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【遺跡探訪79】廃墟系遺跡の最高峰、チャウスレイヴィボル(Chau Srey Vibol, 11世紀後半)

私の中では勝手に廃墟系遺跡と呼んでいますが、こんな感じのカテゴリーです。
1. タ・ネイ
2. ベンメリア
3. タ・プローム
今回行ったチャウスレイヴィボルは、ほとんどのガイドブックに載っていないマイナー遺跡のためノーマークでした。


ちょっと遠い(シェムリアップから24km)

5月に入って多少涼しくなったものの、この日は朝から暑い日でした。朝7時で28度くらいありました。

ロリュオス遺跡群のバコン遺跡のあたりから北上します。バコンがシェムリアップから17kmなので、さらに5kmくらい進みました。

青い丸のところに新築のサービスエリア+トイレがありました。
右上ハートマークの遺跡周辺は多分トイレ無いので、ここで行っておくと無難です。

国道6号線を左折するポイントは大きい看板があるので分かります。(「バコンはこっちじゃありません!」という標識もあって分かりやすいです笑)

ここがチャウスレイヴィボルの参道スタート地点です。門を直していました。

集落でご飯を食べていた人が、私の後についてきて、ここでチケット確認しました。私が本日初めてのお客さんだったようです。

環濠の西側です

シェムリアップから遠かったものの、道は良く、難なく着きました。

西門です。修復直後のような感じがしました

西門から参道を見ます。音がリアル癒しBGMです。音声だけ抜き取ってスパで流せそう。

クメール語の先生にシンハの形をよく見ると建立年代がわかるという話を聞いてからシンハがとても気になっています。

これは足が長くてかっこいいです。尻尾はありませんね。

イケメンじゃありませんか。 メンじゃなかったですね。 イケシンハ…

門をくぐって内側から見ると、精巧な彫刻が見えます。

石段をひたすら登る

なだらかな石段を登っていきます。かなり崩れていますが、石段です。

意外にも頂上に近くなってくると、石段の列が揃ってきました。

丘の頂上に着きました。現代の仏教寺院もあります。ここにも人はいないようで静かです。

祠堂の石材大崩壊

いきなりの石材大崩壊です。

いや すごいです。どうやって向こうに行くのでしょうか。歩く場所がありません。

一歩一歩足場を確認しながら前へ進んでいきます。ロッククライミングってこういう感じなんでしょうかね。まさにロックをクライミングしています。

完全に木の根っこに取り囲まれている建物が見えました。

近づけないので望遠レンズで拡大します。

さらに拡大。すごいことになっていました。連子子(れんじこ、と読むらしいです。模様が入った縦の棒のこと)が根に捉えられています。

さて どうやって行くか
連子子は地面にも埋まっていました

突然出てくる精巧な彫刻にハッとします。

左奥に見えるのが回廊のようなのですが、近づけないです。

あのシンハを近くで見たかったのですが、急斜面 & 足場が崩壊していたので近づけませんでした
奥に見えるのが中央祠堂です。

意外とリエップの木は最近生えたのかもしれません。というのも、2011年発行のガイドブックの写真と木の形が既に少し違っていたからです。

人間が抗えない生命力を感じます。
東側に通じる参道のようです

この祠堂がある丘の上の寺院の他にも、坂を下ったところに後の時代(12世紀)に建てられた建物があったようなのですが、石段を気を使いながら登ったり降りたりしているうちに既に疲れてしまって、今回はこのまま参道を戻って帰ることにしました。

朝ごはんのクイティウ

帰りの6号線沿いでクイティウ(米麺)食べました。具を見て思い出したのですが、昔、ベトナムのミトーでフーティウ(ベトナムでのクイティウの呼び方)を食べた時に具ににんじんと大根のゴロゴロ野菜が入っていて、驚いた覚えがあります。ホーチミンのフーティウの具はエビかイカ、あるいはその両方なので。

プノンペンでもシェムリアップでもにんじんと大根は入っているので、クイティウの具のボーダーはカンボジアとベトナムの国境でなく、ミトーとホーチミンの間あたりにあるのかなと妙に納得しました。

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