展覧会レポ:銀座メゾンエルメス フォーラム「"インターフェアレンス"展」
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銀座の企業ギャラリーにほぼ行ったことがなかったので、充実していそうなエルメスのギャラリーに初めて行ってきました。その感想を書きます。
結論から言うと、とても良かったです。良かった点は、1)エルメスのビルに入るのがワクワクした、2)現代アートのチョイスが良い、3)スザンナ・フリッチャーの「パルス」は必見、という点です。おすすめ度は★3です。銀座の企業ギャラリーに行ったことがない人には、是非お勧めしたい展覧会です。
銀座メゾンエルメス フォーラムとは
英語のサイトも見ましたが、当たり障りのないことしか書いていませんでした(公式サイト)。エルメスの理念のどういう部分が、アートを無料で提供することと一致しているのか、納得性のあるコメントが欲しかったです。
銀座メゾンエルメス フォーラムへのアクセス
銀座メゾンエルメス フォーラムへは、銀座駅から徒歩約5分。東急プラザのある大きな交差点付近に位置しています。「フォーラム」へは、2棟あるエルメスのビルの間にあるエスカレータから上がります。エレベーターの前にも中にも係員の方がいるので迷わないと思います。
住所:東京都中央区銀座5-4-1 銀座メゾンエルメス 8・9階
"インターフェアレンス"展
"インターフェアレンス"展は、4人のアーティストによる合同展覧会です。「Interference」とは、フランシス真悟さんの光干渉顔料(干渉は英語でInterference)を用いたシリーズのタイトルでもあります。
コンピューターグラフィックのような色使いは、本当に人間が手で描いたのか不思議に思うくらいキレイです。海で見る夕焼けはキレイで「人の手でコレを描くのは無理だぁ」と思いますが、この作品もそういう感覚でした。
この展覧会で一番インパクトがあるのは、スザンナ・フリッチャーさんの「パルス」でした。1階と2階の空間を大胆に使った作品で「現代アートだぁ」という印象です。空間にシリコン糸が縦と横に張り巡らされていて、まるでスパイ映画に出てくる赤外線レーザーのようです。いくつか小さなモーターが付けられていることで、糸がユラユラ揺れる仕組みになっています。揺れる効果によって、まるで糸が生きているような、雨を表現したように見えます。見るだけではなく、この糸の中に入ることで自身もその中の一つの糸になったような不思議な感覚に陥ります。
まとめ
いかがだったでしょうか?私は銀座メゾンエルメス フォーラムに初めて行ったので、様々な発見がありました。アートのチョイスも絶妙だし、空間全体を使った作品は特に楽しかったです。今後も定期的に訪れたい銀座の企業ギャラリーだと思いました。おすすめです。
今日の美術館飯
補足
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