そらのいろ日記2

はじめに

こんばんは、みけのです!
一週間ぶりくらいだと思いますが、
日記のつづきを書いておきます。

「そらのいろ」とか言うとりますが、
空を見ていない日ももちろんあります。

最近はうちの中でばかり不安な気持ちになったり、
おだやかになったり、何かおかしいことがあって笑ったりしています。
みなさんはいかがでしょうか……、
と伺ってみたり~~~~~。


3/25 Mon 17:05

くもり。白くて、でこぼこのないくもだ。
通りにはだれも歩いていない。地面が少し濡れている。

昨日は目黒へおでかけ。
自然公園には、もともと人が住んでいたらしい。
山あり谷ありの地形に、
無造作にも保護された植物と木々、花々。
ここだけまるで別世界、まろやかな時間がすぎる。
郷土資料館へも向かう。
地下でシフォンケーキを食べたあと、
閉館までの50分間、爆速で見学する。
学芸員さんはみんなやさしくて、おしとやかで、
理想的な「いいひと」たち。
コミュニケーションルームで、
興味を持ったものの解説を手短にしてくれた。
小学生のとき、歴史の授業がいちばん好きだった。
ひとの暮らしには、貝殻と交通と戦争。
遺品に涙するやさしい彼、
電車の方向幕をぐるぐると回す彼。
期待していた骨格標本は、
恐竜じゃなく、ミンククジラでした。

雨のなか、大通りに自動車のライト、
お店の灯り、つめたい粒と疲労したわたしたち。
心が落ち着かないときに限っていやなことがあり、
ひとりで空回りしたり、けんかしたりする。

ふと、外で子どものゆたかな声がする。
それでもわたしは動かない。
今日はただ、心がごろごろする日。
体だけじゃなく、心もごろごろさせないと。
昨夜のしとしと雨を思いだし、
涙は自分のために流すものだと感じた。
だって、だれかのための涙は自分を傷つけるから。
遺品に涙した彼のがそれ。

同日 18:04

遠くまでつづく、ベールのようなくも。
うっすらブルーに染まっている。
木々のつぼみがさむざむしい。
春の兆しのはずなのに、
空気がこうだとやけに冷たい。
まだまだ春はこないみたい。
ふと、いいことしか言わない人間は信用できないと思った。
でもそれって、わたしも同じな気がする。

3/26 Tue 18:12

さらり、さらり、
ちょろちょろ。
きりのような雨がひやりとした空気に溶けていた。
さむいさむいと文句を言われ、
しかし雨は大地のお友だち。
ないと困る、多すぎても困る。
今日はおでかけの妹。
1時間ずっと洋服で悩む。
ミニスカート? カーディガン? ロングブーツ?
すべてやめて、どたんばの総とっかえ。
お友だちに「女王さま」と呼ばれる妹。
でも、わたしにとっては、
女王さまというより、
王女さま。
かわいいかわいい、
世界でいちばんのフェアリーゴッドマザーでもある。
暖房つけても、窓を開ける。
くるまが行き交う。公園に大きな水たまり。
大きなふくろを抱えて、ちゃぴちゃぴ歩く黒いかげたち。
おばけではない。
家があり仕事があり生活がある。
肩に重りをのせたひとびと。
雨は明日もつづく。
風呂に入り、ココアでも飲んで眠りたい。

白、きいろ、オレンジ。
明かり、灯り、ぽつぽつ。
こんなにひとりのいい夜は、
「つまづく本屋ホォル」さんの
『読んでいない本について堂々と語るラジオ』を聴く。
深澤さんの声、とてもここちよい。
スパイスのいっさい入っていない、まったりとしたホットチョコのような。
露天風呂に立ち昇る、湯気のような。
心の涙がこぼれそうなとき、手元に灯りをくれるような声の方です。
(まだ3回くらいしか会ったことないけど……。
今度はお店に伺いたいなあ)

3/27 Wed 3:58

さむいので、もう寝る。

同日 14:34

春のひだまり。
空が春の色をしている。
まだ風はつめたい。
それでもくもの白も、空の青も濃淡があるだけで、
いや、だからこそそこにはひとつのさわやかさがある。
パフェの上のミントみたいな、
ほのかに甘いさわやかさ。
それが春のはじまりの空かもしれない。
ひだまり……ほかの季節じゃ使わない言葉。
『日のさす暖かな場所』という意味らしい。
しかし、春の風はさむく、日差しは暑い。
春服はかわいいのに、実際は熱くて着ていられない。
大学生のとき、お気に入りのピンクのニットに
デニムジャケット、フレアスカートで出かけたことがある。
あまりの暑さにイライラしていた。
春の陽気はどこへやら。
おお……春よ、そなたは難しい。

同日 14:54

昼めし代わり、キャベツのなんちゃってお好み焼き。
キャベツ、絹豆腐、たまご、大葉。
味つけは和風だし、味の素、塩。
2枚目にはチーズもいれちゃう。
ちょっと焦がしても大丈夫。
キャベツはやわらかジューシー、
豆腐とたまごはほろほろふわり。
ポン酢とレモンの酸味ダレでさわやかさも。
「さわやか」……本日2度目。
レポーターになれそうでなれない食レポ。
食後は妹からもらったキャラメル紅茶をポットで用意。
桜のつぼみ、早く開かないかなあ。

同日 16:33

空の夕方のかすれと、くものちぎれがきれいだった。

3/28 Thu 22:23

今日は晴れのちくもり。
春よ、メンヘラかと思う。
くちゃみがとまらん。
しかし耳鼻科には行きたくない。
なんだか負けた気がするから(強引)。
大人は忙しい。やることがたくさんある。
「自分がいちばん大切」
でも、何を基準にしたら大切にできているのか。
「うちはうち、よそはよそ」
でも、そのせいで相手がいやな気持ちになったら、
それはいつむくわれるんだろう。
わたしもいろんな人を選別して、
無視したりされたり、守ったり守られたり。
存在するけど触れられないものにあこがれてきた。
友情やら愛やらにふりまわされて、傷ついてきた。
でも、やっぱり自分を傷つけてんのは自分なんかな?

デザインの勉強をはじめて半月。
となりで妹が韓国語の勉強をしている。
春休みの子どもらもなんだかさむくて、うちの中。
春の前は「本当に春がくるのか」と、疑わしい。
重たいくも、でも触れたら軽い? 触れない?
今日、傷ついたことは友だちがだれもあそんでくれないこと。
反応がないこと。わたしは必要がないこと。
いや、わたしがお気楽で心配性で、
自分を傷つけているせいかも。
だから、ホットミルクでも飲んで、お腹をあたためよう。
ぬくぬく眠くなって、しあわせな毛布に包まれよう。

おわりに

これを書いている間、
クレヨンしんちゃんの映画『ブリブリ王国の秘宝』を観ていました。

ブリブリ王国親衛隊のルルちゃん、
中華服を着て、本気の対決!
「殺す、殺すって、気安く言わないでよ。
子どもが見てるでしょうが!」
気迫も芯もある、かっこいいルルちゃん。
わたしも彼女のようなクールなショートカット美女になりたい、
と思ったりしました。(今は髪の毛のばしてます笑)
あと、オカマちゃんたちがなんだかんだでかわいい映画です。
ぜひお時間のあるときにご覧ください!

今日は通院があり、いろんなことを考え、メモもたくさん。
お薬が少し減ったことがうれしかったです。

そして、帰りにだいすきなライラックの香りのコロンが買えました!
うれしいうれしい、マシュマロを食べながら思う夜。

ありがとうございました🐈

みけの

おまけ

途中で登場した「つまづく本屋ホォル」さんは、
川越市霞ヶ関にある古本屋さんです。新刊もおいてます。
(まだお店に行けてないので、行きたい……)
店主の深澤さんは素朴で丁寧なかたで、
「ほしのたね」の雑誌も買ってくださいます。
noteやSNSもやられているので、ぜひ!

おまけのおまけ

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