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Naomi_Nが2022年4~6月におすすめしたい都内開催の展覧会13選

毎度恒例、備忘録もかねた 美術館・博物館のご紹介シリーズ。
都内在住のわたしが行こうと思っている展覧会について、なんで行こうと思ってるかの一言とともに勝手におすすめしています。

春です。面白そうな企画展示がもりもり予定されています。皆さまの展覧会めぐりの参考になりましたら幸いです。

※お出かけの際は、ご自身の体調が万全なのはもちろんですが、各館の公式ホームページ等で最新情報をご確認の上、くれぐれも慎重にご判断の上でお願いいたします。
わたしは美術館・博物館を応援する意味でも、対策を万全にした上で、後悔先立たず、会期スタート後はできるだけ早めに足を運ぶつもりです。

これまでの記事はこちらのマガジンで読めます。行った展覧会のレビューは、書ける限りnoteやインスタにまとめ、これらの記事にもリンクさせてます。ぜひ!!!


藝大コレクション展 2022 春の名品探訪 天平の誘惑

場所:東京藝術大学 大学美術館(上野)
会期:4月2日(土)~5月8日(日)
★事前予約不要
★巡回予定なし

あんまり知られてない・・・かもしれませんが、上野の東京藝大の敷地内には美術館があり、かなり豊富なコレクションもあるんです。

東京藝術大学は、前身である東京美術学校の設立から135年の長きにわたって作品や資料の収集につとめてきました。その内容は古美術から現在の学生制作品まで多岐に及びます。当館では、この多彩なコレクションを広く公開する機会として、毎年藝大コレクション展を開催しています。

https://museum.geidai.ac.jp/exhibit/2022/04/collection22.html

今年のコレクション展は、個人的に大好きな奈良時代・天平美術を特集展示、ということで、会期が短いですが、ぜひ伺いたい!と楽しみにしています。
特にメインビジュアルにもなっている《浄瑠璃寺吉祥天厨子絵》。もともと京都・浄瑠璃寺の木造吉祥天立像を収めた厨子の扉および背面板だったものが収蔵されていて、今回は模造模刻あわせ全7面を一挙公開✨だそうです。ちなみに、コレクション展だからか入館料がとてもリーズナブルですよ。


ヴァーチャル・ボディ:メディアにおける存在と不在

場所:東京藝術大学 大学美術館(上野)
会期:3月25日(金)~4月10日(日)
★要事前予約
★巡回予定なし

藝大コレクション展と同じタイミングで開催されるこちら、うってかわってデジタルの展示です。
監修は東京藝大教授で金沢21世紀美術館の館長、長谷川祐子さん、世界各国の若手アーティストが参加しているそう。面白そうです。


仏教絵画 浄土信仰の絵画と柳宗悦

場所:日本民藝館(東京・駒場東大前)
会期:3月31日(木)~6月12日(日)
★事前予約不要
★巡回予定なし

タイトルの通り、柳さんが特に晩年に蒐集していた、鎌倉~室町時代の仏教絵画作品が特集展示されるという企画展。館内全体で、なのか、関連する複数テーマでも展示されるのか。楽しみです。


SHIBUYAで仏教美術―奈良国立博物館コレクションより

場所:渋谷区立松濤美術館(東京・神泉)
会期:4月9日(土)~5/29(日)
★事前予約:土・日曜日、祝日および最終週は「日時指定制」
★巡回予定なし

まさかの奈良博・仏教美術の名品展!しかも松涛美術館で!!!
先日、白金の松岡美術館でフライヤーを見つけた時は、思わず おおお!?とつぶやいたほど テンションが上がりました。
しかも、"奈良国立博物館の名品展"となると、東京では初開催だそう。豪華。素敵。

フライヤーによれば、奈良時代の仏像をはじめ、なんと83件もお出ましいただけるよう。しかも、奈良博の岩井共二学芸員による記念講演会や、雅楽の演奏会も予定されてるそう。事前申込に乗り遅れないようリマインダー設定して、ぜひ参加したいです。楽しみすぎます!!!

ちなみに、個人的には、隣駅にある日本民藝館とのハシゴもおすすめです。

★4/8 内覧会を取材させていただきました

★5/20追記:観てきた感想を「聴くミュージアムレビュー」で公開しました


アジアの聖地 ―井津建郎 プラチナ・プリント写真展―

場所:半蔵門ミュージアム(東京・半蔵門)
会期:1月5日(水)~5月22日(日)
★要事前予約(電話)
★巡回予定なし

こちらは写真展です。
14×20インチ(35×50cm)のネガフィルムを使う大型カメラで撮影され、モノクロ、特にグレーの表現が非常に繊細にできるというプラチナ・プリントで印画された写真作品の展示。
フライヤーを見かけて思わず手に取ったんですが、ぜひ実物を観に伺いたいと思っています。
しかもなんと!半蔵門ミュージアムさん、入場無料なんですよ!!!ありがたいです。

★5/20追記:観てきました 素晴らしかったです!!!


ヨシタケシンスケ展かもしれない

場所:世田谷文学館(東京・初台)
会期:4月9日(土)~7月3日(日)
★事前予約不要
★巡回予定:市立伊丹ミュージアム、ひろしま美術館、松坂屋美術館ほか

ついに!開催が迫ってきましたー!!!
言わずもがな、どなたもきっと一度は絵を見たことがあるであろう、ヨシタケシンスケさんの展覧会です。
きっと空間デザインとかグッズとか、すみずみまでくすっと笑ってしまうようなしかけがたっくさんあるんだろうなぁと、楽しみでなりません。
全国津々浦々へ巡回していきそうなのも嬉しいですね。

ちなみに、わたしが初めて買ったヨシタケさんの本は、『デリカシー体操』という初期のスケッチ集です。ずっとベッドサイドが定位置で、眠る前にときどき読んでます。どこを開いてもじわじわと面白いんです。
プレゼントにもお薦めで、年齢性別を問わず一生楽しめる、素晴らしい一冊だと思ってます。



篠田桃紅展

場所:東京オペラシティアートギャラリー(東京・初台)
会期:4月16日(土)~6月22日(水)
★事前予約不要
★巡回予定なし

孤高の美術家・書家であり、文筆家、というイメージを持っている篠田桃紅さん。これまで本当にときどき、偶然、作品を目にする機会がありましたが、回顧展としてまとまって作品を観られる機会はとても嬉しいです。

ちょうど、「ミロ」展に足を運び、抽象芸術としての日本の書の魅力というか、奥深さに興味を持ち始めていたところだったので、ぜひ足を運びたいと思っています。朱が印象的なフライヤーもカッコいいですよ。

★6/14追記:観てきた感想を「聴くミュージアムレビュー」で公開しました


ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画−セザンヌより

Transformation 越境から生まれるアート

場所:アーティゾン美術館(東京・京橋)
会期:4月29日(金祝)~7月10日(日)
★事前予約がおすすめ
★巡回予定なし

現在開催中のコレクション展「はじまりから、いま」もとーってもお薦めですが、次の企画展ふたつともこれまた興味深いです。
ひとつは2人の写真家と、アーティゾン美術館の絵画コレクションによる「ジャム・セッション」企画。
もうひとつは、美術をめぐる国際化が進んだ、19世紀半ばから第二次世界大戦後に活躍した作家たちが、それぞれのオリジナリティを見つけるまでを読み解く企画。個人的に好きな作家、ザオ・ウーキーさんもフューチャーされるようなので、ぜひ観に行きたいと思っています。


ボテロ展 ふくよかな魔法

場所:Bunkamura ザ・ミュージアム(東京・渋谷)
会期:4月29日(金祝)~7月3日(日)
★土日祝のみ要事前予約
★巡回予定:名古屋市美術館、京都市京セラ美術館

わたしは初めてフライヤーを手にしたとき、なんだかほっとしました。
何ともユーモラスで、不思議と幸せな気持ちになる作品世界、一度観たらきっと忘れられないのでは。南米コロンビア出身の美術家、フェルナンド・ボテロ(1932~)さんの展覧会です。
世界中で人気の現代美術作家だそうですが、なんと日本国内の展覧会は26年ぶり!御年90歳のボテロさんご本人が監修し、初期から近年までの油彩ならびに水彩・素描作品など全70点が楽しめます。


ゲルハルト・リヒター展

場所:東京国立近代美術館(東京・竹橋)
会期:6月7日(火)~10月2日(日)
★事前予約がおすすめ
★巡回予定:豊田市美術館

わたしがリヒターさんの作品を初めて観たのは、今回の開催場所でもある、東京国立近代美術館のコレクション展でした。

フォトペインティングの作品がもう大好きなんですが、それ以外の作品群や そもそもどんな方なのか、どんな作家活動を続けてきたのか、は詳しく知らないため、展覧会を観ながら知れることをとても楽しみにしています。


ガブリエル・シャネル展 ― Manifeste de mode (仮)

場所:三菱一号館美術館(東京・丸の内)
会期:6月18日(土)~9月25日(日)
★事前予約がおすすめになりそう
★巡回予定:なし?

フランス・パリにある、ガリエラ宮パリ市立モード美術館で2021年まで開催されていた「Gabrielle Chanel. Manifeste de mode」展を日本向けに再構成したという国際巡回展がいよいよ!!!

三菱一号館美術館では、現在の上野リチ展だけでなく、わたしも観に行って超絶良かった「PARIS オートクチュール―世界に一つだけの服」展(2016)など、ファッションやデザインにまつわる展覧会が数多く開催されてきました。オートクチュール 展で買った、ガブリエルの手元がデザインされたA5クリアファイルは今でもとてもお気に入り。今回だって間違いなく、おしゃれになるに決まってます。
展示空間だけでなく、展開されるグッズのスタイリッシュさにも期待が高まります。だってEastさんですもの✨


出版120周年 ピーターラビット™展

場所:世田谷美術館(東京・用賀/砧公園内)
会期:3月26日(土)~6月19日(日)
★土日祝は要事前予約
★巡回予定:あべのハルカス美術館、静岡市美術館

大変ありがたいことに、本日、報道関係者向けの内覧会へお邪魔してきました!!!(レポートをこれから書きますので、メディアに掲載されましたらご紹介させてください)

わたし、子どもの頃から動物大好きですが、大人になってから10年以上うさぎを飼っていたくらい大好きなんです。なので、心の底からお薦めします、ピーターラビット好きはもちろんのこと、全うさぎ好き必見です✨

ただし、正直、子どもよりも大人向けの展示内容かな、と感じました。
子ども、と言っても小学校高学年とか中学生以上くらい向けかな。細かいことなのですが、作品が展示されている位置が、ほぼ大人の目線の高さ中心だったんですよね・・・。


★4/18追記:アートアジェンダ様にてレポートを公開しました!


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ということで、お読みいただきありがとうございました。
引き続き、体調を万全にし、1日1日、しっかり仕事して、展覧会にも逃さず足を運びます!!!
毎度毎度のことですが、あぁ、どこでもドアが本当にほしい。

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