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ハラスメントの盲点①~「つもりの自分」と「傍目の自分」てズレている?

最近、企業の不祥事だけでなく、自治体トップによるトラブルでも『パワハラ』という言葉が注目を集めるようになっています。
道徳観の欠落、もしくは認識の甘さが発生の元になりやすいセクハラに対して、パワハラは本人の行き過ぎた正義感や責任感から発生している可能性が高く、それゆえに見過ごされがちな盲点が3つあるように思います。

パワハラをしてしまう側も受ける側も、それらの盲点を扱いきれないがために、お互いに傷つけあう状態を加速させてしまう、もしくは有効な対処方法が「距離を開ける」しかない状態になっている場面もしばしば見かけます。 この3つの盲点について、順にご紹介していきます。

例えば、軽い注意のつもりで言ったことで相手にムッとされた、もしくは「その言い方はない!」と反論されたという体験はありませんか。

盲点の1つ目は、自分からみた「つもりの自分」と、相手から見て自分がどう見えているのか、という「傍目の自分」の姿はどうあってもズレてしまうということに理解が及んでいない、もしくは、そのズレを過小評価してしまう、ということです。

「相手の立場に立って考える」とはよく言われますが、ただ同じ立場に立つというだけではなく、その相手になりきったかのように物事を実感するのは本当に難しいことです。
自分がどんな剣幕で怒っていて、そのことで相手をどれだけ委縮させ、また不快な思いをさせているのか、認識の「ズレ」に気づけずにコミュニケーションを続けてしまった結果、本人には全くその気がなくとも、相手や周りの人からは「それはパワハラである」と見做されてしまうということも少なくありません。
それだけでなく、「つもりの自分」と「傍目の自分」のズレについては、逆の立場であるパワハラを受ける側の言動についても同じことが言えます。

パワハラを受けた側は「攻撃されている」と感じて反射的に身構えたり、固まってしまうことがあるでしょう。
しかし、相手が『良かれと思って』と責任感からその言動をしているのであれば、曖昧な返事や消極的な姿勢が相手に苛立ちを感じさせてもおかしくありません。
その苛立ちによってパワハラの言動をより激化させてしまうことでしょう。

ところが、もしパワハラを受ける側が相手のその苛立ちの原因となっているのが他ならぬ自分だと気づけなければ、委縮した態度を取り続けることになり、その結果、パワハラはよりエスカレートしていく…といった悪循環を生み出すことになってしまうのです。

今回は、ハラスメントにまつわる3つの盲点のうち1つ目、「つもりの自分」と「傍目の自分」のズレについてご紹介しました。
次週は、残る盲点について更にご紹介したいと思います。

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