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【遺跡探訪21】黄金期を過ぎた物悲しいマンガラールタMangalartha(13世紀末)

前回チャウ・サイ・テヴォダに行った時にその少し手前で見つけた、小さな石碑と入り口。マップを見ると確かにマンガラールタと書いてありました。あまり情報がなかったのですが、場所はわかったので行ってみることにしました。

本日のマップ

Google mapsより

1. 6:30シェムリアップ出発。シャルルドゴール(アンコールワット通り)を北上、アンコールワット正門前で写真を撮り、バイヨン向きにさらに北上。
2.アンコールトム 南大門で渋滞。象のテラス前で何かイベントを行っていたからでした。
3.旧王宮前で右折し、勝利の門の少し手前にマンガラールタの入り口があります。

4.帰りはスラスランでコーヒーを飲んで休んでから、帰りました。

6:30出発

ちょうどロイヤルレジデンスのあたりで日の出が見えました。

アンコールワット外濠に映る朝日は今日もきれいです。

アンコールワットを参道から撮るのがとても難しい…

今日はバイヨンとバプーオンの間の空間に非常に多くの車が停まっていて(しかも高級車ばかり)驚きました。

どうも、王室関連のイベントが行われていたようです。警察もかなり出ていました。いやすごい。これだけ街から離れていて、早朝7:00にこの大きなイベント。結婚式でしょうか?

到着…までが大変でした

さて、旧王宮を左折してしばらく行くと、先日気になった道がありました。

ここを歩くかバイクで行くか迷ったのですが…

タ・ケウの時に道沿いにバイクを止めて、遺跡まで歩いたらかなりの距離があり、しかも遺跡横に駐輪場があって皆そこに停めていたので、それに倣って今日はバイクで入ってみることにしました。

そうしたら、遺跡までの道は砂で、砂にバイクのタイヤを持っていかれて倒れてしまいました。起こせず、まずいと思って家族に電話しようとしたら圏外…これは焦りました。

火事場の馬鹿力で起こして、なんとか到着。
すぐ後からカンボジア人カップルがバイクで来て「ハロー」と言ってニコニコしていたので、慣れている人はあの道も大丈夫なんだなと思いました。

アンコール期で年代が特定できる最後の遺跡

Wikipediaページはなかったので、違うサイトからの情報です。

Prasat Top (East) Temple 
年代:
1295年
宗教:ヒンドゥー教
国王:ジャヤヴァルマン7世(8世と書いてあるサイトもあります)
ベストの時間帯:いつでも
所在地:古代都市アンコール・トムの勝利の門から300mほどの場所にあります。深いジャングルに囲まれ、探さないと行くことができないため、「秘密の寺院」と呼ばれることもあります。

Just Siem Reap

現在わかっている中では、アンコール期最後の遺跡だそうです。(ヒンドゥー教の国王)ジャヤヴァルマン8世が建立したすると、中央祠堂に見えた仏像は後から設置したのかもしれません。

係員はいませんでしたが、アンコールトムとアンコールワット直前でチケットを見せています。

この写真を撮ったときは到着しただけで精一杯でしたが、改めて見るとかっこいい。
ピラミッド状の基礎の上に祠堂が乗っています。

シンハかな?と思いましたが、少し遠くから見るとナーガのようです。

下から見た祠堂。露出補正をアンダーにしすぎて黒くなっちゃいました。

登ってみる

バクセイチャムクロン以来、登れるところは登ろうと決め、ここはちょっと廃墟っぽくて怖かったのですが登ってみました。高さは2mちょっとでしょうか。

祠堂にあった2体の彫刻。
恐らく仏像ではないかと思うのですが、右側は違うような気も…

上から見下ろします。

祠堂の崩れた部分が並べられているようです

ペディメント?

中央祠堂から降りて改めて石が並べられているところを見てみます。いくつか遺跡を見た後だと、向こうがペディメント、手前左側がヨニではないかと想像力が膨らみます。

こんな感じでしょうか?想像で描いてみました。

黄金期を過ぎた物悲しい遺跡

黄金期がアンコールワット、バイヨン、タ・プロム、トマノンあたりだとすると、その後の混乱を物語っているような、修復もあまり進んでいない遺跡でした。

それはそれで、秘境っぽくて良いのですが。

誰もおらず、修復も進まず、打ち捨てられたかのようです。鳥のさえずりだけです。

定番スラスランカフェで、笛売りの子供と話す

いつものようにコーヒーを待っていると、笛を1ドルで売る男の子がきました。追い返すのもかわいそうだし、かといって要らないよと言っても、ずっと横で1本1ドルと言っています。

ふと、クメール語で「ミエン ニッ ハウイ ナウ プテア(もうそれ持っているんだよ。家にあるの)」と言うと、「ミエンハウイ…オークン(あー持ってるのか…ありがとう)」と言いながら大人(親?)の方に戻っていきました。

英語だとゴリ押し商売人とお客さんの関係になるやり取りも、クメール語で話すと普通の子供と大人の会話になるんだなと、新鮮でした。

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