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【まとめ】アメリカ大学院留学 1年間でできたこと/まだできていないこと

NIMOです。日本で経営コンサル業を経験したのち、アメリカの大学院(MBA)に2年間留学に来ています。(筆者の自己紹介記事はこちら

留学に来て1年が経ち、今は1年生と2年生の間の夏休みにあたります。夏休みはスタートアップ企業でインターンの仕事をしたり、いろいろな都市を旅行したりして過ごしていますが、少し時間ができたので留学1年目でできたこと・まだできていないことを振り返ってみようと思います。費用対効果的な意味でも、留学に興味のある方・検討されている方の参考になれば幸いです。

(ちなみに一般的にMBA留学で想定される「経営学の知識の習得」は、当たり前すぎたので外しています)


1.できたこと

1) 英語コミュ力の向上
シンプルに英語力の向上です。これはまだまだ十分なレベルではないのですが、ある程度伸びました。

一番伸びたのはインターン就活です。特に「ネットワーキング」と言われる、志望している企業の内部の社員とのコネクションを作るプロセスです。20分ほどミーティングをお願いして、お互いのことを知って、社員から人事につないでもらうというプロセスになります。20分間のフリートークでなるべく心のつながりを作り、覚えておいてもらえるような、高度なコミュ力が必要なので、何度もトライするうちに必然的に英語力そのものが伸びました。3か月で50回くらいやったかな…。(これでもたぶん少ない方)

そのほか、他の学生との交流やグループワークが多かったり、Public Speaking(大勢の前でスピーチする)の機会があり、日本より使う機会が格段に増えた分、英語力は伸びました。

ちなみに”Public Speaking”は、日本ではわかりませんが、アメリカでは1つのスキルとして確立されています。政治家などの公人だけでなく、例えば企業の管理職や部活のリーダー等、みんなの前で話す場合に必要なスキルがPublic Speakingスキルです。筆者はアメリカに来てこのスキルに出会ったのですが、その分野の教授が一緒に仕事する機会をくれそうなので、2年目もスキルとして追及したいと思っています。

2) アメリカでの職務経験(AIスタートアップのインターン)
カリフォルニア州のAI関連スタートアップでのリモートインターンになります。役割はマーケティングとビジネスアナリティクスです。早い話が、これから市場に出すプロダクトを最大限売るにはどうすればいいかを経営層と議論しています。(インターンに関する記事はこちらもどうぞ ↓)

3) 新しいスキルの構築(Business Analytics)
もともと経営コンサルという職種で日本では働いていたものの、この職種でアメリカで働くのは言語的にも厳しいし、昨今の大手コンサルの動きやあり方にはいろいろと思うところもある。あとは数字やデータを使ってビジネス(特にマーケ)の意思決定をする分野にチャレンジしたかったんですよね。ということで、そういった職種を志望できるように夏休みを通してBusiness Analyticsと呼ばれる領域のスキル構築をしています。ビジネスに関する知見の他、SQL、Python、Machine Learningなどが必要なスキルでして、データ分析やマーケ領域の教授数名にアドバイスを仰ぎながら学習しています。夏休みが終わる頃には採用担当者に見てもらえるようなポートフォリオができるはず。

2.まだできていないこと

1) リーダーシップ経験
MBAに来て思ったのが、みんな「他者貢献したい」というモチベーションが強いことです。よって、多くの学生はなんらかのリーダーやメンターの役割を果たそうとするのですが、筆者の場合は言語面で苦労しているためにまだそこには至っていません。できれば卒業までにそのレベル感まではがんばりたいです。

2) 卒業後のアメリカでの仕事の確保
これが最重要なのですが、アメリカでビジネスアナリストの職を手に入れるためにまた就活が必要になります。インターン就活の時と同じように、ネットワーキングで社員とコネを作り、レジュメを送り、面接を突破するというプロセスを超えないといけないです。恐らくこれが2年目の学生生活で一番時間を使うアクティビティになると思うので、ガッツを持って頑張ります。

3.まとめ:留学で一番大事な資質は「ガッツ」

いろいろトライアンドエラーでぶつかってみた1年でした。そこで行き着いた私見ですが、留学で大事な資質は「失敗することに強い」ということかなと考えています。平たく言うとガッツです。筆者のような英語ノンネイティブの留学生は、どうしてもネイティブスピーカーの学生よりもパフォーマンスが劣る傾向にあります。特に経営学といった文系の専攻の場合、言語能力が本当にクリティカルです。

例えば友人関係やグループディスカッション。せっかく友達ができても、一発で相手の言葉が聞き取れず何度か聞き返したり、コミュニケーションには余分な労力はかかるのです。いくらみんな優しくても申し訳なくなる。(MBAの人たちなんて特にインテリの難しい表現をナチュラルに使ってくるので余計にわからない。)

就活にしても言語にハンデがあれば面接で苦労します。筆者のMBAスクールでも、言語能力の差が就活のパフォーマンスの差に直結しているという分析がされています。いくら中身が大事とはいえ、MBA生が狙うのはいわゆる文系職なので言語能力は必須。できないけども、できるふりしながら何度も企業の人と話にいくガッツが大事でした。

とはいえ苦労しただけあって人生に影響するような価値観の変化、気づきは山ほどありました。これらについてはまた別の記事で小分けにして書いていきたい思います。

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