ジョン・レノンの子供としての願い
ジョンレノンは、1940年生まれで、現在生きていたら83歳なのだそうです。ジョー・バイデン大統領が81歳であることを考えると、ほとんどの国家元首はジョンレノンよりも若い世代であるといえるでしょう。(カメルーン大統領が91歳で現職国家元首の中で、最高齢だそうです)私はテレビニュースを見ながら、いつも「世界中のほとんどの国家元首たちは、”Imagine(イマジン)”を聴いたことがあるはずなんだよなあ」と思います。もちろん、欧米諸国に対するアレルギーから聴いたことがなかったり、ジョンレノンもイマジンも毛嫌いしている国家元首もいるでしょう。そうした人たち以外の国家元首においては、おそらく一度はイマジンの歌詞に心を打たれた経験があるのではないかと思うのです。
「そんな綺麗ごとにはいかないよ」と思いながらも、そう思ってしまうくらい、本当は彼らの心の奥底で、イマジンで描かれている世界に無意識的にも惹かれているのではないかと、思ってしまいます。
イマジンは1971年に発表され、53年経っています。すなわち、半世紀を過ぎています。
世界中で展開されている目を覆いたくなるような、戦争の惨劇を見るにつけ、ジョン・レノンをもってしても、世界平和を成しえなかったばかりか、悪化を止められていないことに、胸が苦しくなる思いがします。
私は出身が広島県であることから、平和への想いは強い方かなと思います。
私はおそらく小学校高学年くらいから、いつどこで何をやっていても平和のことが心のどこかで気になっていると思います。
だからといって、NPOで働く方のように、すべてをかけて平和のために何かをやっているかというとそんなことはなく、きっちり、資本主義のど真ん中で、戦争を激化させるシステムの一因となっているのは間違いないでしょう。
でも、それでも、
平和への夢や願いをもって、
自分なりの小さな一歩を踏み出し続ける。
それが大切なのかなと思ったりします。
先日出版された
「ビジョンプロセシング――ゴールセッティングの呪縛から脱却し「今、ここにある未来」を解き放つ」
は、そんな私の想いや願いが詰まった一冊です。
ジョン・レノンは、イマジンを通して、想像してみることを私たちに促してくれました。
自分自身が「夢見がちだ」と言われるであろうことも分かったうえで、「僕一人ではないはずだ」と訴えてくれました。
世界がどうであろうと、身の回りで起きていることがなんであろうと、
ビジョンを抱いて「それでも、もう一歩」と歩み続ける人たちに溢れる世界であってほしい
そんな思いがあっての
「ビジョンをプロセスとして生きる」
つまり
「ビジョンプロセシング」
です。
私はビートルズ世代ど真ん中ではありませんし、イマジンが発表されたのは私が生まれる少し前のことです。
なので、イマジンが発表された時の衝撃や熱も知りません。
でも、それでも、ジョンレノンの子供の一人として、その思いをつなぎ続けていきたいと思います。
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