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背筋を伸ばす

ドラマ「セクシー田中さん」という作品を見ました。ベリーダンスが注目されがちなドラマですが、不器用な人たちの機微と心情と変化を丁寧に描いた良い作品に感じました。
そのドラマの中で、「背筋を伸ばす」という表現が何回も使われています。ドラマの解釈としてではなく、個人として響いた言葉になるので、文章として書き綴りたいと思います。

まず、「背筋を伸ばす」とはピンと背筋を伸ばす姿勢のことを言います。背筋を伸ばすと、姿勢を整え、目線を上げ、目の前から見た人からしても堂々とした人柄に見えたりする効果があると考えています。
その考え方を、生き方や人生に当てはめたとすると、「背筋を伸ばす」とは生きる時のスタンスの話だと思いました。

ドラマのセリフとしてこんな言葉が出てきます。
「胸を張ろうと思ったんです。曲がった背筋を何度も、何度でも伸ばそうと思った。ベリーダンスが魔法をかけてくれたんです」

私はすごく素敵なセリフと考えていて、自信を失くしている主人公が自分を支え、変化していくのに似合う、とても力強いセリフだと感じました。この時に大事なのは、「背筋を伸ばす」のは自分自身で、自分こそが背筋を伸ばして、自分らしい生き方に手を伸ばしているという「自身の選択」であるという点です。
つまり、「背筋を伸ばす」のは自分にしかできなく、自分が意思を持って行動する他ないことが重要なポイントだと思っています。

言い方を変えると、自分の人生のコントールを姿勢及びスタンスのことを言います。つまり、自分で舵取りを行うという選択を取ると決意する、そして続けることと表現できると感じました。
胸を張っても謙虚な心は忘れず、目線が上がっても自分を過大評価しない。自分の可能性に焦点を当て、本来の自信が持っている自信をバランスよく認識することからスタートと言えます。

背筋が曲がっている時は、自分自身と向き合う必要があります。もし背筋が曲がっている場合は、鏡を見つめ直し、自分の長所と短所を正しく認識することから始めることが賢明です。そして、自分の人生を切り開く力は自分の中にあることを信じて取り組むことで、初めて「背筋が伸ばす」生き方ができるのではないでしょうか。

また、背筋を伸ばして生きる人は、自分の信念と価値観を大切にします。流されずに自分軸で物事を判断し、自分の言動に責任を持ちます。失敗を恐れずにチャレンジする勇気が生まれるのです。
ドラマの主人公である田中さんも、自分の信念を持ち、ユニークで、人を尊重し、何度でも立ち上がるタフさを兼ね備えています。

このように、「背筋を伸ばす」生き方とは、謙虚と自信のバランスを取りながら、自分らしく生きる強靭な心を養っているスタンスのことを言うと私は解釈しました。
この背筋が伸びた状態を開始、継続することで、自分軸での判断につながり、自分の責任で思い切ったチャレンジができると考え、その姿勢こそが、背筋が曲がっている人が自分の人生を自分の手に取り戻すチャンスを与えていると感じました。

「背筋を伸ばす」生き方をしている人、人生を生きている人はカッコいい。そんな人となりから溢れる人格が人に社会に良い影響を与えていくのかなと感じて、今日ももう少し背筋を伸ばそうと思いました。

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