【遺跡探訪31】森のサンクチュアリ、西プラサットトップ&東プラサットトップ(West/East Top)
5月4日、カンボジアはVisak Bocheaという仏誕節で祝日でした。この日早く起きることができたので、6:00出発でアンコールトムに向かいました。
早朝のアンコールワット
この前の日曜日に比べたら人が少ないです。しかし、ここでコロナ後初めて日本人団体観光客を見かけました。おそらく日の出を見に行ったのだと思います。そういえば、今はゴールデンウィークなのでした。
バクセイチャムクロンを通ります。
アンコールトム南大門。この門から左右へそれぞれ1.5kmほど歩くと、アンコールトムの隅にそれぞれプラサットチュルンという寺院があるのだそう。もうちょっと気温が低くなったら行こう。
西プラサットトップ
この立て看板は最近出来た気がします。後ろの案内板に小さく日の丸が見えますが、日本の援助で修復しているようです。
東プラサットトップの道が非常に悪かったので、ちょっと躊躇しましたが、ここは大丈夫そう。トゥクトゥクでもギリギリ通れそうな道です。
修復中で立ち入り禁止でした
残念ながら西プラサットトップは敷地内に入ることができず、遠くから望遠レンズで見るのみでした。
ガイドブック(Focusing on the Angkor Temples)には、中央祠堂に巨木が絡んでるとあったのですが、既に伐採してしまったようです…
西プラサットトップは、中央祠堂がヒンドゥー教の建物として10世紀に建てられ、さらに13世紀に仏教のお寺として左右に建て増しされた、珍しい寺院なのだそうです。
韓国の協力で修復しているプレア・ピトゥでも思いましたが、修復作業って、本当に丁寧に一つ一つの石に番号や記号をつけて組み直す、途方もない作業です。
石碑は湿度のため?少し汚くなっていました。やはりここも東が正式な入り口のよう。
本当は今日は西プラサットトップだけ訪れる予定でしたが、近くまで寄れなかったのでちょっと物足りない。でもバイヨンなど観るのにパワーがいる遺跡は今日はもういいかな、じゃどうしようかな、と考えました。
そして、西プラサットトップと対になっている東プラサットトップのリベンジをしようかと思いました(前回訪れたときに転んであまりいい思い出がなかったので)
バイヨンに戻り、ぐるっと半周した後、勝利の門方向に行きます。
東プラサットトップ(マンガラールタ)
着きました!日本のガイドブックには「マンガラールタ」とありますが、英語ガイドブックとGoogle MapsではEast (Prasat)Topとあります。別名なのでしょうか。
前回行った時は、砂にタイヤを持っていかれてバイク転倒しました。今回は雨季に入り始めたので多少地固まったかな…と思いきや…
今度はぬかるみでした。倒れこそしなかったものの、怖かった。今回で東プラサットトップに行くのは最後にします。
サンクチュアリ感高いのはこちら
冷や冷やしながら道を進み、突然神聖な空間が現れる感覚は、沖縄の久高島の御嶽を思い出しました(20年前、東京からフェリーに乗せて持っていったスーパーカブで行きました。今は立ち入り禁止だそう)
改めて見ると、西プラサットトップに比べて手が入っていない分、造られた時代の雰囲気が残っているような気もします。
アンコール遺跡で建造年代が分かるものとしては、東プラサットトップは最後の遺跡なのだそう。
床に転がっているペディメントは、単に転がっているのかと思いきや、ガイドブックにはきちんとこの位置が記されています。数百年もの間、同じ場所に鎮座しているのですね…
雨季入りかけのこの時期(夜中に軽く雨が降っているよう)以前来た時より苔が生い茂って、しっとりとした雰囲気です。フタバガキの実も落ちていました。くるくる回りながら落ちるこれ、好きです。
偽扉も良いです。
さて、勝利の門から出ます。ジャヤヴァルマン7世がチャンパ軍に勝って、この門から入って王宮に向かったのだと思うと、ゾクゾクします。
ちょうど昨夜、三島由紀夫の「ライ王のテラス」のその場面を読んでいました。
勝利の門を出て、この道に来たからには、非常に奥まった場所にあるタネイ(Ta Nei)の入り口を確認しておこうと思っていました。
Google Mapsアプリを見ながら少しずつ進むつもりが、ここも看板が既にできていました。おおお。
マイナー遺跡へのアクセスもどんどん良くなっています。
タ・プロムの城壁もリエップの木が絡み付いていました。先に種が飛んできて塀の上で芽が出て、水を求めて根が下へ下へと伸びていくので、こんな形になるそうです。
久々のスラスランカフェ
1月の旧正月に友人と行って以来のスラスランのカフェでした。
ホットラテは暑いかなと思いつつも、いつものホットラテ1ドル。
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