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神話的世界(対称的世界)から、王・国家誕生。現代の非対称な世界に。「無法」をやめる! 本「熊から王へ カイエ・ソバージュ(2)」★4

「野放図な思考の散策」(Cahier Sauvage カイエ・ソバージュ)。
大学での講義、全5冊。「超越的なもの」について、およそ人類の考え得たことの全領域を踏破することを目指して、野放図な足取りで思考が展開。

2002年 中沢 新一
(表紙、北米インディアンの熊の紋章付き仕切り板、聖なる部屋への入口)

・はじめに
・序章 ニューヨークからベーリング海峡へ
・第一章 失われた対称性を求めて
・第二章 原初、神は熊であった
・第三章 「対称性の人類学」入門
・第四章 海岸の決闘
・第五章 王にならなかった首長
・第六章 環太平洋の神話学へ Ⅰ
・第七章 環太平洋の神話学へ Ⅱ
・第八章 「人食い」としての王
・終章 「野生の思考」としての仏教
・補論 熊の主題をめぐる変奏曲

2巻は、国家の誕生。世界に対称関係をつくり、維持しようとしてきた神話的社会の内部から、なぜ国家が誕生するのか?これが主題となる。神話的思考と、それを壊そうとするものの戦い。

神話的社会に大きな変化が起き、首長の代わりに王が出現。そして国家が誕生。同時に、人間と動物・文化と自然の関係にも、大きな変化が発生。神話の持つ対称性は崩れ、非対称な世界へ急速な変貌を遂げる。

非対称な世界(現代)には、様々な「野蛮」が発生。そこから誘発される諸問題。しかし、現代人の文化的生活はその「野蛮」を土台に成り立ってしまっているため、排除することもできない。

快感的な生活は人の心を鈍くする。世界の奥の残忍な光景が見えなくなる。地球上のごく一部の人だけが豊かで、快感的な生活を送るためには、それよりはるかに多い人や動物が、耐え難い苦痛や死を味わなければならない現実を、凝視し続けなければならない。

問題なのは、非対称の現実にまったく無神経になってる近代人の心の在り方。

無法をやめる、これが人間にできる唯一で最高のことではないか。
法のある世界、野蛮でない世界。

「無法」は、道理にはずれていること。乱暴なこと。無茶なこと。常識では考えられない程度にまで甚だしいこと。
https://kotobank.jp/word/無法-642270

まあ、こんな感じかなー。もう限界だー。

昔の人より、現代人の方がよっぽど野蛮なんだなー。でもほんと、食のこととか思うと、雑というか、無礼というか、残念な感じではあるなー。他の生命に対しての敬いの心を失ってるよーな。

圧倒的非対称の世界。まさに、地球の王・人間の、支配者のような振る舞い。やっぱバランスの崩れた世界なのかなー。コヤニスカッツィ思い出す。人間も食うだけでなく、自然側に食われるほうがバランスいいのか?

でもなー、人間って特殊な生き物だと思うし、なーんかいいバランスの取り方があるんだろーと思うけど。経済的な面でも、全然わからんけど、今よりもっといい社会が出来たりしないのかー?

次巻、3巻目が経済的なことだったよーな…嫌だな笑、苦手だ。


1巻「人類最古の哲学」神話論。↓

3巻「愛と経済のロゴス」贈与論。↓

4巻「神の発明」宗教論。↓

5巻「対称性人類学」まとめ。↓

5冊が1冊になってるやーつ。気になーる。
装丁がいーなー。欲しいよーな…。↓

☆\(^^)/★

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