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娘が「娘をやめる」とき #5

シリーズ「#7」にわたり投稿してきた
娘は、なぜ「娘」をやめられないのか?

その続編シリーズ【娘が「娘をやめる」とき】です。

不健全な母娘関係に終止符を打つにいたった経験エピソード、そのとき何を感じ、どう分析し行動したかつづります。

今回は、#5です。



母からのLINE

母を切り捨てることに、なんの躊躇もない自分がいると気づいた私は、父の死をさかいに再接近した母娘関係を、どうフェードアウトさせるか、策を練りました。

急激にこちらが対応を変えれば、稚拙な母にはむしろ逆効果
私は「うす塩の対応」を重ね、母の巧妙な依存誘導もうまくかわしながら、緩やかにフェードアウトさせていきました。

順調に計画はすすみ、季節はいつしか年の瀬になったころ…
このLINEが届いたのです。
おそらく父が逝った年のくくりとして、したためたかったのでしょう。

ふりかえると
お父さんに、あなたを逢わせたくて
焦りがあったことが思い出されます。

最期に間に合って
胸のつかえが癒えてホッとしました。

あなたを会わせたことが、最後にたった1つの
お父さんへのプレゼントになりました。

以下略

この文でわかることは…

・母は、父に娘を会わせたかった。
・会えないまま逝ってしまうのでは…と焦っていた。
・何とか間に合い、安堵している
・娘を連れて行ったことが「父へのプレゼント」になった

ということ。


ここにないもの…

このLINEからは、母の気持ちがとてもよくわかりました。

私が父に会ったことで、
母は安堵し、父も喜んた
父を喜ばすことができて母は嬉しい
ことがよく伝わってきます。

母の意思や気持ち、父への愛や想いが込められています。
そして、この中にないものは、娘の気持ちです。

どこを探しても【娘である私の気持ち】にフォーカスした部分はいっさい見当たりません。

これを私に送って、母は何を私に伝えたかったのでしょう?
「ありがとう」と言いたかったのでしょうか?
しかし、感謝の言葉もどこにもありません。
「よかったね!」と返せば正解なのでしょうか?


すべてがつながる

私は、これを読んですべて合点がいった気がしました。
「そういうことだったのか…」と。

・不器用だけど必死に娘を動かそうとした、7年ぶりの電話の意味
・2泊3日の謙虚さは、目的完了まで娘をつなぎ留めておくため
・あくまで目的は、父の気持ちを満足させること
・目的を達成すれば、もう娘を尊重する必要はない
・父への手紙は、父を独占したい母の領域を侵す行為だった
・だから無断で手紙を読んだ
・耳元でささやいた行為は、父を独占したい母の領域を侵す行為だった
・だから娘の行動を全否定した

私は、母の計らいで、父に会い、
父と母を満足させれば、それでよかった。

その他は、なんにもしてはいけなかったのです。


また道具にされた、けど後悔はない

これには「深よみなのでは?」という声があるかもしれません。

しかし、
母との長い歴史を歩んだ、私がそう受け止めるなら
それが正解なのです。

結局また私を、ただの道具にしたのです。

しかし、母のつもりがどんな形であろうと、
それがわかった今も、父に取った行動に後悔はありません。

「父と娘」2人の間に、母が知らない純粋な父娘関係があったことは確かで、無償の愛をくれたのは、まちがいなく母ではなく、父でした。

この事実は、私の胸だけで大切にすればいいと思えています。


#6へつづく



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