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著者からみた編集担当者という存在

おかげさまで、本日の午前中に拙著「ビジョンプロセシング」の最終入稿がされました。
あとは、印刷の工程に入るだけです。
2020年5月20日に英治出版での企画会議で承認をいただいたので、丸四年の月日が経ったことになります。
編集担当をしていただいた下田さんとは「なぜ、弱さを見せあえる組織が強いのか」で私が監訳者として関わらせていただいてから、7~8年くらいのお付き合いになっています。
言わずもがなですが、編集担当者と著者は書籍がなければ存在しない関係です。
あえて、ドライな言い方をすれば「書籍でしか、つながっていない縁」です。

売れるかどうかもわからない、どの程度の力量で書けるのかもわからない、そして個性だけは強い?著者という存在と向き合い続けられる編集担当者という仕事は本当にすごいなと思います。
四年間という年月を寄り添い続けてくださった下田さんの存在は、心強いのはもちろんのこと、言葉では言い表しづらい感覚があります。
私の話に耳を傾けながら、変に主張するでもなく、辛抱強く待ち続けてくださった上に、原稿が出来上がった後は、日本語教師ですかと言わんばかりに私のへたくそな日本語に手を入れ続けてくれました。
最後の頃は、「ビジョンプロセシング」という書籍は、下田さんの名前に変えた方がいいんじゃないだろうかと思ったほどです。
これまでも何人かの編集担当者の方とお仕事をさせていただきましたが、誰一人として同じだったことはないのはもちろんのこと、まったく型が定まっていないようにも見え、それぞれのスタイルがあるとして思えないくらいです。
「編集担当者にとっては、キャリアにおいて何冊も担当する中での一冊に過ぎない」
しかし、
「著者にとっては、生涯において何冊かしか書けない中での一冊になる」。

編集担当者がその一冊をどんな存在として向き合ってくれるのか。「書籍でしか、つながっていない縁」だからこそ、編集担当者としての「一冊」が全てを決めるのではないか。
そんな想いに下田さんは至らせてくれました。
本当に長い間ありがとうございました。

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