デンマークにおける和食の普及とその課題
文責:内田真生
2021年5月
我々日本人が古来より口にしてきた和食は、2013年に「和食;日本人の伝統的な食文化」として、ユネスコ無形文化遺産に登録された[1]。来年2023年には、登録10周年を迎える。ユネスコに登録された和食とは、①多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重、②栄養バランスに優れた健康的な食生活、③自然の美しさや季節の移ろいの表現、④年中行事との密接な関わり、という要素を持つ、「自然の尊重」という日本人の精神を体現した食に関する「社会的慣習」のことを指す[2]