何かに夢中になった先には高確率で面白い未来が待っている
「せっかく海外で生活していたんだから、その時の様子を書き留めておけばよかったなぁ。今はブログとか、自分の体験を発信するツールがあるもんねぇ。」
noteを始ようと思ったきっかけは、当時働いていたホテルのオーナーの一言だった。
長期留学をしていた彼女の後悔は『記録』しなかったことらしかった。
うむ確かに、と思った。
私は3年前にアメリカに留学していたけど、当時は日記も書いていなかったしFacebookのアルバムに写真を追加したくらいで
大まかな出来事はおぼえているけど、ルームメイトと夜遅くまで語り合った時どんな話題で盛り上がっていたのかとか、初めて外国で受けた授業で何を感じたのかとかは思い出せない。
だからオーナーの後悔は同時に私の後悔でもあって、今回カナダに行くときは現地で得た感情や学びをいつか振り返ってにんまりできるように、ちゃんと形にしようって密かに決意した。
その頃はTwitterのタイムラインでよくnoteの記事のリンクが流れてきていたので、勤務後に電車に揺られながらダウンロードした。
そんな訳で、noteは渡航前と渡航後の備忘録として使うつもりだった。
書くことにすっかり夢中になった
私の記事を読んだことがある人はもしかすると知っているかもしれないけど、私は本が好きすぎるあまり、ホテルの出勤前に書店で働いたことがある。早朝6時からその日入荷された本を誰よりも早く手に取って棚に並べた。
仕事の後に今朝並べた本を開く瞬間は最高で、私はいつだって『読む人』だった。
だけどnoteは私を『書く人』にしてくれて、言葉を綴ることの醍醐味を教えてくれた。
私はすっかり記事を書くことが1日の楽しみになり、虜になった。次第にワーキングホリデーのことのみならず、色んなことを文章にしたくてたまらなくなった。
そして気が付けば遠距離恋愛中の彼との間に起こった出来事とか、今心の中で考えていることとか、身の周りのあらゆるものが文字化されていった。
誰も読んでいなかったけど、ただ楽しいから、自分を喜ばせるために書いていた。
後から振り返って『過去の自分』は当時こんな事を考えてたのね、うふふって思えたらそれでいいよねって。
今度は誰かのために書きたくなった
そして大事件が起こったのだ。
ある夏の日に書いたひとつの記事がnote編集部のおすすめマガジンに掲載されたのだ。
自分に合った仕事はどうやって見つけたらいいのか、そんな内容の記事だった。
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私はアメリカ留学が終わった後、みんなより半年遅れで、慌てて就活をした。
自分が何が得意で何が好きで、何になりたいのかも全く分からなかったけど
とりあえずマイナビやリクナビに掲載されているものの中でよさげなやつを無理やり選んで、その会社に入るのがあたかも夢だったかのように、無理やり振る舞った。
そんな浅はかな考えではうまく行くはずもなく、蓋を開けてみれば全く向いてないし、何をやっているのか分からなくなって途方に暮れてしまった。
自尊心は駄々下がりで日に日に不幸になっていったから、思い切って辞めた。
自分でもまさかこんなにも早く辞めてしまうなんて思いもしなかった。
入社してぴったり半年のことだった。
そして私は冒険することに決めた。
今日はこれが食べたいとかここに行きたいとかは毎日当たり前に決めてきたけど、
自分がこれからどんな生き方をしていきたいのかとか
どんな分野で最も人の役に立てるのかとか
どんなことなら時間を忘れて没頭できるのかとか
そんなことを真剣に考えたことすらなかったから。
今後長い社会人生活が待っているのだから、そんな芯の部分を、しっかり自分と向き合って考えてみたかった。
いやいや何も仕事を辞めなくても...って感じなんだけど、筋金入りのシングルタスクの私にはそんなディープなことを掛け持ちしながら考えるのは不可で、一旦まとまった時間を取ってみようと思った。
そのために興味のある職業を一旦アルバイトとして同時にいくつか経験して比較したり
色んな生き方をしている人に会って価値観に触れてみたり
生き方や仕事にまつわる本を棚にある分だけ読破したり
旅に出て今いる場所と全く違う新しい景色を見てみることにした。
そんな時、たまたま水野敬也さんの『夢をかなえるゾウ』の小説に出会って、衝撃を受けて書いた記事が、編集部におすすめされたのだった。
その記事はTwitterでみるみると拡散されて、色んな感想が私の元に届いた。
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何者でもない私が書いた文章がどこかの誰かに読まれて、考えるきっかけや、人生を動かす着火剤になった。
そんな、忘れられない経験をした。
それ以来、私は誰かのために書きたいって思うようになった。
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そして、記事を書くことによって私の文章を好きだと言ってくれる人に出会ったり、noteを通してSNS上で誰かと繋がることができた。
インスタグラムのストーリーに記事のスクリーンショットを投稿していたら、長らく連絡を取っていなかった友人が突然メッセージをくれたり、恐縮ながら悩みを相談してくれる人たちもいた。
私が悩んでいたことは誰かの悩みでもあるんだなって思った。
私が見つけた解決策は、誰かの解決策にもなるんだって思った。
今感じていることをここに書いて、誰かの心を動かせたのか思うと
まん丸だった背中は少しピンと張って、自信が湧いた。
noteに夢中になった結果起こった、
『とてつもないうれしい出来事』。
書くこと、生きがいリストに追加だ。
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何かに夢中になった先には高確率で自分が想像のつかないようなおもしろい展開が待っている
そんな風に思う。
私はnote以外だと、英語に恋して夢中になった結果、新しい景色を見ることができて、色んな国の人と繋がれて、別の大陸で生きてきた人と恋に落ちた。
かの伝説のスティーブ・ジョブスは自分がカリグラフィーの授業に夢中になった結果、コンピュータに色んなスタイルのフォントを持たせようと思いついたという。
『何かに夢中になること』って人生に革命を起こすことなのかもしれない。
そんなことを
noteを始めてふと感じたのだった。
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P.S ありがたいことにフォロワーの数が3000人を超えました。
今日もここまで読んでくれた皆様、本当に、本当にありがとうございます。
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りこぴんのnote紹介
当初の企画通り、カナダ渡航前後の備忘録。
幸せとはなんぞや?の答えをさぐる
「俺遠恋なんて無理」って言った彼氏と付き合って3年目の記録。
ワンコインで本気で人生を変える
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