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消えないで H2CO3
上になり下になり。裏返し表返し。さっきまで甘かった息が忙しく切れる。柔らかく波打つようだった体が、硬く、細かく、跳ねる。
乱れても、きれい。言っても許されるくらいの仲にはなったと思ってる。男のくせに、って。
きれいなままで終わんないでよ、ほら。
珍しく俺を押し返しそうなくらい強ばるのを、開かせて押し入って体ごと。
押されるままに腰が逃げたりしないキッドが、格好いいと思う。
格好いい、い
Wrap the lupus
最近お気に入りのマリンテイストのトートバッグの中をそっと覗いて、メイは口元をほころばせた。エレベーターが1階に着く。同じお菓子教室から出てきた大人数人と一緒なので、エレベーターの出入りに用心が要らないのはありがたい。
教室からつれてきた甘い香りを素っ気ないビルのエントランスに振りまきながら、その日だけのクラスメイト達は挨拶を交わして通りを右へ左へと散って行く。
「あなた、お迎えの人が居るのよ
Milky Road
熟睡とはほど遠そうな、リズムの整わない寝息の果て。もそり、とキッドが寝返りを打つ。
寝返りなのか、それとも起きていて体の向きを変えているだけなのか。
眠りに落ちる寸前のぼやっとした意識の中で、ボウイは男性にしては大人しいその寝相の気配を感じていた。
だるい。なにもしてないのに。つまり隣で寝ている相手と。
もういちど、ごそり。
眠い。仕事が、、、しんどかった。
四人とも別行
★Overflow The second act
俺の腹の上に二人分ぶちまけて、息を整える間もなくボウイが囁く。
「もっかい、、このまま、、」
「ねーよ。カートリッジ空だぜ、俺は」
押せ押せで続行させようと頬をすり寄せてくるボウイに、俺はつまらない仕草で、、つまらないって言うのは、そう、服を着ている時みたいな雑な仕草で、、頭をぽんぽんしてやる。
「うっそだー、まだ余裕で撃てるだろ?」
ボウイの声からも色気が抜けて、少しだけ体の距離