観てきた!25年ぶり!の静岡県立美術館・ロダン館 part2
前回 5月5日に公開したpart1
おかげさまで、note公式のマガジンアカウントさまの『GWに行きたい!おでかけスポット 記事まとめ』と『特集「みんな、休日なにしてる?」ピックアップ記事まとめ』の2つ(!!!)に掲載いただきました✨
part1では「カレーの市民」や「地獄の門」を中心にご紹介しましたが、もちろんこれは、まだまだほんの一部。すごいんですよ、ロダン館。
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「ロダン以前の作品」フロア
「地獄の門」が置かれたフロア、門の反対側を観ると・・・
何やら奥まったところにも展示がある様子・・・?
けっこう広い展示室の中央に、ブロンズやテラコッタなどの彫刻作品が並んでいました。
これがいちばん素敵かも!と思った少女像。
キャプションを確認したら、なんとロダンの作品でしたw
こちらの展示室、目立つような案内板がなかったような・・・
ロダン館へ足を運ばれた際は、ぜひお見逃しなく。
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「アイデアと実験の宝庫」フロア
ここからは、スキップフロアを上がりながら、エントランスのフロアへ戻っていきます。
まずは「地獄の門」から派生した作品群が点在するエリア。個人的に好きな雰囲気の、水の流れを思わせる しなやかな人物像が、数多く並んでいます。
で、このフロアの先には、あの方が!!!
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「考える人」のフロア
スキップフロアをひとつ上がったところに、いらっしゃいました。
世界でもっとも有名かもしれない彫刻、ですね。
実はこの作品、最初に世に発表したときのタイトルって、《詩人》だったんですよ。そう、ロダンが愛読していた詩人 ダンテをイメージしてたんです。
が、その翌年、《考える人》に変えたそう。
確かに《詩人》よりも圧倒的に、ぱっと見でわかりやすくて覚えやすい名前、ですよね。実はこんなところが、作品が世界的に有名になった理由の一つなのでは?と思ったりしてしまいます。
そしてこの作品、非常に人気が出て、元々の《地獄の門》の時と同じサイズ、それより大きいこの拡大版と、小さいものと、全部で3サイズ展開していたそう。
もちろん、静岡県立美術館には3サイズ全部揃ってます、さすがですね✨
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「肖像的作品」のフロア
最後のスキップフロアには、特定の人物の肖像彫刻が展示されていました。
ロダンは、面識のない人物の彫刻を制作するときは、肖像画や文献資料、写真などを集めて調査したり。その結果、似ている人をモデルにしたこともあったそう。なるほどなぁ。
特にわたしが印象に残ったのは、こちら。
知人の画家 バスティアン=ルバージュの肖像彫刻です。
そして最後は、ロダンが晩年、数多くの彫刻やデッサンを制作したとして有名な日本人女性・花子さんの作品と解説パネル。
花子さんは、本名 太田ひさ さん(1868-1945)。ロダンの作品のモデルになった数多くの女性の中で唯一の日本人で、20世紀初めにヨーロッパで活躍していた女優でした。
森鷗外が1910年に発表した短編小説「花子」には、ロダンと花子さん、そして通訳で医学士の男性・久保田が登場するんですよ。
まとめと補足
ということで、ぐるっとロダン館をご紹介しました。
撮影OKでしたので、たくさんの画像とともにご紹介しましたが、館内の魅力はきっと10%も伝わっていないと思います。ぜひぜひぜひ!現地に足を運んでご覧くださいませ。
そして、本館とロダン館をつなぐフロア「ブリッジギャラリー」も、実はものすごいことになっています。
彫刻作品がずらずらーっと展示されているんです!
と、その他にもしれーっと、ゴーギャンやジャコメッティ、モディリアーニと、思わず見入ってしまう彫刻作品が、ずらずらーっとと展示されていました。ぜひぜひ、こちらもお忘れなく、お楽しみください!
改めて、静岡県立美術館、やっぱり大好きな美術館だな、と再認識しました。本当に展示を観に行けて良かったです。そしてまた、再び訪れる日を楽しみにしています。
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