見出し画像

心貧しき非対称な現代。自由で豊かなスピリットの危機。再生、出現させよう、未来のスピリット! 本「神の発明 カイエ・ソバージュ〈4〉」★4

「野放図な思考の散策」(Cahier Sauvage カイエ・ソバージュ)。
大学での講義、全5冊。「超越的なもの」について、およそ人類の考え得たことの全領域を踏破することを目指して、野放図な足取りで思考が展開。

2003年 中沢新一
(表紙、オーストラリア・アボリジニによる天地創造の壁画)

はじめに カイエ・ソバージュ(Cahier Sauvage)について
序章 スピリットが明かすゴッドの秘密
第1章 脳の森の朝
第2章 はじめての「超越」
第3章 ゴッドにならなかったグレートスピリット
第4章 自然史としてのゴッドの出現
第5章 神々の基本構造(1)――メビウス縫合型
第6章 神々の基本構造(2)――トーラス型
第7章 高神から唯一神へ
第8章 心の巨大爬虫類
終章 未来のスピリット

まとめ

4巻目は、「超越性」の発生。「超越性」の直観は「スピリット」の活動として表現、「スピリット」は様々な名と形で、あらゆる人間の心に住みついてきた。この「スピリット」から、神の形象がかたちづくられていく。

人間の心が神を発明する。「スピリット」に備わった「徳」と「愛」と「超越性」で、唯一神をつくりだす。その結果、現代の「非対称性の思考」が人類の心に生まれる。現代の抱える最大の困難が、そこから発生している。

今の「スピリット」は弱ってる、消費し尽そうとしてる。現代は、人類の心にとってかつてないほどに貧しい時代。しかし、ずっと変わらぬ脳・心には潜在力がある。来るべき未来のスピリットを出現させる他に道はない。

(^_-)-☆

スピリット世界がつぶれて(対称性の自発的破れ)、多神教宇宙がつくられる。この宇宙は三つの要素でできている。
高次対称性(スピリット)分解 非対称性(高神)+低次対称性(来訪神)+α(残余のスピリット)

・「高神」型
いと高き、天空。垂直軸。高所からの降下。観念の単純さ、表象性なし。純粋な光。「トーラス型」。グレートスピリット、虹の蛇。ウヨク・保守的傾向、父性。非対称性。→唯一神へ、絶対的に非対称な神が出現。世界の姿を変えてしまう力をもつにいたる、一種の革命。

・「来訪神」型
海上他界、地下冥界。水平軸。遠方からの来訪。豊かな表象性。物質性。「メビウス縫合型」。普通のスピリットたちは来訪神と深いつながり。芸術家・サヨク・トリックスター。低次の対称性。救済者や革命家の原像。

こんな感じかな。ちょっと細かいところまで理解できた気がしないが笑 頭がついていかない。とりあえず、今回はこれくらいが限界ということで。じゃないと進まないからな。もう一巻あるし。がんばろー。

(^^♪

今回も興味深いことが多数あったけど、とりま「内部視覚」体験?いいなー。銀河への飛行。光のイメージ。飛んでみたいぜっ!幻覚性植物「ヤヘ yaje」、「ハッシシ」なんかを使ってるよう。違法か?てか身近にない笑

でも幻覚性植物は必要不可欠ではないとのこと。なんでも、アボリジニやチベットでは、それらを使わずに同様の体験をしているらしい。いわゆる「瞑想 Meditation」によって為される?興味深い!でも特殊なんだろうな。

瞑想というのは、とてつもなく古い頃から行われているらしく(どれくらいなんだろ?)、「超越」に触れるための技術だったと。「内部視覚」の体験は、人類の最も古い「超越性」をめぐる思考と、深い繋がりがあるよう。

あと気になったところ。人間はトーラスだと(ラカン)。言葉をしゃべる動物である人間の本質。「言葉はつねに、自分の語りたいことを語りそこねる」、必ず空虚な中心が出現する。すべて「比喩」にすぎない、と。

人間とは真ん中に空虚な穴の開いたトーラスだ。

そんなこんなで、うまくまとめられないので、もうギブっぷ。

次、らーすと!


1巻「人類最古の哲学」神話論。↓

2巻「熊から王へ」国家論。↓

3巻「愛と経済のロゴス」贈与論。↓

5巻「対称性人類学」まとめ。↓

5冊が1冊になってるやーつ。気になーる。
装丁がいーなー。欲しいよーな…。↓

☆\(^^)/★

この記事が参加している募集

Jah よ! へるぷみ~ (T人T) ナムナム アーメン タスケテ・・ ☆彡(-人- ) 星に願いを・・・ らぶみーてんだー ♡♡♡ <3