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#短歌
◆短歌◆夜の暇・夜の傷
僕たちは指先で話すみゅーたんと・爪を塗るのは韻を踏むため
「寂しい」と何度も言った君だけどバイバイのあとふりかえらない
ベランダで飼ってる鬼が寒そうだ「寄せ鍋食うか」「いらない」だって
はんぺんの横にあなたの腕がある眠い時間のコンビニおでん
本当のことはひとつも答えない女が作るしょっぱい炒飯
やり方もわからないままやってみる動物たちの交尾のように
うつくしいたまごサンドに挟まれて恍惚の
#葬式に呼んでください
「白よりも黒が似合うよ絶対黒だ」お前と買ったTシャツを干す
喪服とは言っても下着は自由でしょう「いちばんえっちでかわいいやつを」
霊感があるって話は本当だけど信じないなら確かめに来て
「友だち」という役名を最期まで演じてやるからなんか奢れよ
さいごまで僕はあなたの脇役ですが、最終回は大ゴマキメる
適当に入った中華料理屋の650円の唐揚げ黒酢ランチがお前との最後の晩餐になるなんて思