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ナミソラフウモ
2018年5月8日 23:33
今春、桜の花見猫を見たいと、探し回っていた私ですが、さすがにあきらめました。四月の末、レンタルビデオ店の駐車場で、車を降りて何気なくまわりを見渡すと、いました、野良猫ちゃん。こげ茶に黒のぶち模様、むっちりしていて、とってもドラ猫風。せめて桜の花見猫として見立てられないかと、まわりに桜の木を探すがありませんでした。(個人のお庭に桜を植えている家は田舎には割とある)あっ
2018年5月8日 23:23
サクラの古墳 前編ここは思ったより広く、しばらく歩いた場所に小学生が遠足に来ていた。桜の下、シートを広げてお弁当を食べていた。行儀のよい大人しい子供たちだった。さらに左方向に進むと、バスを停められる大きい駐車場があり、フェンス付近にも桜が咲き、花びらが散っていたので、人影が見えないこともありスマホで撮影した。次は隣接した公園へ行ってみた。途中、ふわふわと呼ばれる大型遊具
2018年5月8日 22:28
サクラの古墳 後編四月下旬、すっかり桜の季節も終わりで、「花の命は短し」とはよく言ったものだ、二週間ほどの開花期間だから、桜は愛されるのかなと思いつつ、すっかり花見猫を見るのも諦めムードだったが、どうしても気になり、インターネットで「開花時期、桜」というキーワードで検索してみた。咲いている場所があった。インターネットのマップ機能でルート検索をすると、思ったほど遠くなかった
2018年5月6日 19:13
四月の中旬ソメイヨシノが散りかけた頃車に乗っていたら道路沿いに植樹してある枝垂桜が満開だったパステルピンクの色合いは可愛らしくもあり、艶っぽくもあった夕方だったが駄目元で北の公園へ、ハンドルを切ったほのかな期待を持ってそう花見猫を見つけに……ほどなく到着やや日が陰っていて強風だった駐車場から見える桜並木ソメイヨシノの一本だけが七分咲きだった他の木が葉桜とな
2018年5月4日 21:20
前回のお話「夜ザクラの猫をさがして」四月初旬少し北へ行ってみた。もちろん花見猫を探しに。ここは公園と山に桜がある。道一つ越えると行き来が出来た。桜は見事に満開だった。まず大きな川沿いの数十本連なる桜並木を見る。TVドラマ「金八先生」で見るような大きな土手だ。そこを歩いているだけで、TVドラマに紛れ込んだような気分になった。公園の遊歩道を一周、夕方のせいか散歩道とし
2018年5月4日 01:12
前回のお話 「サクラの犬たち」四月に入っていた。少し意地になって花見猫を見たいと思い、夜7時過ぎにお山へ行ってみた。理屈としては猫は夜行性だし、夜店の屋台があれば旨そうな臭いに釣られて、うろうろしているかもしれないと考えたからだ。前回同様、駐車場は楽に停められた。歩きで足元が見やすいよう、片手に小さいLEDライトを持っていく。灯りの灯った灯篭や街灯は幻想的で、ライトア
2018年5月2日 22:31
3月末にSNSに花見をする猫の画像がよく投稿されいて、嗚呼そんな花見猫を見たいと思い、また満開とのネット情報に急かされ、何年かぶりに桜の見れるお山に行ってみた。夕方日は高く、まだ夜間のライトアップはされていなかった。駐車場が停められるか心配するも十二分に空いていて無事、駐車出来た。舗装された坂道を見上げながら登り、道路沿いに連なる赤い灯篭に情緒を感じた。桜は3分咲きといったところ、ネット情
2018年5月2日 22:27
子供の頃はお花見の何がいいのかさっぱり分からなかった。こどもの目線で振り返ろうと思う。昔のお花見は今のように家族、カップル、子供のためというよりは会社の集まり、大人の男の酒盛り場的な要素が強かったように思う。今もそうかな?大人たちのお花見に参加するとビニールシートの端に座らされ海苔巻きやいなり寿司はもうなく(大人の女性が食べちゃう)麦茶を水筒でおすそ分け(ジュースなんて買って
2018年5月1日 19:08
小学校高学年、新学期、木造校舎、最上階の古いけれど新しく一年過ごす教室。クラス替えはなく、とりあえず出席番号順に座り、慣れない机や椅子の高さに馴染めずにいると、ホームルームで一人、満面の笑みを浮かべた女性教師が両手を広げてこう言った。「みんな、後ろを見てごらん、お山の桜が一望できるだろう。うちのクラスが独り占めだよ」女子児童は感嘆の声を漏らし、男子児童はへえと味気ない反応を見せた