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生活に瞑想を取り入れる|ライフキャリアコーチへの軌跡(11)

2022年8月からは新たに瞑想する時間を取り入れ始めました。強制的に空白の時間を持つことに興味を持ったからです。セルフラブの学びの中で出会った北海道在住のヨガの先生に教えてもらい、同じ時間帯に世界中の人たちと瞑想できるコミュニティがあるのを知り、ただ一人で瞑想するだけではない環境を作って、日常に「一体感のような安心感」を得られる時間を加えられるのが面白いなと感じて、まずは7日間の体験を試してみることにしました。

その瞑想は「グルジ瞑想」と称されていて、インド・グジュラート州在住のVibhuta Prabuddha Deepak さんが主催されています。「グルジ」ことDeepakさんはもともとバリバリ働くビジネスマンであり起業家だったけれど、2008年以降瞑想の道に進んで来られた方で、現実的なことも理解した上でスピリチュアリティを極めているので、定期的に開催される参加者への悩み相談の時間には、様々な視点を踏まえた上でのアドバイスをされていてその経験値の幅の広さに驚きます。


初めてその瞑想を体験した頃

その頃の私は仕事に追われる日常を送っていたので、1日の中で自分の感情を揺さぶられる大抵の理由が業務上の出来事でした。嬉しいことも困ることも悔しいことも、そのすべての要因となるのが当時は「仕事」でした。もちろん仕事外でも感情はありましたが、それでも「仕事」は1日最低8時間、そして残業があればそれ以上の時間を費やすほど自分の生活時間の大半を占めていたからこそ、意識しない限りそこに無意識に意識や感情が引っ張られていました(意識という言葉が重なりすぎました笑)。

そんな中、初めてその瞑想に参加してみると、色々なことが初めてで最初は戸惑いました。グルジは瞑想時間中に「オーーーーーン」という声を発されるのですが、どういう状況かわからなくて「何かしないといけないのか、一緒に声出さないといけないのか」とか、「寝っ転がるのが正解なのか、座っているのが正解なのか」とか、「目は閉じるべきなんだろうか、何語かわからない言葉を語りかけているけど意味はなんだろう」とか、色んな思考が巡りました。後々に分かったのは、その瞑想中には何かしないといけないことはなく、自由な体勢で良くて、ただただリラックスすればいいだけということでした。

7日間の体験中にその瞑想のスタイルに徐々に慣れてきて、だんだんと瞑想中に思考が巡らなくなり、「ああこれが思考をしない状態か・・・」と体感できました。そして、夜寝る前に「何も考えない、ただそこにいるだけ」という空白の時間を持てるようになっただけで、翌朝の気分が爽快なことにびっくりしました。自分の生活を改善する一つの手立てとして毎晩この「グルジ瞑想」をしてみようと決めて、そのあとも続けることにしました。


思考のざわめきが落ち着き始める

毎晩のグルジ瞑想を続けてみて一番初期に感じた変化は「心のざわざわ」が減ったことです。それまでは、常に色んな雑音が頭の中を流れている感覚で、何かにつけて色々な感情や思考が巡ることが多くありました。

例えば、社内で何か今までにない取り組みを行うときに、パターンAで進めると〇〇部署の人が迷惑に感じてしまうけど、だからと言ってパターンBで進めたら収益につながらないかもしれないし、パターンCも検討しないといけないけどそしたらまた他の△△部署の人が困るかもしれなくて・・・というかそもそもこんなお願い私からされてみんなどう思うんだろうか・・・嫌がるってわかってるのになんでやらないといけないんだろう・・・ああもうやりたくないな・・・でも他にできる人もいないし・・・このような思考が順不同でグルグル回って、しかもそれらに加えて言語化されないような色んな嫌な感情も湧き出てきたり、とっても頭の中が忙しい時間を毎日過ごしていました。その思考のグルグルは業務時間外にも続いていて、帰りの電車でも帰宅後も回り続けていました。

自分の中でデフォルトになっていた「時間外にまで仕事に関する思考が侵食していること」に気づけたのは、瞑想の時間を作ってからでした。思考をしない時間ができたから、思考している状態の自分を認識できるようになったのだと思います。それによって、帰りの電車で仕事に関する心配事がグルグルし始めたときに「あれ、待って、これって今ここで考えたところで関係ないよな」と気づいてそれ以上その思考にフォーカスしなくなったのです。

さらに、その次のステップとして、ある思考が出てきたときに、その思考として頭に浮かんでいるその言葉は誰のセリフなんだろうと考えるようにもなりました。すると大体が私の場合は両親のセリフだったことに気づきました。もう大人になって子供の頃に言われたセリフを実際に耳にする機会はなかったかもしれないのに、あたかも今それを言われているように頭の中で再生されていました。そしてその言葉によって自信がなくなったり不安になったり。仕事上の出来事のはずなのに、思考の中で流れている言語は両親の言葉だという不思議な気づきになっていました。


「ヒーリング瞑想」という言葉による刺激

グルジ瞑想には日本時間の金曜日の夜に「ヒーリング瞑想」という瞑想があります。この時間には特に何か癒してほしいことをグルジに伝えてヒーリングしてもらうことができます。日本の神社でいうご祈祷のようなものでしょうか。そのテーマには制限はなく、身体の不調、人間関係、お金へのブロック、ご家族の問題・・・その人にとって一歩前に進むにあたって改善したいテーマを伝えることができます。

今までそういった「癒したいこと」という発想が自分の中になかったので「自分は何を癒してほしいんだろう・・・」と考えること自体が自分にとってはとても新鮮なことでした。今までの自分の中で起き上がる悩みのテーマとして「やりたいことがわからない」がありましたが、それを解消するにはどんな癒しが必要なんだろうかと考えることは新しい思考回路でのアプローチであり大きな刺激を与えていたと思います。

また、それは少しずつ自分を達観し始めるきっかけにもなりました。「やりたいことがわからない」ことを解決するには、「やりたいことができていない状況」を全体的に俯瞰して見てみる必要があったからです。別サイドで勉強していたセルフラブ、NLP、キャリアコンサルタントなどの学びの刺激との相乗効果で、自分自身の要素と自分の周りにある要素がどのような影響をし合った結果「やりたいことができていない状況」が出来上がっているのか広い視点で少しずつ考えが深まるようになりました。ここがブロックだなと具体的に見えてきたら、都度その週の金曜日に言語化してヒーリングをお願いする文章を書いていく、その過程が自分にとって効果的だったと感じています。


結果的に今の道に進もうという気持ちに至ったのはこれまでの様々な学びにインスパイアされて自然と形になっていったと振り返りますが、その中の大きな一つの要素としてグルジ瞑想があるなと感じています。今回ご紹介した私自身の思考回路の変化の過程の中から何か一つでもエッセンスとして受け取っていただけたら嬉しいです。

グルジ瞑想については日本人サポーターの愛さんという方が瞑想に関する知見や質問に対する回答をまとめたnoteを発信してらっしゃいますので、もしご興味のある方はそちらも覗いてみてください!


次に続く・・・


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