西行の短歌の英訳 試し III 「願わくは 花の下にて」 translation of Saigyo's tanka III "My wish were to under the flower-branch..."

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願はくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ
english haiku translation:

If giv'n only one Wish, 5

then 'neath blossoming trees; 7

let me die in Spring. 5

When March's Moon of Ides*1 becomes 7

so looked on, full and gibbous 7

*1 Ides

IPA /aɪdz/

as in "Ides of March" from Shakespeare

(from イードゥース・マルティアエ - Wikipedia)


漢文訳

願はくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ
如願矣花4下枝春死以意1為衣更月2望月3之頃
漢語短歌34344音
*1以意:らむ 「古日語動詞后用的助詞、表達現在推量 原因推量 伝聞・婉曲」 意為“是該如此”,
*2 衣更(着)月:民間據説是“如月”的由來,“更衣換冠的月份”。又寫爲“生更着月”(同音)。
*3望月:滿月,
“遠觀之月”“人所望著的月亮,盼望著的月亮”,日本舊曆的15夜滿月。“明月”。
*4花這裏是古典日語詩歌專門指的“櫻花”。
西行卒於日本旧暦文治6年二月十五日(現代羅馬暦大概在3月)同時也是釈迦的入滅日(命日)。
自己的個人解釋是西行他願櫻花樹能為菩提如願樹
花謝踏入幽冥后也爲昔花已過的后世祈禱
(burton watson 和大概有的日文現代語譯本都對“願はくは花の下にて春死なむ”是花下死都沒有異議。個人感覺,“花下”對應“春死”,和“如月”對“望月”上下對應。“春死”可以就理解爲“春天的死”“我在春天的死”“花的死”。我也是短歌新手但是因爲文中が、は、で之類的話題小品词都沒有,就和文言文一樣可以多義。)

參考:

(春分の満月、西行の桜と如月の望月。【二十四節気・春分】|madoka(香人) (note.com)

(西行 - Wikipedia )


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(historical, often capitalized) The notional full-moon day of a Roman month, occurring on the 15th day of the four original 31-day months (March, May, Quintilis or July, and October) and on the 13th day of all other months.


,…..

願わくは 花の下にて*1 春死なむ その如月*2の望月*3のころ

prose translation:
If but one Wish,
Then my wish were to linger under the flower-branch-- and mayhap to die in Spring,
Yea, just like when the full and gibbous Februa's*4 Moon begins to change her clothes.

*1 にて my rendering 自分の解釈

〔時間・年齢〕…で。

〔手段・方法〕…によって。…で。

〔材料〕…で。…によって。

〔原因・理由〕…ことで。…によって。…のために。

にての意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典

*2
きさらぎ【如=月/更=衣/▽衣更着】
「衣更着(キサラギ)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
ここは「服を着替える」の春の月もほのめかしていますだと、自分がこう思います。

*3
満月
wiktionaryより、字源:

From Middle Chinese compound 望月 (mjang ngjwot, literally “to view from a distance + moon”), possibly from the way the moon is most easily observed when full.

遠くから見る月です。

自分より読めば「餅つきの月」の月でもあります、中国の月のまつわるおとぎ話を個人的に西行の最期で見た満月と繋げていきたいです。

*4 Februa (Februaryの字源) 
1. a festival of purification, celebrated on February 15th (in ancient Rome)
1.2月15日(古代ローマ、ローマ歴史での)に祝われる清めの祭り。

….

願わくは 花の下にて*1 春死なむ その如月*2の望月*3のころ

願わくは 5
花の下にて 7
春死なむ 5
その如月の 7
望月のころ 7
tanka verse translation:
If giv'n but one Wish, 5
I'd under the flow'r linger; 7
maybe die in Spring. 5
Yea, when that full and *1gibbous 7
Moon of March's Ides*2 beg'ns to change 7

*1 gibbous
(半円よりふくらんだ状態の、凸円の、凸状の、隆起している、せむしの)
英語「gibbous」の意味・読み方・表現 | Weblio英和辞書
full moon is not on par with 望月's semantical complexity.
「full moon」は「望月「のセマンティック上の複雑性には及ばない。

*2 Ides
IPA /aɪdz/ (as in "Ides of March" from Shakespeare)
イードゥース・マルティアエ - Wikipedia
1.
(historical, often capitalized) The notional full-moon day of a Roman month, occurring on the 15th day of the four original 31-day months (March, May, Quintilis or July, and October) and on the 13th day of all other months.
(古代ローマの暦の)(3 月・5 月・7 月・10 月の) 15 日、(その他の月の) 13 日

西行の没年の如月(きさらぎ)の望月は、つまり旧暦文治6年二月十五日(現代の暦では3月頃)は、釈迦(ブッダ)の入滅日(命日)とされています。

(春分の満月、西行の桜と如月の望月。【二十四節気・春分】|madoka(香人) (note.com)

具体的には(1190年3月23日 AD)であります。
(西行 - Wikipedia )

1190の「Ides of March イードゥース・マルティアエ」、つまり1190 3月15日は、伝統的ではローマ人に対しては最初の春の満月の日。それからの「一週間」後が、西行が亡くなった日であり、文治6年の陰暦如月の望月でもあり、釈迦の入滅日でもあります。

月が車の車輪みたいに、歴史の流れで全ての国と人々と繋がり、そして歴史の流れより前へ進みます事だと、自分はこう思います。

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