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2022.10.29
SNSの言説に惑わされている友人も、それに話を合わせるしか能がない自分も、金木犀の香りがしなくなった秋の終わりも、何もしたくないような無気力さも、こういう自分の傲慢さも、何もかもにうんざりして、悲しいというより寂しい。
寂しいとか辛いとか、誰にでもあるような感情のはずなのに、何だかそう思うこと自体が悪とされているような気がして、誰を信じたら良いのか、そもそも信じなければ良いのか、傷つきたくなけれ
大病を患ってそれを克服した人は凄みとか、人を刺さない気迫みたいなものを感じます。それだけ死の実感というのは人間が成長するに最も手っ取り早い方法なのかもしれません。
こんなことを考えていると、大酒飲みヘビースモーカーの台詞と、ハイライトの匂い思い出します。
「俺は死ぬのが一番怖い」
「久しぶり、変わらないね」「ごめんね、怒ってる?」「絶対に行こうね」「そういうところが好きなの」「そういうところも好きになっちゃたの」「ありがとう、優しいね」「また今度、連絡するね」「さようなら」
いつか、こんなに好きだったことも、それを忘れようとしたことも、全部忘れてしまうのかしら。その時の私は何を考えているのだろう。隣にいるのは、あなたじゃないんだろうけど。