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私が地方移住・地方転職を決めたときのこと②

前回は、地方移住を意識しはじめたときのこと、

日々に流され、日々の仕事に忙殺されるなかで、どうやって地方に飛び込む準備を整えていったのかを書きました。

今回は、実際に移住するにあたって悩んだ、

仕事

お金

家族

について書きたいと思います。


地方移住のハードル1:仕事どうするよ問題

高齢者の地方移住であれば年金も蓄えもあるのでお金の心配は少ないかもしれませんが、

若者が移住するとなるとやはり一番の問題は「仕事」。

実際に地方に飛び込むため、わたしが一番最初にやったことも仕事探しでした。

しかし、「⚫️⚫️(わたしが住みたい地域) 仕事」でネット検索しても

ハローワークの新聞配達とか、スーパーのレジ打ちみたいな仕事しか出てこない。せっかくマーケティングの仕事に関わっていたのだから、そのスキルや経験を活かせる仕事にしたい。

とある転職エージェントに登録してみましたが、電話で話してみると札幌は仕事があっても、わたしが働きたいエリア(道東)の仕事が1つもない。道東エリアの町村ではなく「市」でも同様、仕事がない。

チーン。


そんな時に教えてもらったのが、総務省の地域おこし協力隊という制度。

自治体で地域おこしとして働き、最長3年間(毎年更新)は年収200万でベーシックインカムが保証されている制度です。

「もう、これしか方法はないかもしれない!今飛び込まなければ、もう飛び込めないかもしれない!」

という想いで、この仕事を選ぶことにきめました。これなら、ミッションや業務をうまく交渉すれば、これまでのスキルや経験を活かせる仕事ができるかもしれないと考えたからです。

また、地域おこし協力隊の良いところは、3年間の間にじっくりと地域をみることができるので、外からは見えなかった地域の仕事・求人情報がみえてくることです。協力隊で活動し、任期中に素敵な企業・求人をみつけて就職するというのはありだと思います。


地方移住のハードル2:年収下がるのこわいよ問題

地方移住=年収がさがる。

これはもう誰もが悩むところかなと思います。

有料noteなので、なるべく状況を公開していきたいと思いますので、移住前と後の年収を紹介します。

【移住前】

夫(当時25歳):約400万

私(当時28歳):約650万

世帯年収:約1050万

夫婦二人とも自動車メーカー勤務。夫は高卒、私は大卒で昇進もしていたのでこの金額でした。二人とも20代半ば〜後半ということを考えると、世帯年収としてはもらっている方なのではないかと思います。

そして、移住後も予想してみます。私は協力隊なので、収入が予想できますし、夫もこれくらいかなと平均的な数字を。

【移住後の予想】

夫:約240万

私:約200万

世帯年収:約440万 (58%減!!!)


きゃー約6割も下がる!!恐ろしい数字ですが、まずは可視化するのが大事です。しかし、本当に生活できないほどやばいのか?ここからさらに考えていきます。

・移住前は毎月10万と、ボーナス1人分をまるまる貯蓄していたので、年間貯蓄が約300万 

・さらに家賃が約8万で年間96万。協力隊期間はちなみに0円。自治体にもよりますが)

これらを足すと約400万。これらは意外となくなってもどうにかなりそうな予感。(貯蓄はしたいけど・・・)

1050万ー400万=650万

まだ移住後の年収と200万も差はありますが、都会の暮らしではそこそこ散財していたので、地方に行けばそんなにお金使わなくなるというしどうにかなるかなと。

さらに、私が暮らす地域では、年収の相場が年代✖️10(万円)だそうで、2人とも20代だし、20✖️10✖️2=400万だからまあそんなに悪くないか。平均的なくらしはできそうだね。となりました。

また、考え方として

「今は一時的に年収が下がってしまうが、早く地域に飛び込んで地域で稼げる方法を探すことの方が重要ではないか」

と考えていました。

私の友人が教えてくれた本がまさに目から鱗で。

「一つの仕事で稼げないなら、小さく稼ぐしごとを複数持てばよい」という発想でした。

都会だと一つの会社、一つの仕事でがっつり稼ぐことが主流なのだと思いますが、

例えば、一つのしごとで30万円を稼げないとしても

10万✖️3つ=30万、15万✖️2つ=30万

と複数のしごとをもてば以前の収入レベルに近づけられるかもしれない。

この発想に出会うことで、おもい切って地域に呼び込む勇気が湧きました。目先の収入よりも、早くチャレンジを始めて稼ぐ方法を模索する。time is moneyです。

「一つの仕事ではなく、マルチに稼ぐ」

この本、おすすめなのでよければ読んでみてください。私は本当に目から鱗でした。

「ナリワイをつくる」

https://www.amazon.co.jp/dp/B00J7EEM3G/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1


地方移住のハードル3:家族の同意を得られるのか問題

これは私がそもそも地方に一緒に帰ってくれる人を結婚相手として選んでいたので、それほど苦労はしませんでした。

ただし、最後まで悩んだのは出産育児など将来の家族の設計について。

私たち夫婦に子供はいませんが、子供はほしい、と思っていました。

ちなみに前職の会社であれば出産育�休期間であっても月収の6割が保証されていました。当時私の月収が約30万(残業なし)だったので、毎月18万円が入ってきます。これって大きい・・・!!!夫一人の収入でも暮らせる感じだったので私の分をまるっと貯金すれば年間216万円の貯金です。子作りをして1年、出産育休で1年半、復帰して1年・・・3年半もあればマイホーム資金がかなり貯まりそう・・・。

「ではあと3年ものばせるのか?」

答えはノーでした。


この人生設計はあくまで、1年以内に子供ができたら、の話。もしうまく授かれなければどんどんと移住は遠のいていくことでしょう。

それにマイホームなんてそもそもほしいのか?これも怪しい。2人とも家を買うことにあまり乗り気ではないのです。(家に縛られるので)

そして何より、前にも書きましたがやっぱり「time is money」だよね、と。

その3年があれば、もしかすると地域で稼ぐ方法をみつけられるかもしれない。その3年を自分の本心を押し殺しながら働き続けることに意味はそこまでないのかもしれない。

どうなるかわからない未来の前提を積み重ねて、あれこれ悩むよりも、思い切ってその土地でできることを探し、理想のライフスタイルを追求したほうがよい。時間は戻ってこないのだから、一刻も早くチャレンジしよう。それが夫婦の合意でした。



この考え方がそのまま当てはまらない方もいると思います。家族構成が違えば(例えば子供がいるなど)、また違うかもしれません。

ただ、私が悩み、どうやってブレイクスルーしようとしたのか、考え方などが一人でも多くの方の参考になればと思います。

地域おこし協力隊という選択肢、協力隊で働きながら仕事を探すという方法

一つの仕事で稼ぐのではなく、マルチに稼ぐこと

機を待つよりも、早めにチャレンジすることの重要性

など。


地域に飛び込むことにためらっているみなさん、

自分は何が不安なのか、ではどうすればその不安は解消するのか、どうすれば問題は解決できるのか、

じっくり時間をとって考えてみてください。















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