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消えないで H2CO3
上になり下になり。裏返し表返し。さっきまで甘かった息が忙しく切れる。柔らかく波打つようだった体が、硬く、細かく、跳ねる。
乱れても、きれい。言っても許されるくらいの仲にはなったと思ってる。男のくせに、って。
きれいなままで終わんないでよ、ほら。
珍しく俺を押し返しそうなくらい強ばるのを、開かせて押し入って体ごと。
押されるままに腰が逃げたりしないキッドが、格好いいと思う。
格好いい、い
Milky Road
熟睡とはほど遠そうな、リズムの整わない寝息の果て。もそり、とキッドが寝返りを打つ。
寝返りなのか、それとも起きていて体の向きを変えているだけなのか。
眠りに落ちる寸前のぼやっとした意識の中で、ボウイは男性にしては大人しいその寝相の気配を感じていた。
だるい。なにもしてないのに。つまり隣で寝ている相手と。
もういちど、ごそり。
眠い。仕事が、、、しんどかった。
四人とも別行
★Overflow The second act
俺の腹の上に二人分ぶちまけて、息を整える間もなくボウイが囁く。
「もっかい、、このまま、、」
「ねーよ。カートリッジ空だぜ、俺は」
押せ押せで続行させようと頬をすり寄せてくるボウイに、俺はつまらない仕草で、、つまらないって言うのは、そう、服を着ている時みたいな雑な仕草で、、頭をぽんぽんしてやる。
「うっそだー、まだ余裕で撃てるだろ?」
ボウイの声からも色気が抜けて、少しだけ体の距離
Wolfs take a VANILLA
ジャン・ビーゴの愛人リタが、ウエストJ 区から地球のビーゴの元まで自分を送って行って欲しいと依頼してきた。特に荒っぽい事があるわけでもなく、単なる足代りとして。
「暇だったからいいけどさー、姐さんが出歩く度にタクシーやらされちゃたまんないぜ?」
「今回だけよ。ちょっと急いで帰りたいの。あなたたちに頼めば地球でも月でも直行だもの」
J 区のお高いホテルの前で、パーティにでも出席したのか落ち