佐々木俊尚
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記事をすべて見る すべて見るChatGPTで人類は古代の「対話することによる知」を取り戻す 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.766
特集 ChatGPTで人類は古代の「対話することによる知」を取り戻す〜〜〜対話型AIの「現在地」と「未来」を俯瞰して解説する メタが提供する新しいSNS、スレッズがサービス開始から5日間で1億人ユーザーに達して話題になりました。この「最速1億人」の記録をそれまで保持していたのは、ChatGPT。2022年11月に公開されてから2か月で1億人を突破し、話題になったばかりです。 それ以前というとティクトクが1億人に達するのに9か月、インスタグラムは2年4か月かかっています。そ
有料300ChatGPTの登場で、人間を超える知性「シンギュラリティ論争」が再燃している 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.765
特集 ChatGPTの登場で、人間を超える知性「シンギュラリティ論争」が再燃している〜〜〜対話型AIの「現在地」と「未来」を俯瞰して解説する ChatGPTの登場をきっかけに、シンギュラリティ論争がにわかに再燃しているようです。 シンギュラリティは「技術的特異点」と訳されており、日本語にしてもさらにわけがわからないのですが、一般的には「2045年には人間すべての知性を合わせた能力を超えるスーパー知性を持つAIが現れる」という仮説として知られています。このようなスーパー知性
有料300あなたにとっての良書を見つけるための「芋づる式良書検索メソッド」 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.763
特集 あなたにとっての良書を見つけるための「芋づる式良書検索メソッド」〜〜〜本はたくさん数を読めばいいというものではありません 何人かで読書について雑談していたときに、「月に何冊ぐらいを読むか」という話題になり、ひとりの女性が「わたしは月にだいたい15冊ぐらいは本を読んでいる」と発言して皆が「おお……」とどよめいたことありました。そんなにたくさん読んでいるとは! しかし詳しく聞いてみると「本を手に取ってパラパラっと内容を眺めて、だいたいの流れが頭に入ればそれで完了」という
有料300アウトサイダーに憧れ美化する物語を、マスコミは現代も量産し続けている 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.762
特集 アウトサイダーに憧れ美化する物語を、マスコミは現代も量産し続けている〜〜〜日本の学生運動の歴史から、テロ報道のありかたを考える 戦後日本の大衆文化は、アウトサイダーに憧れる文化でもありました。象徴的な作品をひとつ挙げましょう。1975年の映画「祭りの準備」です。黒木和雄監督、江藤潤主演。昭和30年代の高知・中村市を舞台に、いつか上京して脚本家になろうと夢みる若い信用金庫職員が主人公です。 息子を愛する母親に上京を猛反対され、生活にプライバシーはなく、主人公は田舎の生
有料300重信房子氏率いる日本赤軍は、1970年代には「カッコ良かった」(と思われていた) 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.761
特集 重信房子氏率いる日本赤軍は、1970年代には「カッコ良かった」(と思われていた)〜〜〜日本の学生運動の歴史から、テロ報道のありかたを考える 安倍元首相事件報道で露呈したように、なぜマスコミは、テロリストを「被害者」化した物語を描いてしまうのでしょうか。 さる5月末には、日本赤軍のリーダーだった重信房子氏が懲役20年の刑期を満了し、出所しました。「闘いの中で無辜の人たちに被害を与えた。おわびします」と彼女はコメントしましたが、一部メディアが彼女の登場を大歓迎し「王の帰
有料300昭和元禄と呼ばれた豊かな1960年代になぜ学生運動は燃えさかったのか 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.760
特集 昭和元禄と呼ばれた豊かな1960年代になぜ学生運動は燃えさかったのか〜〜〜日本の学生運動の歴史から、テロ報道のありかたを考える なぜマスコミはテロリストを「被害者」化した物語を描いてしまうのか?問題を、前回に引き続いてとりあげます。 この背景を語るためには、戦後の歴史から解き明かさなければなりません。 1950年代後半からはじまった高度経済成長は、日本を農業国から工業国へ、そして途上国から先進国へと脱皮させる原動力となりました。この高度成長によって日本社会の構成も
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