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マーベル・シネマティック・ユニバース

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マーベル・シネマティック・ユニバース作品の感想をまとめております。
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記事一覧

ロキ(シーズン2)の感想(ネタバレあり)

ロキ(シーズン2)の感想(ネタバレあり)

前シーズンからの意外な幕開け

前シーズンのマルチバース解放直後からお話しは始まっていく。
「在り続ける者」が居なくなった事で「征服者」のカーンにマルチバースを支配されてしまったんじゃないかと思わせる様にカーンの大きい銅像が建設されたTVAにロキが迷いこんでしまった所で不穏にシーズン1は終わっていたので、マルチバース間の戦争や、もっと強力で悪意に満ちたカーンの登場を期待していたのだけど、そこは良い

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マーベルズの感想(ネタバレあり)

マーベルズの感想(ネタバレあり)

MCU最新作にして「キャプテンマーベル」の続編。MCU世界では毎度お馴染みの宇宙の危機にヒーローが立ち向かうお話(雑)。
監督のニア・ダコスタの前作「キャンディマン」がめちゃくちゃ良かったのでかなり期待して観た。

良かった所

予告でも散々見せていた主人公3人の入れ替わりシーンは全部面白かった。
特に最初の3人がそれぞれ遠く離れすぎている中バトルになっていく流れとか楽しい。
抱いたグースも一緒に

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「シークレット・インベージョン」の感想(ネタバレあり)

「シークレット・インベージョン」の感想(ネタバレあり)

MCU最新作。

演技派俳優陣の凄み

全体的にはこれまでのどの作品よりも地味な印象で、ある意味で今も大規模な戦争が起こっている現実世界の緊張感と地続きな所を楽しむ作品だと思う。冒頭のマーティン・フリーマン演じるロスが逃げていると思っていたら追っているのがタロスでロスがスクラルのスパイというオチになるシークエンスから何が何やら分からないし誰を信じれば良いかも分からない本作のクラクラする雰囲気を最初

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「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」の感想(ネタバレあり)

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」の感想(ネタバレあり)

おそらく今年のMCU作品では最も注目されているであろう大人気「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の三作目にして最終作。

ジェームズ・ガン監督作品は、悪趣味バイオレンスとユーモアをたっぷり詰め込みながらも生き辛さを抱えた孤独な人達が自分の居場所を見つけようと藻掻いていくのを優しく、そして愛おしく、どの作品も描いてきたと思うのだけど、そのバランスが一番万人向けなのがこの「ガーディアンズ・オブ・ギャ

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「アントマン&ワスプ:クアントマニア」の感想(ネタバレあり)

「アントマン&ワスプ:クアントマニア」の感想(ネタバレあり)

この感想はMCUドラマ「ロキ」のネタバレも含んでおりますのでご注意下さい。

マーベルシネマティックユニバース最新作にして、アントマンの三作目、そしてフェイズ5の第一作。
フェイズ4~6までの「マルチバースサーガ」の本筋が今作でいよいよ動き出した印象。
それ故に個人的にはアントマンの三作目というよりは今後のMCUの大きな物語の中での「繋ぎ」の作品という印象の方が強かった。
それでもしっかり楽しめる

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャルの感想(ネタバレあり)

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャルの感想(ネタバレあり)

MCU作品としての位置

2022年内最後になるマーベル・シネマティック・ユニバース最新作。そして何よりジェームズ・ガン監督が撮ったガーディアンズの作品がやっと観れた喜びが大きい。

コレクターが支配していたノーウェアが舞台で、サノスに燃やされたり、エンドゲームで消えてた人が戻ったりで数年経ってもまだまだ混乱している感じ。
MCUのクリスマスの作品といえば去年の「ホークアイ」もあるけど、ディズニー

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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーの感想(ネタバレあり)

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーの感想(ネタバレあり)

チャドウィック・ボーズマン

今回の作品が普通の映画以上に感動してしまう要素として、言うまでもなく2年前に亡くなったブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマンへの哀悼を作品の中に盛り込んでいる点だった。
出ている俳優が亡くなって映画製作が続行される場合、作品内で演じていたキャラクターはどこかで生きている事にするというのもあると思う。
ただ今作は作品内のティチャラに関してもはっきり急死してしまっ

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「シー・ハルク:ザ・アトーニー」の感想(ネタバレあり)

「シー・ハルク:ザ・アトーニー」の感想(ネタバレあり)

この感想では「シーハルク」だけじゃなく、同じMCUドラマ「ホークアイ」のネタバレをしております。
ご注意下さい。

法廷ドラマ

MCU最新作。第一話からコミカルさが前面に出ている感じでサラッと見れるドラマだった。
それでいて主人公のジェンが女性弁護士としての苦労や、ハルクになったからこそ良くなった事と悪くなる事態を結構リアルに描いていて、ぶっ飛んだ話も多いMCU作品の中でかなり地に足が着いたコメ

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ウェアウルフ・バイ・ナイトの感想(ネタバレあり)

ウェアウルフ・バイ・ナイトの感想(ネタバレあり)

MCU最新作。ハロウィンのスペシャルテレビ作品(みたいな位置なのかな?)。↑この予告の時点でもうめちゃくちゃ楽しいな。

マイケル・ジアッチーノ監督

マイケル・ジアッチーノといえばMCU作品やピクサー作品などでお馴染みの売れっ子作曲家だけど、今作では監督もやっていて、映画ファンとしてはそこもかなり見所だと思う。(多分監督だと今作がデビュー作になるのかな?)

おそらく本人がやりたかったと思われる

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「ミズ・マーベル」の感想(ネタバレあり)

「ミズ・マーベル」の感想(ネタバレあり)

マーベル・シネマティック・ユニバースのドラマシリーズ最新作。
コミックの方では大人気キャラのミズマーベルがいよいよMCUでも初登場という事で楽しみにしていた。

カマラちゃんの魅力

第一話の彼女から見える世界の愛らしさが、とても素晴らしかった。
友達と話してる内容とシンクロする様に壁に描かれるアニメーションや、スマホでのメッセージのやりとりなど、彼女の想像力の豊かさによって世界が華やかに見えてく

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「ソー:ラブ&サンダー」の感想(ネタバレあり)

「ソー:ラブ&サンダー」の感想(ネタバレあり)

MCU最新作という事で楽しみにして朝から映画館に向かったのだけど、予告の途中で火災報知器が作動してそのまま上映中止になるトラブルが発生。(映画館内ではなく繋がっているショッピングモール内の火災報知器が作動したらしいので映画館でのトラブルでは無かったらしい。)

その後、急いで他の映画館に移動したけど、そこから3時間程おあずけを喰らった感じなので、最近の映画体験の中でもかなり忘れ難いものになってしま

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ムーンナイトの感想(ネタバレあり)

ムーンナイトの感想(ネタバレあり)

この感想はパスカル・ロジェ監督の映画作品「ゴーストランドの惨劇」のネタバレもしていますので、これから観ようと思ってる方はご注意をお願い致します

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」が日本だけ遅れて持ち越しになり個人的には今年の映画感ゼロだったので、2022年一発目のMCU作品という印象が強い。

先の読めない巧みな構成力

まず面白いと思ったのが客観的に引いたような目線が入らない所で、主人公

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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスの感想(ネタバレあり)

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスの感想(ネタバレあり)

MCU最新作。ドクターストレンジの2作目でありながら、こないだの「スパイダーマン・ノーウェイ・ホーム」や、ドラマ「ロキ」以上にマルチバース要素が前面に打ち出された作品。

縦軸(時間)と横軸(マルチバース)

「ドクター・ストレンジ」一作目は「あともう少し病院に着くのが早ければ手の神経が繋がっていた」とか「私たちは時を選べない」というセリフの数々でも分かるけど魔法という何でもありな要素を描きつつも

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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームの感想(ネタバレあり)

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームの感想(ネタバレあり)

注意:いきなりめちゃくちゃ決定的にネタバレしておりますので、これから観る予定の方はご注意下さい。

2022年劇場鑑賞一本目。
お正月休みの間にサム・ライミ版、マーク・ウェブ版、そしてジョン・ワッツ版のスパイダーマン、計7作品を鑑賞してから挑んできた。

予告の時点でマルチバース設定で、世界観の違うはずのスパイダーマンシリーズの敵キャラがアッセンブルしていたので、当然旧スパイダーマンも出てくるんじ

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