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2分で読める子育てエッセイ 息子の行動編

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2024年1月の記事一覧

2分で読める子育てエッセイ№784『勝てる気がしな~い』

2分で読める子育てエッセイ№784『勝てる気がしな~い』

小3の息子が学校で友達と「国の名前」をどれだけ言えるかバトルをしたらしい。
「結構いい勝負になった」
と息子は誇らしげ。
「え? いつの間にそんなに国の名前を覚えたの? すでに勝てる気がしないんですけど」
どうやらワタクシの知らないところで、ダンナや娘ともバトルをしていたらしい。するとダンナと息子が風呂に入っているときに、なにやら言い合っている声が聞こえてきた。
「あ、ウワサの国の名前バトルしてる

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2分で読める子育てエッセイ№785『1枚選ぶ』

2分で読める子育てエッセイ№785『1枚選ぶ』

一月二日は書初めの日。
小6の娘と小3の息子が学校の宿題で書初めをすることに。
5枚書いて1枚を先生に提出するのがルール。

息子は「正月」という文字を書いていた。
「スーッと書いてサササ。月の字はここでピョン」
書道は精神統一して静かに書く、そう思い込んでいたワタクシ。
そのリズミカルな声だけ聴いていると、とても筆で文字を書いているようには思えないノリで楽しそう。息子は何のためらいもなくアッとい

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2分で読める子育てエッセイ№786『今日の公園は静かカモしれない日』

2分で読める子育てエッセイ№786『今日の公園は静かカモしれない日』

冬休み中の小3の息子イチが、お昼を過ぎた頃、ワタクシにこうグチった。
「今日、だーれも遊ぼう!って誘いに来てくれないんだけど」
その表情はすごく寂しそう。

そんな息子にワタクシこう声をかけた。
「冬休み、今日を入れて残り4日だよ? イチも含め全員、宿題残ってないといいね」
息子の顏に友達が誘いに来てくれなかった理由に「納得」と「安心」、しばらくして何か大事なことを思い出したらしい「後悔」の表情が

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2分で読める子育てエッセイ№788『巻き戻したい』

2分で読める子育てエッセイ№788『巻き戻したい』

冬休み明け、今日から学校に登校する小3の息子の
「冬休み短~い! 学校休みになれ~!」
のセリフを1万回聞かされる。
「担任先生も、もしかしたら校長先生だって、きっと同じこと言ってるよ」
と、100回言い返したあたりでワタクシも飽きた。
さ、元気に行っておいで。



午前中、小6の娘も学校、ダンナは珍しくお出かけ。
主婦のワタクシにやっと待ちに待った正月休みが訪れた。それは8時~13時30分の

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2分で読める子育てエッセイ№791『笑わせゴッコって、これでいいの?』

2分で読める子育てエッセイ№791『笑わせゴッコって、これでいいの?』

小3の息子が親の顔を見れば「あっちむいてホイ」を仕掛けてくる。
気がついたらダンナと白熱中なんて、最近しょっちゅう見る光景。よほど楽しいらしい。。
すると、ワタクシに気がついた息子。
「お母さん、あっちむいて~」
と言い出したので、すでに飽き始めているワタクシ、こう言い返した。
「え~、たまには他の勝負にしようよ」
すると、いい顔して息子がこう言った。
「だったら、笑わせゴッコしようよ」
「笑わせ

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2分で読める子育てエッセイ№792『アレンジを加えてきた』

2分で読める子育てエッセイ№792『アレンジを加えてきた』

ある日、小3の息子が恒例の音読の宿題を始めた。今回は教科書やプリントではなく、漢字ドリルの決められた範囲を3回を読むというもの。

例えば「炭」という字。「タン」と「すみ」と基本的な読み方とその漢字の使い方の例「木炭をみつけると肉を焼きたくなる」「炭は隅に置けない」(少々フィクションあり)を続けて読む。たったそれだけのはずなのに、1ページ息子が読むだけでワタクシ大爆笑。

以前、順番に読むのではな

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2分で読める子育てエッセイ№795『どうやったら消えてくれます?』

2分で読める子育てエッセイ№795『どうやったら消えてくれます?』

小3の息子は、ワタクシがパソコンを触っているとダメもとでこう言う。
「お母さん、僕もタイピングの練習したいな~」
そう言われると親バカだから仕方がない。よほど切羽詰まっているとき以外は、少しの間このPCを貸す。どうせ1年も2年もというわけではナシ。
しばらくして息子がタイピングに飽きたタイミングを見計らって、ワタクシ、続きを始める。
すると今回は、すこしいつもと様子が違うことに気がついた。
「ふと

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2分で読める子育てエッセイ№797『それが一番刺さる』

2分で読める子育てエッセイ№797『それが一番刺さる』

最近の小3の息子の口癖が「なんてね~ウソっ!」。
バレバレのカワイイうそに、ワタクシちょっぴり和むことが多い。

ある日、息子がワタクシのパソコンをちょろっと覗いてこう言った。
「お母さんの作文おもしろいよ、なんてね~ウソっ」
と、ニヤっと笑う。
「ウソなんかい。大半があなたの妙な話ですけど」
ほんの少し、拗ねるふりをしたら、息子が慌ててフォローをしてくれた。
「本当はね、まあまあオモシロいよ」

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