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万華鏡

どうも西尾です。

今日の大阪の天気は曇のち雨・最高気温30℃の予報(Yahoo!天気より)で、近畿地方もようやく梅雨入りしました。

これからジメジメとした蒸し暑さが本格化しますね。

逆に、沖縄地方では既に梅雨明けしているのだとか。


万華鏡

一度覗き込むとずっと覗いていられる。

不思議な世界に迷い込んだ感じになる。

煌びやかに輝いてなんとも言えない。

万華鏡。

カレイドスコープとも。

小さい時に図画工作の授業や、夏休みの自由研究などで作ったことのある人も多いかもしれない。

万華鏡を覗き込みながらくるくる、くるくると回す。

すると、中の色とりどりな部材が内部の鏡に反射して、幾何学模様を作り出す。

あれはすごく綺麗だなと思う。

綺麗だな、いつまでも覗いていられるな、と思う一方で、中の部材は外に出ることも無く筒の中でくるくる、くるくると回され続けられるのかとも思ってしまう。

内部の部材はそのための物であるから、逆に外に飛び出してしまうとそれこそ不良品になってしまうかもしれないが。

どうして万華鏡にこんな思いを抱いてしまうのだろうか。

万華鏡って動物園とかとも似ているような気がする。

動物園の動物も檻の中に入れられて、人の目にさらされる。

動物だって好きで檻の中に入っていないだろうけど。

万華鏡の中の部材だって筒の中に追いやられて日々くるくる、くるくる回されては人の目に覗かれる。

くるくる、くるくる。

でも、もしかしたら私たちの人間社会も万華鏡と一緒なのかもしれない。

社会という名の筒の中に入れられて日々くるくる、くるくる回されている。

それを覗いているのは誰だろうか。

地球だろうか。

宇宙人だろうか。

目には見えない神様だろうか。

ご先祖様だろうか。

私にはそれが誰だか分からないが。

私たちの生きる人間社会は万華鏡の筒の中と一緒だと考えると虚しくも思えてくる。

あの狭い筒の中で数十億人という人間が競いあったり、争いあったり、殺しあったりしている。

もちろん、それ以上に助けあったり、愛しあったりもしているが。

助けあったり、愛しあったりする人が多ければ多いほど、色とりどりの明るく綺麗な色を発しているのだと思う。

逆に、争いあったり、殺しあったりすればするほど、中身の色も輝きの無い殺風景な色をするのだろうな。

人間社会というちっぽけな空間は、万華鏡の筒の中というちっぽけな空間と同じなのかもしれない。

人間というちっぽけな存在は、万華鏡の中のちっぽけな中身と同じなのかもしれない。

万華鏡、好きなんだけどな。

いつまでも覗いていられるのに。

こんなことも同時に考えてしまう。

色とりどりで綺麗な万華鏡があるように、色とりどりで綺麗な人間社会の方が私は好きだ。

久しぶりに万華鏡を覗きたくなった。

色とりどりで綺麗な万華鏡の世界に浸ろうか。




以上になります。

お読みいただきありがとうございました。



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