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コーヒーゼリーパフェ

額にじわっとにじむ汗

ジージーとセミが大合唱する木々をぬけて

辿り着いた涼やかな喫茶店

時を忘れて花咲く会話

すっと溶けていく甘いバニラ味のアイスクリーム


カランとなるカウベルを背に

ふわりと翻る白いワンピースの裾

木漏れ日踊る街路樹の下

二人の顔におちる影


そっと重なり合った唇は

レモンの味なんかじゃなくって

少しほろ苦い

コーヒーゼリーの味がした


ねぇ、この近くにコーヒーゼリーパフェの美味しい喫茶店があるの。一緒にいかない?

初夏の蒸し暑い風をきって、彼の手をひくと 少し小走りにウキウキしながら歩く。

振り返ると君はただ「しょうがないなぁ。いつもの事だし。」という様子でニンマリしていた。

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