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2024年4月の記事一覧

歴史小説「Two of Us」第4章J‐21

歴史小説「Two of Us」第4章J‐21

~細川忠興&ガラシャ珠子夫妻の生涯~
第4章 Foward to〈HINOKUNI〉Country

J‐21

 帰路に着いた、細川忠興一行。
 奥州から何泊かしながらも、道中は足は休めずに来た4名は、京への入り口、西へ行けば備前や播磨その手前の長岡(長岡京市)、まっすぐ桂川を越えれば五条通への坂道で、一服休憩の腰を下ろす事にする。

 〈沓掛〉は現在も北京都や山陰への玄関、縦貫道のインターチェ

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歴史小説「Two of Us」第4章J‐20

歴史小説「Two of Us」第4章J‐20

~細川忠興&ガラシャ珠子夫妻の生涯~
第4章 Foward to〈HINOKUNI〉Country

J‐20

 17世紀初頭からの、細川忠興の足跡について特筆すべき事柄は、多彩で奥深い道へのクリエイター活動である。

 明治時代以降に、ヨーロッパの文化を輸入したために【逆輸入】で細川ガラシャの認知度が日本国内でも上昇した。
 だけれど、それまでは三英傑の片腕を担い、勝ち続けた闘将の『肥後もっこ

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歴史小説「Two of Us」第4章J‐19

歴史小説「Two of Us」第4章J‐19

~細川忠興&ガラシャ珠子夫妻の生涯~
第4章 Foward to〈HINOKUNI〉Country

J‐19

 【玉造屋敷大脱出計画】に加担していた親子の庭師に対する事後処理が、細川忠興とガラシャ珠子との考え方や判断が、まるで違っていた。
 領主として乱世を生きる忠興にとっては、生かしてはおけぬ存在は口封じに斬首する。そこが、今も珠子は恨めしく機嫌が悪くなる原因なのだ。

 殺生する必要はなか

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歴史小説「Two of Us」第4章J‐18

歴史小説「Two of Us」第4章J‐18

~細川忠興&ガラシャ珠子夫妻の生涯~
第4章 Foward to〈HINOKUNI〉Country

J‐18

 白百合と胡蝶蘭を調合した、アロマの香り。
 3名が過ごす奥の間の灯籠に落としたそのアロマは、伊達政宗自身が調合し、まだ丹波の水戸野に幽閉されていた頃の細川珠子に、家臣を通じて贈ったものと、同じ香りである。

 細川忠興とガラシャ珠子は、ポツポツと〈大坂の陣〉以降の『ふたり』を語り始め

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