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大学・研究など

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#研究

意識の授業についてのアンケートの結果 日本語と英語のツイートで。(For English version, see at the end of this essay)

意識の授業についてのアンケートの結果 日本語と英語のツイートで。(For English version, see at the end of this essay)

2022 Oct 7 に、北大CHAINの吉田さんと、大学生・大学院生向けに行っている意識の授業についてZoom/Youtube上で話しました。

そこで出てきたマーケティング的なアイデアで、実際、授業を受ける側の人がどんなトピックを求めているかについて、アンケートをYoutubeの視聴者に聞きました。サンプル数が少なかったので、先週一週間かけて、Twitter上で日本語・英語で同じ質問をしました

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久々のNote! 今度心理学ワールド99号に載る予定の原稿。タイトル「意識・クオリアを科学するには?」

久々のNote! 今度心理学ワールド99号に載る予定の原稿。タイトル「意識・クオリアを科学するには?」

ノートに書くの久しぶり! グラント書きに追われ(3月、5月、7月と、でかいのが続いている。。。)、なかなか時間が取れず。

表紙はサーターアンダギー。今日の昼から沖縄へ行きます!2年ぶりの日本一時帰国。2019年の11月に北海道(CHAIN opening)と奈良(Quantum Cognition)に行ったのが最後かな。

以下は、2022年10月発行予定の心理学ワールドの「こころの測り方」とい

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新しすぎるアイデアを発表するタイミングはいつが良いのか? その1(寸止め)

新しすぎるアイデアを発表するタイミングはいつが良いのか? その1(寸止め)

Originals by Adam Grant は、色んな角度で研究に参考になることが書いてある。

今日、Part 4の「イノベーターかフォロワーか ー ビジネスの優位性」 のセクションで自分がとったノートを見直していて、色々思うことがあったのでまとめてみる。

自分自身がこれから応募する研究グラントについての考えをまとめるというのが第一義。これから研究のグラントをたくさん書こうと思っている若手

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経歴と自己紹介

経歴と自己紹介

こんにちは。土谷(つちや)尚嗣(なおつぐ)です。

経歴京都大学理学部を2000年に卒業し、色々あって、カリフォルニア工科大学PhDを2005年に取得。その後ポスドクをやった後、一時日本に帰ったが、2012以降オーストラリアのMonash大学で准教授。2020に教授に昇進しました。English でのCVはこちら

現在の研究と主著主観的な意識、色・味・音・痛みなど、私たちが感じることが、なぜ脳か

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学際研究における効果的な読書法とは? (視野を広くもって生きるためにも有効かも)ー そもそもの学際研究の必要性とは?

学際研究における効果的な読書法とは? (視野を広くもって生きるためにも有効かも)ー そもそもの学際研究の必要性とは?

色々と思うところがあって、私のConscious blog の方に、学際研究における読書法についての最近の私のやり方をまとめることにした。

最初はノートに書いていたが、一度書き始めたら、初稿だけで6000字くらい内容が膨らんでしまったので、とりあえず、第一回を投稿した。

アップロードした後で、「そもそも学際研究する必要あるのか?」について書こうと思いつき、ノートに書いておきます。

近年の科学

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なぜオーストラリアの大学では、トップの学生だけが卒業論文を書くというシステムをとっているのか?

なぜオーストラリアの大学では、トップの学生だけが卒業論文を書くというシステムをとっているのか?

つい最近、日本の大学で教授をしている人との会話で、「人によっては、30人の学生の卒論を担当している人がいる」という話を聞いた。オーストラリアで研究室を主催しているわたしからすると衝撃の話だ! 単純に「そんなことしたら研究室が崩壊する!」というのが私の最初の印象。

過去に、私が知っている有能な研究者の人の中にも、大学で職をとった途端(助教・准教授も含め)突然パタッと英語で論文を出さなくなってしまう

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