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2023年10月の記事一覧

母に想いを寄せ

母に想いを寄せ

もう一年が経つ。

月日が過ぎゆくのは早い。

そして、
心が浄化していくのも早かった……

それは、母とのお別れが、

寂しさや哀しさよりも、
感謝と愛に溢れていたから。

時を止めたあの日のまま
母の時は進んではいない。

進まない……

私は、時を刻んでいて、
立ち止まり、後ろを振り返った。

何も変わらない、
時を止めた、あの時のまま……

在る。

つい、数ヶ月前の出来事のように感じ、

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街角のバイオリン弾き(526文字)

街角のバイオリン弾き(526文字)

イタリアのとある街角で老紳士がをバイオリンを弾いていた。広くはないがガヤガヤと賑やかな通りで、注目する人も殆どいない中、しっとりと哀愁を帯びた旋律を響かせていた。

聴き覚えのあるメロディーだったけれど、馴染みの曲ではない。でも、何の曲か気になる。また聴きたい。そのためには曲名を知りたいけど、一緒に旅行していた友人も聴いたことのあるメロディーではあっても曲名は知らないと言う。それに、興味なさげ。

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あらゆる文章をコミュニケーションツールとして捉え直す 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.776

あらゆる文章をコミュニケーションツールとして捉え直す 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.776

特集 あらゆる文章をコミュニケーションツールとして捉え直す〜〜〜SNS時代の「日本語の作文技術」について考える(第9回)

現代の文章力とは、名文や美文を書く能力ではありません。現代の文章は、小説のように広く多くの人に読んでもらうためのものではなく、特定少数の人たちとのコミュニケーションのためのツールなのです。ときには上司や部下、取引先などビジネスの相手とのコミュニケーションだったり、ときには家族

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「クラシック音楽」のゆくえ。

「クラシック音楽」のゆくえ。

ぼくはクラシック音楽についてまったくの素人です。ただ、奥さんが東京の音大のピアノ科を出ており、ミラノでも長い間、イタリアの子どもにピアノを教えていたので、クラシック音楽が会話の話題になることも多々あります。

また、イタリアに住み始めはじめ頃、奥さんはイタリア語向上とイタリアの音楽事情を知るために、日本の月刊クラシック音楽雑誌に掲載するイタリア人の音楽評論家のコンサートレビューを日本語に訳していま

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