中土井 僚(なかどい りょう)

オーセンティックワークス株式会社代表取締役「心の声を聴く知恵が当たり前になる社会にする…

中土井 僚(なかどい りょう)

オーセンティックワークス株式会社代表取締役「心の声を聴く知恵が当たり前になる社会にする」をモットーとしてリーダーシップ開発、組織開発に20年以上携わり、U理論、成人発達理論に関する啓もう・実践活動をやっています。https://www.authentic-a.com/

記事一覧

YES,Andアプローチの「本質」とは

最近多くの企業様から、新プロジェクトを立ち上げたものの、いま一つ手ごたえがなかったり、方向性を間違えているのではとあの手この手を尽くしてもなかなか結果が出ず、五…

『人の器』を測るとはどういうことか?

監訳として携わらせていただいた「『人の器』を測るとはどういうことか?」(オットー・ラスキー (著), 加藤 洋平 (翻訳), 中土井 僚 (監訳) ) ( https://amzn.to/49ilPC

5月18日(土) 東京・日比谷にてSOUNDカードを活用した「公民共創」プロセス体験セミナーを開催します

5月18日に、公民共創サードプレイス推進機構 主催で開催される『公民共創』に興味のある行政・企業のご担当者様向けセミナー「対話で創る私たちの未来」に、弊社オーセンテ…

成人発達理論の光と影

「『 人の器』を測るとはどういうことか」の出版から5週間ほど経ち、また大変ありがたいことに重版も決定いたしました。おかげさまで本書の反響は大きく「人の器」への関…

NVCが拓く新しい「可能性」とは?

私たちは問題に遭遇すると、しばしばフラストレーションに苛まれ、それを厄介な障害として扱ってしまう傾向があります。 腫れ物扱いされやすい問題ですが、実はとても大き…

なぜ、いま、発達指向型組織でなくてはならないのか?

「強くなければ生きていけない。 優しくなければ生きていく資格がない」 この言葉は、米国人作家 レイモンド・チャンドラーの小説の一節ですが、こと組織運営の現場におい…

成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?-発達段階の違いという多様性-

1.成人発達段階の違いが生み出す多様性とは? ◇その3 発達段階の違いという多様性 前回の投稿から時間が空きましたが、本テーマも今回が最後となります。 前回は、価…

人の器を測ることを巡って向き合ってみませんか?

監訳にて携わらせていただいた「『人の器』を測るとはどういうことか」が出版されて1週間が経過します。 オットー・ラスキー博士による本書は、成人発達理論の思想的枠組…

成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?-価値観の違いと発達段階の違い-

1.成人発達段階の違いが生み出す多様性とは? ◇その2 価値観の違いと発達段階の違い 前回の記事では、複雑性の高まりによる現代社会の根本的なジレンマとして「複雑性…

「SOUNDカード」活用の様子が滋賀県栗東市のYouTubeで紹介されました!

滋賀県栗東市議会で、先月1月31日に行われた市民の皆さんとの意見交換会で「SOUNDカード」が活用された様子が栗東市のYouTube「栗東かわら版」で紹介されています。 ※映…

生成AIに期待するのはアウトプットの生成ではない!?

ChatGPTが登場して1年が経ちますが、文字通り加速度的な勢いで 生成AIの世界は拡大していっているのを肌身で感じます。 様々な革新が文字通り世界中で行われているのはわか…

成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?-複雑性が引き起こすもの-

1.成人発達段階の違いが生み出す多様性とは? 皆さんは日々どんなときに「多様性」に直面しているという実感を持ちますか? というのも、弊社の講座卒業生の方々と共に…

【「良かれと思って」に潜むワナ】

パワハラ、カスハラ、セクハラ、ソーハラ。 様々なハラスメントに対して世間では非常にセンシティブになっていると思いますが、『その言動がハラスメントか否かは受け取り…

U理論に出会って20年目。U理論入門出版から10周年からの新しい物語

U理論に出会ったのは2005年で、U理論入門が出版されたのは2014年のちょうど今ごろです。 20年目と10周年という月日の速さに驚かされます。 とはいえ、私は7年前くらいから…

1月20日 TOKYO MX「カンニング竹山のイチバン研究所」が 場の活性化を促す「言える化」ツール・SOUNDカード(TM)を紹介

noteでもたびたびご紹介させていただいている、場を活性化させる「言える化」ツール「SOUNDカード™」。 TOKYO MX「カンニング竹山のイチバン研究所」1月20日放送回にて紹…

新年のご挨拶「人的資本経営と成人発達理論」

あけましておめでとうございます。 旧年中は一方ならぬご支援を賜り、誠にありがとうございました。 私は6月末に独立20年目を迎えると共に、処女作となった「人と組織の問…

YES,Andアプローチの「本質」とは

YES,Andアプローチの「本質」とは

最近多くの企業様から、新プロジェクトを立ち上げたものの、いま一つ手ごたえがなかったり、方向性を間違えているのではとあの手この手を尽くしてもなかなか結果が出ず、五里霧中の状態である…というお悩みを聞くことが増えてきたように思います。
これから先の時代、何らかの計画を進めていくのに従来のやりかたが通用しないのだとしたら、私たちが着目すべきポイントはどこにあるのでしょうか。

私は、それは
「進んでい

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『人の器』を測るとはどういうことか?

『人の器』を測るとはどういうことか?

監訳として携わらせていただいた「『人の器』を測るとはどういうことか?」(オットー・ラスキー (著), 加藤 洋平 (翻訳), 中土井 僚 (監訳) )
https://amzn.to/49ilPCx ) は、2月下旬に出版されて3週間で重版が決まり、多くの方が手に取ってくださっていることを有難く思っております。

本書は成人発達理論と人材育成・組織開発実践をテーマとしています。
発売前から多く

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5月18日(土) 東京・日比谷にてSOUNDカードを活用した「公民共創」プロセス体験セミナーを開催します

5月18日(土) 東京・日比谷にてSOUNDカードを活用した「公民共創」プロセス体験セミナーを開催します

5月18日に、公民共創サードプレイス推進機構 主催で開催される『公民共創』に興味のある行政・企業のご担当者様向けセミナー「対話で創る私たちの未来」に、弊社オーセンテイックワークスが共催させて頂く事となりました。

SOUNDコーチ養成講座卒業生であり、SOUNDカードを数多くの現場で活用してくださっている青森大学教授 佐藤淳さんと、公民共創サードプレイス推進機構 代表理事 森田孝さんによる講演・事

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成人発達理論の光と影

成人発達理論の光と影

「『 人の器』を測るとはどういうことか」の出版から5週間ほど経ち、また大変ありがたいことに重版も決定いたしました。おかげさまで本書の反響は大きく「人の器」への関心が様々なところで見受けられるのがひしひしと伝わってきます。
一方で、「人の器を測る」ということに対して心理的抵抗感を示されている方も多いようです。私はこれは、とても自然な反応ではないかと思っています。
私自身、成人発達理論について7年間ほ

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NVCが拓く新しい「可能性」とは?

NVCが拓く新しい「可能性」とは?

私たちは問題に遭遇すると、しばしばフラストレーションに苛まれ、それを厄介な障害として扱ってしまう傾向があります。
腫れ物扱いされやすい問題ですが、実はとても大きな価値が内在しています。
それは、問題があるからこそ、私たちの対処能力を向上させたり、力を結集させ、共に困難と向き合う同志としての絆を育てるきっかけを提供したりします。

つまり、「必要は発明の母」という言葉が示すように、時に問題は私たちを

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なぜ、いま、発達指向型組織でなくてはならないのか?

なぜ、いま、発達指向型組織でなくてはならないのか?

「強くなければ生きていけない。 優しくなければ生きていく資格がない」
この言葉は、米国人作家 レイモンド・チャンドラーの小説の一節ですが、こと組織運営の現場において強さと優しさは時に両極に振れやすい問題になりがちだと見えています。

強さに振れすぎた会社はブラック企業だと言われ、一方で優しさに振れすぎた企業はホワイトすぎる企業と言われて、いずれもZ世代に見放されているように思います。
更に言うなら

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成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?-発達段階の違いという多様性-

成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?-発達段階の違いという多様性-

1.成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?

◇その3 発達段階の違いという多様性

前回の投稿から時間が空きましたが、本テーマも今回が最後となります。
前回は、価値観の違いと成人発達理論における発達段階の違いについてを以下の通りご紹介しました。

・価値観の違いは「分かり合えない」ことに対して合意出来る、というところまで到達できる可能性がある・発達段階の違いは「通じ合える余地(土壌)がない」、

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人の器を測ることを巡って向き合ってみませんか?

人の器を測ることを巡って向き合ってみませんか?

監訳にて携わらせていただいた「『人の器』を測るとはどういうことか」が出版されて1週間が経過します。
オットー・ラスキー博士による本書は、成人発達理論の思想的枠組みを理解するための土台となるだけでなく、それを実際の現場で生かしていくための道筋を示したものとなっております。

★書籍ご購入はこちらから

発売前よりいろんなお声をいただいておりますが、やはり「人の器を測る」というタイトルを巡って、様々な

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成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?-価値観の違いと発達段階の違い-

成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?-価値観の違いと発達段階の違い-

1.成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?

◇その2 価値観の違いと発達段階の違い
前回の記事では、複雑性の高まりによる現代社会の根本的なジレンマとして「複雑性のど真ん中であればあるほど、協働は欠かせないものになるにも関わらず、複雑性のど真ん中であればあるほど、社会的複雑性が高くなっていき協働の難易度が高まり続けることになる」ということについてご紹介しました。

「多様性を認めることは鍛錬が必

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「SOUNDカード」活用の様子が滋賀県栗東市のYouTubeで紹介されました!

滋賀県栗東市議会で、先月1月31日に行われた市民の皆さんとの意見交換会で「SOUNDカード」が活用された様子が栗東市のYouTube「栗東かわら版」で紹介されています。

※映像は約8分頃から始まります。

「語ろう!『私が思う 子育てしやすいまち』」というテーマのもと、市議会議員の皆さんと市民参加者の皆さんがSOUNDカードを使って和やかな雰囲気の中で対話を行っている様子を取り上げていただいてお

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生成AIに期待するのはアウトプットの生成ではない!?

生成AIに期待するのはアウトプットの生成ではない!?

ChatGPTが登場して1年が経ちますが、文字通り加速度的な勢いで 生成AIの世界は拡大していっているのを肌身で感じます。
様々な革新が文字通り世界中で行われているのはわかるものの、生成AIが出力するアウトプットのクオリティがそんなに高いとも思えず、利用を断念しているという方も多いのではないでしょうか。
私自身、GPTが登場していろんな形で利用していたものの、数か月くらい利用頻度が下がっていました

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成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?-複雑性が引き起こすもの-

成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?-複雑性が引き起こすもの-

1.成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?

皆さんは日々どんなときに「多様性」に直面しているという実感を持ちますか?
というのも、弊社の講座卒業生の方々と共に立ち上げた「発達指向型組織を自社で実現する」ことをテーマにした研究会にて、先日そのメンバーの皆さんと、価値観による多様性と、ロバート・キーガン教授による成人発達理論における発達段階による多様性のそれぞれの違いについて議論する機会がありまし

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【「良かれと思って」に潜むワナ】

【「良かれと思って」に潜むワナ】

パワハラ、カスハラ、セクハラ、ソーハラ。
様々なハラスメントに対して世間では非常にセンシティブになっていると思いますが、『その言動がハラスメントか否かは受け取り手がどう思うかで決まる』と言われると、正直『面倒くさいなあ』とか、『そんなに目くじらを立てる話かなあ』と思わず言いたくなってしまうことはないでしょうか。私自身もこれまでの失敗を教訓に、注意深いコミュニケーションを心掛けていますが、相手のため

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U理論に出会って20年目。U理論入門出版から10周年からの新しい物語

U理論に出会って20年目。U理論入門出版から10周年からの新しい物語

U理論に出会ったのは2005年で、U理論入門が出版されたのは2014年のちょうど今ごろです。
20年目と10周年という月日の速さに驚かされます。
とはいえ、私は7年前くらいから人前でU理論を話すことは辞めており、他のメンバーに譲らせてもらっていました。

ずっと私の中で、U理論そのものをご紹介することは封印させてもらっていたのですが、仲間の後押しもあり、今年から全6回シリーズで、U理論をご紹介して

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1月20日 TOKYO MX「カンニング竹山のイチバン研究所」が 場の活性化を促す「言える化」ツール・SOUNDカード(TM)を紹介

1月20日 TOKYO MX「カンニング竹山のイチバン研究所」が 場の活性化を促す「言える化」ツール・SOUNDカード(TM)を紹介

noteでもたびたびご紹介させていただいている、場を活性化させる「言える化」ツール「SOUNDカード™」。
TOKYO MX「カンニング竹山のイチバン研究所」1月20日放送回にて紹介されます。
その導入企業である株式会社エス・エム・エス様に対して、弊社代表中土井が訪問し、実際のセッションが行われている様子や社員の皆さんのリアルな感想をご紹介しています。ぜひご覧ください!!

■放送概要
番組名 :

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新年のご挨拶「人的資本経営と成人発達理論」

新年のご挨拶「人的資本経営と成人発達理論」

あけましておめでとうございます。
旧年中は一方ならぬご支援を賜り、誠にありがとうございました。

私は6月末に独立20年目を迎えると共に、処女作となった「人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門」が出版されてから1/21で丸10年になります。
文字通り、節目の年を迎えております。
狙ったわけではないのですが、延びに延びて結局、丸4年がかりで「ビジョン・プロセシング(仮称)~人と組織の「未来と向き合

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