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アンコール王朝2(10-11世紀) スールヤヴァルマン2世

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【遺跡探訪80】プレ・ループで夕日鑑賞…のはずだった(Pre Rup, 961年)

【遺跡探訪80】プレ・ループで夕日鑑賞…のはずだった(Pre Rup, 961年)

クメール語の先生に「次はどこの遺跡行きますか?」と聞かれて口走った「プレ・ループ」。元々はピラミッド型の寺院の頂上からジャングルの中に夕日が沈むのを見ることができる隠れ夕日スポットでしたが、2021年以降夕日の時間にはクローズとなっていたのでした。
先週ニュースを見ていたら、プレ・ループのクローズ時間が以前の6:30pmに戻り、改めて夕日が楽しめる場所になったという記事を見つけて、チャンスがあれば

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【遺跡探訪79】廃墟系遺跡の最高峰、チャウスレイヴィボル(Chau Srey Vibol, 11世紀後半)

【遺跡探訪79】廃墟系遺跡の最高峰、チャウスレイヴィボル(Chau Srey Vibol, 11世紀後半)

私の中では勝手に廃墟系遺跡と呼んでいますが、こんな感じのカテゴリーです。
1. タ・ネイ
2. ベンメリア
3. タ・プローム
今回行ったチャウスレイヴィボルは、ほとんどのガイドブックに載っていないマイナー遺跡のためノーマークでした。

ちょっと遠い(シェムリアップから24km)5月に入って多少涼しくなったものの、この日は朝から暑い日でした。朝7時で28度くらいありました。

ロリュオス遺跡群のバ

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【遺跡探訪78】あえて早朝のプノンバケン(Phnom Bakeng, 9世紀)

【遺跡探訪78】あえて早朝のプノンバケン(Phnom Bakeng, 9世紀)

カンボジア人友人が最近プノンバケンに登って朝日を見たと言っていました。「え?夕日じゃないの?」と聞いても朝日だと言うのです。ネットにも7:00オープンと載っていたのでノーマークでした。夕日の時間帯以外にもプノンバケンも見たたかったのとオープン時間確認のために行ってみました。

4:50 出発早起きしました。この時間のシヴォタ通りは遺跡の朝日鑑賞グループと、クラブ化したパブストリートでオールで飲んで

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【遺跡探訪68】4回目の挑戦でたどり着いたプラサットスララウ(Prasat Sralao 11世紀)

【遺跡探訪68】4回目の挑戦でたどり着いたプラサットスララウ(Prasat Sralao 11世紀)

今回はテト(旧正月)休暇でハノイから来た友人と一緒にスラスランとタ・プロームに行く予定でした。しかし気温差からか(ハノイは冬、シェムリアップは夏)友人が体調を崩してしまい、一人で行くことになりました。

スラスランに一人で行くことも考えました。が、久々に気温が下がり、朝は20°C
程度になったので、おそらくこれが今季最後のチャンスかなと、今まで3回失敗したプラサットスララウにまた挑戦しました。

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【遺跡探訪55】ガイドさんと巡るアンコールワット

【遺跡探訪55】ガイドさんと巡るアンコールワット

11月半ば、日本から家族が来ました。ホーチミン在住時には父がアンコールワット 帰りにホーチミンに寄ってくれたこともあり、またプノンペン在住時にはプノンペンから両親と一緒にアンコールワットに行ったこともありました。

今回は完全にホームとして日本の家族を迎えられること、またカンボジアは初めてという弟夫婦も一緒だったことでとても楽しみにしていました。

また、長年(コロナ期から3年も!)私がオンライン

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【遺跡探訪52】大雨のバプーオン(東門のみで断念)

【遺跡探訪52】大雨のバプーオン(東門のみで断念)

3週間ぶりにアンコール遺跡を訪れると、季節が変わったかのようでした。雨季の終わりの、予測できない雨。通常は夕方にざっと降るだけなのですが、今回は明け方まで雨が降り、朝なんとか止んだかなというところで出かけました。

アンコールワットの水濠まで出ましたが、かなり空が暗いです。

このアンコールワット環濠の外を歩いて一周するのは一度やってみたいです。実は北側など、まだ通ったことがありません。

この日

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【遺跡探訪46】クメール少数民族の女性像(アンコールワット第一回廊東面)

【遺跡探訪46】クメール少数民族の女性像(アンコールワット第一回廊東面)

こんにちは。ガイドブックをパラパラと見てみると、アンコールワット第一回廊の東側の外壁のデヴァターにちょっと変わったものがあると書いてありました。東側ということは、東門から気軽に行けるはず、と早朝の仕事前にちょっと訪れてみました。

本日のマップ6:30頃出発、7:00過ぎに東門に着きました。

シェムリアップ市街地から北上し、環濠に突き当たったところで、先日訪れた南門が見えました。

雨の後なので

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【遺跡探訪39】王宮の向かいにひっそりと、北クリアン(North Khleang, 10世紀)

【遺跡探訪39】王宮の向かいにひっそりと、北クリアン(North Khleang, 10世紀)

アンコールトム内のプレア・ピトゥに行った時に隣にあって気になった、北クリアンを訪ねてみました。最近イベントなどが多く、アンコールの森方面に行ったのは2週間ぶりでした。

6月も終わりに近くなってくると暑期が終わって、朝の空気がとても爽やかです。カンボジアは、3月の終わりから6月初旬を除けば、日本より過ごしやすいかもしれません。

雨季の遺跡5月終わりくらいから10月頃までカンボジアは雨季に入り、一

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【遺跡探訪38】裏からアンコールワットに入ってみた(Angkor Wat East Gate)

【遺跡探訪38】裏からアンコールワットに入ってみた(Angkor Wat East Gate)

こんにちは。いつも気になっていたことは、アンコールワットの東からプラサットクラヴァンに通じる道を曲がらないで、真っ直ぐ行くと何があるんだろうということでした。

舗装道路でないものの、ピクニックに行くような感じのカンボジア人家族を乗せたトゥクトゥクがそちらの方向に向かっているのをよく見たからです。

気になる未舗装の道いつもは、この写真の分岐点を左(アンコールワット正門・アンコールトム方面)に曲が

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【遺跡探訪36】アンコールワットとトムの間の小さな遺跡たち(Prasat Bei etc.)

【遺跡探訪36】アンコールワットとトムの間の小さな遺跡たち(Prasat Bei etc.)

こんにちは。一週間前くらいから雨季に入ったシェムリアップ、昨夜も夜中に雨が降っていたようです。今回は、道順としては行きやすいにもかかわらず素通りしていた、アンコールワットとアンコールトムの間にいくつかある目立たない遺跡を周ってみました。

雨季の晴れ間は空気が澄んでいます雨季の空気は綺麗です。遠くまではっきりと見えます。アンコールワット外濠はここ数日の雨で水嵩が増しているよう。

別の角度から外濠

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【遺跡探訪32】建立400年後にひっそり彫られたアユタヤ風レリーフ(アンコールワット 12世紀/16世紀)

【遺跡探訪32】建立400年後にひっそり彫られたアユタヤ風レリーフ(アンコールワット 12世紀/16世紀)

先日、上智大学アジア人材養成研究センターにて修復に関わった方のセミナーに参加して以来、修復の第一人者であった石澤良昭先生の本を読んでいます。

そこで、アンコールワットの章のこちらを読んで衝撃を受けました。

アンコールワットで、第一回廊の東面の北寄りと北面は、一般的な順路には入っていません。私もアンコールワットは10回くらい訪れていますが、西から入り南面から時計回りに半周して第二回廊へ行くのがお

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【遺跡探訪31】森のサンクチュアリ、西プラサットトップ&東プラサットトップ(West/East Top)

【遺跡探訪31】森のサンクチュアリ、西プラサットトップ&東プラサットトップ(West/East Top)

5月4日、カンボジアはVisak Bocheaという仏誕節で祝日でした。この日早く起きることができたので、6:00出発でアンコールトムに向かいました。

早朝のアンコールワットこの前の日曜日に比べたら人が少ないです。しかし、ここでコロナ後初めて日本人団体観光客を見かけました。おそらく日の出を見に行ったのだと思います。そういえば、今はゴールデンウィークなのでした。

バクセイチャムクロンを通ります。

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【遺跡探訪29】ベトナムからの友人と連休のアンコールワット

【遺跡探訪29】ベトナムからの友人と連休のアンコールワット

4月の終わりから5月の初めにかけて、ベトナムは南部解放記念日(サイゴン陥落の日)とメーデーで今年は5連休、カンボジアもメーデーと土日がうまく繋がり3連休でした。この連休を使って、ホーチミンの友人一家がバスで丸1日かけてシェムリアップまで来てくれました。

ベトナムからの激安ツアーも友人は個人旅行でしたが、ホーチミンからローカル向けアンコールワット激安ツアーがあるらしく、500万ドン(200ドルくら

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