への適応で悩んでいる……
子どもが考えていることを知りたい……
そして、
アスペルガー症候群・発達障害を好きになりたい人におすすめです。 アスペルガー症候群だっていいじゃない―私の凸凹生活研究レポート引用より
読んでの感想
あぁ…あれもこれも、なにもかもが当てはまる。
自分自身が苦しんでいた正体はASDのせいだったのかと再確認することが出来ました。
お掃除ロボットから支援のあり方を考える。 カメなら水中をいけ!
この2種類のお話の中に今後のヒントが隠されているのではないかと私は感じました。
お掃除ロボットから支援のあり方を考える。
しーたさんは本の中でルンバを例に出していましたが他のことでも考えられると思います。例えば、お年寄りの方がスマートフォンを手にすることで新しい趣味や知識を手に入れることが出来たり、SLDの子がタブレットを使用することで勉強ができるようになるなどです。つまり、凹凸や特性はあるかもしれないけれど一工夫するだけで生活が楽になる可能性が考えられるのではなかと私は解釈しました。
カメなら水中をいけ!
そしてこちらに繋がってくるのですが、うさぎとかめのお話です。
しーたさんが書かれたものを引用と解釈したものになります。
平坦な道だけれど障害物が沢山ある道と海のコースが仮にあるとします。例えば一対一の戦いならばカメが泳ぐ行為を選択して勝つでしょう。しかし、うさぎ(定型多数)とカメ(発達少数)だとうさぎが有意に立ってしまうのです。なぜならば、うさぎがカメに対して卑怯であると言う可能性が考えられるから。 アスペルガー症候群だっていいじゃない―私の凸凹生活研究レポート引用・解釈より
日本の特有である同調圧力も考えられるかもしれませんが多数が正しいという風潮の中に私たちはいます。しかし、発達障害は近年より研究が進みまだまだ理解されない分野。その少ないカテゴリに組み込まれてしまった私たちは多数のうさぎに怯えながら過ごさなければならないのでしょうか。
いいえ、その発想は異なると私は考えています。
特性や凹凸で迷惑をかけることが多くあるかもしれません。しかし、多数のうさぎが全員特性や凹凸がないといったらウソになります。誰しもが特性や凹凸を持っています。なぜならスペクトラムだから。
だからこそ、この本を読んでよりうさぎとカメの共存方法についてより考えるようになりました。
最後に
自分の話になってしまうのですが、アスペルガー症候群が正式に診断されて約2週。障害受容ができたと自分自身に言い聞かせていますが、日に日に落ち込む日が増えてきています。
それは、自分へのやるせなさかもしれないし、周りとの違いに納得がいかないからかもしれないし、情報量のパンクかもしれないし、診断されなければよかったと思ってしまっているからかもしれません。
ですが、いつかどこかで躓く日が来る。それが早まっただけのこと。これからの自分の物語が長編にできるように自分にい聞かせています。
今日も生きててえらい。
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