日本左翼史という歴史の反作用から学ぶ
高校生の頃、倫理の授業が好きだった。古今東西の代表的な哲学者の思想に触れた。思想を学ぶときに、現代の価値観のフィルタを通してみてしまうと学びを狭めてしまう。当時の常識や時代背景と合わせて学ぶことで、深い学びにつながるのだ。例えば、デカルトの有名な命題、「我思う、故に我あり。」は当たり前すぎて、現代の私たちからすれば「だから何?」となる。しかし、当時はローマ・カトリック教会が真理を掌り、彼が「方法序説」を書いた1637年はカトリックとプロテスタントが争った30年戦争の真っ只中