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ライフキャリアコーチへの軌跡

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学生時代にやりたいことが分からないまま就職活動、社会人になってから自分と向き合い始めて、やりたいことを探し続けた約5年間を振り返ったストーリー。
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記事一覧

業務量の葛藤と初めてのブレーキ|ライフキャリアコーチへの軌跡(12)

コロナの影響は社内全体の活動に変化をもたらせていきました。例えば、部署を超えた有志の新規プロジェクトが立ち上がったり、採用活動もオンライン化になったり、新たな風を入れるために大きな部署異動が起きたりです。多くは今までの業務はそのままで、そこに新たな業務が加わるパターンでした。当時の私は自分の成長のためにと、様々な業務に手を出したり、手を挙げたり、頼まれた仕事を断ることなく引き受けていました。今振り返れば自分の裁量を超えた量を自ら受け持とうとしていたともいえます。 さらに厄介

生活に瞑想を取り入れる|ライフキャリアコーチへの軌跡(11)

2022年8月からは新たに瞑想する時間を取り入れ始めました。強制的に空白の時間を持つことに興味を持ったからです。セルフラブの学びの中で出会った北海道在住のヨガの先生に教えてもらい、同じ時間帯に世界中の人たちと瞑想できるコミュニティがあるのを知り、ただ一人で瞑想するだけではない環境を作って、日常に「一体感のような安心感」を得られる時間を加えられるのが面白いなと感じて、まずは7日間の体験を試してみることにしました。 その瞑想は「グルジ瞑想」と称されていて、インド・グジュラート州

学びの開始 Ⅲ.国家資格キャリアコンサルタント |ライフキャリアコーチへの軌跡(10)

2021年8月からキャリアコンサルタントの学びを開始しました。最初はオンデマンドの事前課題に取り組み、10月から通学スタイルの養成講座が始まり、翌年7月に学科・実技試験という流れでした。コロナ禍でも通学スタイルの講座を実施してくださった学校のおかげで対面での実技練習を行うことができました。 キャリアコンサルタントの存在を知ったのは前のエピソードの通りですが、実際に学ぼうと思ったのは大きく2つ理由があって、1つ目は「自分で自分をキャリアコンサルティングできたらやりたいことが見

学びの開始Ⅱ.NLP |ライフキャリアコーチへの軌跡(9)

2021年7月からはNLPの学びを開始しました。NLPはNeuro Linguistic Programの略で、日本語では神経言語プログラムというメソッドです。「脳はプログラムなんだ」という前提で、人間の思考回路や外部の刺激に対してどんな反応をする癖があるのか分析をしたり、自分の中にあるどんな思考の癖を改善したらより居心地良いと感じる時間を増やしていけるか、というように展開していくことができる考え方です。 私はこの考え方にとっても救われました。というのも、どんな事象も自分の

学びの開始Ⅰ.セルフラブ|ライフキャリアコーチへの軌跡(8)

2021年6月から自分と向き合うための「セルフラブ」のジャーニーを始めました。自らの学びをもとに自分の気持ちを大切にする考え方、自分との向き合い方をセルフラブの視点から発信をされているSofiaさんのもとで学ばせていただきました。 ※Sofiaさんのインスタグラムはこちらから。 セルフラブについて学ぶまでの私は良かれと思って積極的に以下のような思考回路を自ら持っていました。 私が頑張ることで収まる問題なら自分が頑張れば良い 誰かが苦しんでいたら自分を犠牲にして助ける

求めていた「学び」との出会い|ライフキャリアコーチへの軌跡(7)

それまではただただ空いた時間を埋めるように、流れてくるものを拒まず、何気なく予定を埋めていましたが、「シャワーが当たっても感覚を感じない、自分の身体が自分ではないみたい」という感覚を体験し、精神科・心療内科で「やらないといけないことを思い出さないくらい、やりたいことをやる時間、考える時間を増やすように」と助言をもらったその日以来、自分の時間の使い方を見直すことにフォーカスし始めていました。これからは意図をもって時間を使っていこうと考えたのです。 ふとある日、食堂で一緒にラン

心のアラームが鳴り始める|ライフキャリアコーチへの軌跡(6)

あり余った体力を使いたい欲が当時はとても強く、基本は仕事終わりにフラダンスを習いに通い、休みの日はサーフィンを習いに行き、さらに、ずっと会っていなかった友達と再会の約束をしたり、一緒にサーフィンを習い始めた友人とサーフトリップに行ったり、予定をとことん入れていきました。両親も、私がそれまでの心身を切り詰めた働き方から変化したのを見て安心してくれたのか、家族旅行も開催され、さらに予定がどんどん組み込まれていきました。 コロナの影響で外出しにくくなっていた時期でしたが、コロナの

無意識に求め続けてしまう同じ構図|ライフキャリアコーチへの軌跡(5)

新入社員の頃は「他人から課題を与えてもらう」環境でやりこなすことに必死でしたが、できることも増えてきて自信も付いてくると同時に、だんだん慣れにより日常が同じことの繰り返しに感じ始め、それまで忙しくてしばらく頭の中に浮かぶことなく離れていた「自分は何をしたいんだろう」という疑問の声が再び頻繁に現れ始めるようになりました。 新しいことを吸収することに必死だったそれまでは「今が楽しいからいいじゃん!」という気持ちで誤魔化していましたが、それができないくらい仕事に慣れてしまい、浮か

自分の限界を考えずに突っ走る|ライフキャリアコーチへの軌跡(4)

無事に本配属の部署で入社2年目を迎え、与えられた仕事には一切NOと言わず、どんどんスポンジのように新しいことを吸収することに意識していました。響きはいいかもしれませんが、それはとても極端で、自分で業務量をコントロールすることを知らず、自分の身を削ればできないことはない!と信じて疑わず、新しい業務をどんどん取り込んでは、お昼休憩時間を自ら削ったり、始発で出勤して終電で帰るような生活を送っていました。しかも、そこにやりがいを感じていたのです。 もちろん、今振り返ると異常な働き方

終わりが見えない恐怖|ライフキャリアコーチへの軌跡(3)

入社1年目は様々な部署を経験する研修が組まれていて約3ヶ月ごとに部署異動をしました。部署を異動しながらぼんやりとこれからのキャリアについて考え始めつつ、結局、短期間で部署異動を繰り返し、都度新たな業務を覚えることに集中していたので深くまで考えるまでには至らず。 今回は、いつ雨雲が抜けるかわからないように、終わりが見えない時こそ感じる不安と恐れについて書いてみます。 新卒で入社したのはホテル企業でしたので、新入社員研修ではサービス最前線の部署で実際にご来館されるお客様と接し

自然に触れることの大切さ|ライフキャリアコーチへの軌跡(2)

新卒入社1年目はとにかくがむしゃらにたくさん新しい課題を与えられてはこなしていく毎日を送っていました。入社から半年間は会社の寮に入り、その期間は毎日顔を合わせるのは日中も帰宅後も会社の人たちで、まるで合宿をしているような楽しい感覚で勤務させていただいていました。 しかしある日、ふと日常で身の回りにあるものがコンクリートだらけであることに気づきました。都内勤務では意識しない限り人工的な建物や道路に囲まれてしまうのは仕方ないことで、自分の中でも当たり前のことになっていましたが、

不安から解放されなかった就職活動|ライフキャリアコーチへの軌跡(1)

遡ると生まれてからずっと両親・家族・先生・部活・習い事・・・など他人から与えられた課題に取り組む日々を過ごし、大学3年生で迎えた就職活動。やらなければならないことをこなすのに精一杯で、自分で選択する練習をしてこなかった私にとって「新卒就活」は「正解が分からない不安感に強く悩まされるイベント」でした。周りから「なんで嬉しいはずの内定をもらって悩んで泣いてるの?」と聞かれるくらい「内定=選択肢が増えて不安が増幅する要因」という方程式が自分の中にでき、選ぶことへのプレッシャーに押し