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繊細さんは外からの影響を羽根で感じ、羽根で触れる

“Be Positive, Be Happy” 

「励まし言葉を受け取ったけれど、それは実はあまり嬉しくなかった」という経験をした方はいますか?

数年前の出来事。様々なことに対して繊細になっている私に対して、この言葉を頻繁に言うアメリカ黒人の友人がいました。そして「Be Positive, Be Happyでないから、あなたの状態は良くないよ」と、友人が私に言い続けたこのPositiveHappyとは、一体どういう状態なのだと思いますか?そしてこの状態は目で確認できるのでしょうか?

HSPさんは読んだことがあるかもしれませんが、苑田純子さんの本の一部を要約してご紹介します。

“敏感すぎる人に特有の脳の働きには、幸せホルモンと呼ばれる、脳内物質のセロトニンが関わっています。これは心のバランスを整え、安定させる役割があります。そのセロトニンの量を適切に保つことができるようにサポートしている遺伝子というのが、セロトニン運搬遺伝子です。このセロトニン運搬遺伝子にはS型とL型があり、S型は情報を人より強く深く処理すしほとんどのHSPがこのS型遺伝子を持っているそうです。遺伝子の組み合わせは、SS型・SL型・LL型の3種類で、S型の特徴が強いSS型を持つ人は、白人で19%なのに対して、日本人では65%と3倍以上なのです。

つまり、繊細や不安を感じやすいかどうかは、ある程度生まれつき決まっていて、S型遺伝子保有は日本人で80.25%、中国人75.2%、台湾人70.57%、スペイン人46.75%、アメリカ人44.53%、南アフリカ人27.79%となっているそうです。

L型の方は、繊細になる気質のことを理解するのは難しいのかもしれません。なぜなら繊細になるプロセスは目で見えないからです。例え目で見えたとしても全て理解出来るかどうかは分かりませんし、目で見える必要もないのかもしれません。

私は相談者の方にはこのように説明することがあります。

HSPの方はみんな羽根を持っています。外から受ける言葉や物事は羽根で感じます。安心できる言葉や出来事を感じたときは、その羽根はすぐに心の中に取り入れることができますが、引っかかる言葉や出来事に関しては、すぐに心の中に取り入れることができないので、自分の羽根でその事柄に触れて、大丈夫かな、大丈夫かなとじっくり時間をかけて確認してから心の中に取り入れるのです。だから前へ進むのには時間がかかってしまうのです。

物事が羽根に触れる、というのは羽根を持っていないと分からないと思うのですが、繊細さんの多くが自分の羽根を上手にコントロールしながら生きています。

冒頭の言葉にあるPositiveとHappyは、とても良い言葉です。でもPositiveだから良い、Happyだから良い、というわけでもなく、その状態は第三者によって決めれるものでもないのではないでしょうか。どんなに良い言葉でも使う場面や状況をよく考えないといけませんし、きっとPositiveやHappyな状態になるためにはPositiveやHappyではない状態を経験して初めて、そのPositiveとHappyが生きた状態になるのかなと、考えています。

今年も繊細さんのみんなが、自分の羽根に誇りを持って生きていける年でありますように!

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