奈良正哉(鳥飼総合法律事務所弁護士)
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ゴールデンウィーク中の学校
ゴールデンウィーク中の土曜日と平日も学校は営業?しているようだ。お客さんである子どもが来るから対面サービス業をする先生も出勤する。対して、祝日の間の平日は全て休みにして、ゴールデンウィークどころかゴールデン2ウィークスに近い運用をしている会社も少なくない。
先生の処遇改善が叫ばれて久しい。給与も残業も大事だが休暇も大事だろう。先生の処遇が良いことから先生の質が高く子供の教育レベルも高いフィン
介入か?それでどうする?
為替は160円まで買われて、154円まで急落した。為替介入がうわさされている。
ゴールデンウイーク明けに相場の景色が変わっていた、というのは相場関係者が多く経験するところだ。世界中に輸出入、投資などに基づく莫大な量の為替需要があり、これらをすべて当局が介入によって吸収できるはずもない。介入に従うのか、逆らうのかはその時々の相場模様次第だ。短期的な値動きの本質はゲームであることに変わりはない。
紅麹の影響はどこまで
紅麹が問題となった小林製薬は、再発防止策を取締役会で定期に話し合うことにしたそうだ(4月16日日経)。よくある「・・・委員会」の設置と同類の「みそぎ」の一つだろう。
同記事によれば、小林製薬の紅麹関連以外のサプリでも売上が落ちている商品があるようだ。文字通りサプリメント(補助)であり必須食品でも薬でもないから、消費者は危険を感じれば購入を控えるだろう。他社のサプリにも影響は及ぶのだろうか。お
廃業・倒産も悪いことばかりじゃない
ゼロゼロ融資の麻酔も切れ始めて、2023年度、廃業・休業は5万件を数え、倒産も9千件を超えた。対して、M&Aの件数は8百件弱だ(3月31日、4月9日日経)。スムースに雇用が引き継がれたのはごくわずかということだろう。しかし、失業率へのインパクトはほとんど語られない。そもそも件数の割に従業者数が少ない。また、未曾有の人手不足の中、いったん失業しても次の仕事がすぐ見つかることもある。経験的にも、廃業
もっとみるようこそマイクロソフト?
TSMCに続いてマイクロソフトも日本に巨額投資をする。報道は総じて歓迎ムードだ。もちろん日本の技術者の能力、市場としての日本の魅力などを評価してのことだろう。
ただ、裏には「安い日本」があるだろう。円安だし、物価も安いので投資額を抑えられる。なにより賃金が低い。お買い得感たっぷりと言える。かつての三菱地所によるロックフェラーセンター買収の逆ベクトルだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉