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赤外線こたつ大ヒットの秘密/昭和の暮らし
「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ172枚目
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<赤外線こたつ>
冬になると、日本のどの家庭にもあリましたよね。上にミカンや煎餅を置いて一家団欒で暖まる、まさに昭和を代表する暖房器具です。
ですが、当初発売された赤外線こたつは中を覗いても真っ暗で、スイッチが入っているかどうかも判りづらい、と不評の家電でした。言うまでもなく赤外線は人間の目には見えませんから当然そうなります。売れ行きも全く芳しくなかったようです。
けれど、ある家電メーカーの社員がコペルニクス的発想の転換をします。
ランプに赤い色を着色して売り出したのです。
「赤外線が目に見えないのだったら、色を付けちゃおう!」
なんて思ったのでしょうね(笑)
小さな付加価値をつけること、、、、
ただこれだけの事によって、赤外線こたつは爆発的に売れ始めたのでした。昭和35年のことです。
暖かい赤い光の効果は抜群でした。
「暖かそうだな〜、赤外線だから赤いんだ!」
この家電によって多分日本中の多くの子供がそう思ったのだと思います。
僕も、もちろんそう思っていました。
多分、多くのお父さんやお母さんも同じでした(笑)
スイッチが入っているかどうかも一目瞭然で分かるようになりました。
赤外線は赤くはないわけですから、これを売らんがための嘘と捉える向きももありますが、僕はこれこそユーザーへのサービスだと考えます。
これで、全く暖かくなかったら問題だと思いますが、さて、如何でしょうか(笑)
あなたのお家にも絶対にありましたよね。
勿論、僕の家にもありました 、赤外線こたつ! (o^^o)💧
*<©2023もりおゆう この絵と文は著作権によって守られています>
(©2023 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)
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