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犯罪/防犯

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海外諸国の非実在ポルノ規制と性犯罪率

海外諸国の非実在ポルノ規制と性犯罪率

背景 非実在の表現に対する規制が懸念されています。表現規制派は、非実在児童ポルノによって、「未成年に対して性的な犯罪をしてもよい」という社会通念の形成を懸念しているようです。実際に先進国における非実在児童ポルノの規制と性犯罪率の関係を調べてみました。なお、国別の児童の性的虐待のデータの取得が難しかったため、性犯罪率で代用しています。

検証方法 「ポルノと性犯罪の関係」については、すでにいくつも論

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人を殺す動機

すなわち、人は「維持する社会的地位がなく、問題解決の方法が殺人しかなく、残虐だと感じず、動機があれば人を殺す」というものです。

桐生正幸『悪いヤツらは何を考えているのか ゼロからわかる犯罪心理学入門』(SBビジュアル新書) P.181より

#殺人 #犯罪

桐生正幸『悪いヤツらは何を考えているのか ゼロからわかる犯罪心理学入門』(SBビジュアル新書)

 『悪いヤツらは何を考えているのか ゼロからわかる犯罪心理学入門』というタイトルから「犯罪者の心理分析」的な内容を想像されるでしょうが、この本は「犯罪とは何か」「犯罪が起きる条件」「犯罪者は何故罪を犯すのか」「猟奇殺人者」「洗脳とマインドコントロール」「刑事はどのように捜査するのか」「防犯」「家庭内犯罪」「性犯罪」「ストーカー」「子供を狙う犯罪」「特殊詐欺」等、広い事柄を網羅した内容になっています

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マインドコントロールが完成するまで

●ステップ1
情報を隠蔽する・嘘をつく
本当の目的を隠して親密な人間関係を築く。断りづらい状況をつくる。

●ステップ2
欲求の扇動と恐怖喚起
カリスマ的人物の人間離れした技などを見せて衝撃を与える。
また、「この世の終わりが来る」などと恐怖心を喚起して混乱させる。

●ステップ3
思想の超越性
マルチ商法なら「この商品を使えばあなたもこんなに素晴らしい人生を送れる」と鮮やかな解決策を見せて魅了す

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猟奇殺人犯の罪悪感

 ところで、猟奇的な事件の報道を見ると、犯人がなぜ犯行後に何事もなく日常生活を送れるのか、不思議に思うでしょう。
「罪悪感を抱かないのだろうか?」という疑問も生まれます。
 答えはノーです。
 彼らは罪悪感をほとんど抱かないと言っています。信じがたいことですが、買い物や遊びを楽しむようなレジャー感覚で犯罪を実行します。性的な欲求が満たされるので、「楽しかった」「次はどうしようか」とすら考えるのです

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日本の殺人発生件数が少ない理由

「先進国の中でも、日本は人口10万人あたりの殺人の発生件数は少なく、安心安全な国だといえます。大量殺人が少ないのは、やはり銃を規制していることが関係しているのでしょう。」

桐生正幸『悪いヤツらは何を考えているのか ゼロからわかる犯罪心理学入門』(SBビジュアル新書) P.48より

#殺人 #大量殺人 #銃

大量殺人とテロ

 日本ではテロの数は多くありませんが、自分の境遇に対して不満があり、世の中を変えたいという思いや、まわりの人や世の中に対して復讐するという思いは、大量殺人の動機と共通しているようです。

桐生正幸『悪いヤツらは何を考えているのか ゼロからわかる犯罪心理学入門』(SBビジュアル新書) P.46より

#大量殺人 #テロ

刑法犯とは何か

 刑法上の罪を犯した人を「刑法犯」といい、大まかに次の3つに分類されます。

①他人の心身を傷つける/自由を奪う罪
②他人の財産を奪う罪
③公共の秩序や国家の存立に関わる罪

 ①は殺人や傷害、強盗、放火など。強制性交等などの性犯罪も該当します。②は窃盗や詐欺、汚職、さらに偽造や器物損壊など。③には、公務執行妨害や住居侵入などが分類されます。

桐生正幸『悪いヤツらは何を考えているのか―ゼロからわ

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犯罪とは何か

「(前略)犯罪という稀な出来事は、間違いなく私たちの日常生活の中で起きているということ。
 そして、犯罪者は私たちと同じ生活空間を生きており、私たちが大なり小なり犯している過ちの延長上に犯罪があるということです。」

桐生正幸『悪いヤツらは何を考えているのかゼロからわかる犯罪心理学入門』(SBビジュアル新書) P.5より

#犯罪 #犯罪者