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【遺跡探訪46】クメール少数民族の女性像(アンコールワット第一回廊東面)

こんにちは。ガイドブックをパラパラと見てみると、アンコールワット第一回廊の東側の外壁のデヴァターにちょっと変わったものがあると書いてありました。東側ということは、東門から気軽に行けるはず、と早朝の仕事前にちょっと訪れてみました。


本日のマップ

6:30頃出発、7:00過ぎに東門に着きました。

東門前が三角形に一方通行ということを知りました。前回無視してしまったかも
しれません。すみません!!

シェムリアップ市街地から北上し、環濠に突き当たったところで、先日訪れた南門が見えました。

ずっと気になっていた建物は、門でした。
これで、アンコールワットの東・西・南門は制覇したので、あとは北門です。近々行こうと思います。

雨の後なので、空気が綺麗です。写真写りはあまり良くないですが、この時期(雨季)の遺跡巡り、気持ちがいいです。

東門(裏側)前はかなり長閑です。アンコールワット内で商売している人は、ここをバイクで入れます。観光客はここから歩きです。

東門。修復は進んでいるような、いないような

裏から入るアンコールワット

裏(東門)から入るアンコールワット、いいですね。市街地は雨降った様子はなかったですが、遺跡は朝は最近いつも濡れています。このエリアの雨量が多いからこそ、バライで調節して多くの人を集められたのでしょう。

東門から入る観光客もそれなりにいます。

第一回廊の乳海攪拌にいきなり着きました。乳海攪拌レリーフは「暑い中長い距離を歩き、苦労して辿り着く」イメージが強すぎて、東門から行くと拍子抜けです。

やはり彫刻がすごい。よくみると、上部が未完成です。
第一回廊の屋根(固有名詞がありそう…)も精巧な彫刻です。

少数民族のデヴァター

今回見たかったのはこれでした。はっきりとは分かっていないそうですが、

  1. 髪飾り(ティアラ)をつけておらず

  2. ソンポッ(スカート)がかなり短く足が隠れていない

これらの特徴のあるデヴァターは、古代カンボジアの森や山に住んでいた民族(部族)のようです。

確かに、ヘルメットのようなもの?を被っています。

アンコールワットで有名なデヴァターは、下の写真のような頭の飾りをつけて、布を足に巻いた像です。こちらは第3回廊のもの。

上の写真と比べると、印象がかなり違います。髪飾りはつけておらず、布は非常に少ない。手には本?を持っています。

足、完全に見えています。足長いですね。

制作途中で終わってしまったデヴァターも。こちら髪飾りの輪郭だけで終わってしまったようです。

このエリア、めちゃくちゃ狭いので(見るだけで一苦労。高さもあるので落ちないかちょっと怖かった…)どうやって彫ったんだろうと、制作状況の困難まで想像してしまいます。

珍しい、胸を押さえたデヴァター
ストゥーパが後ろに見えます。

下の写真、伝統舞踊でも女性がこの手の動きをし、蓮の花を表すそうです。伝統舞踊を見たときにちょっとお客さんもやってみましょうと言われて、試したのですが、これができないのです…笑
子供の頃から舞踊に親しみ、かなり指先まで柔らかくないとできなさそうです。

こちらも髪飾りなく、足の布も巻かれていません。力強いです。他のエリアのデヴァターに慣れると、新鮮です。

しつこいですが、狭く、柵などもないので、気をつけましょう!

西門のナーガが再建されてカッコいい〜ですが、東門のナーガも結構な大きさです。
西洋の人も観光地で集合写真撮るんだなあ
東側よりアンコールワット
遺跡の犬は大抵寝てる
カメラを出したら、耳だけピクッと動きました。

外濠(東面北側)の工事が始まったようです

ここが東西南北では、北と合わせて一番観光客が少ないエリアかと思いますが、のんびりと再建が始まっているようです。座っている人たち、実は測量しています。

景色が非常にいいので、観光名所(特にカンボジア人向け)になるのではと思います。ピクニックに良さそうです。

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