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2分で読める子育てエッセイ№788『巻き戻したい』

冬休み明け、今日から学校に登校する小3の息子の
「冬休み短~い! 学校休みになれ~!」
のセリフを1万回聞かされる。
「担任先生も、もしかしたら校長先生だって、きっと同じこと言ってるよ」
と、100回言い返したあたりでワタクシも飽きた。
さ、元気に行っておいで。

午前中、小6の娘も学校、ダンナは珍しくお出かけ。
主婦のワタクシにやっと待ちに待った正月休みが訪れた。それは8時~13時30分のたった半日の貴重な休み。

「もう一歩たりともソファーから動かない」
そう決めて観たかったアニメを再生し、コーヒーを楽しんだ。

すると1時間もしないうちに玄関の呼び鈴が鳴った。
「牛乳の集金でーす」
続けてダンナからの電話が鳴った。
「今日の予定がキャンセルになった~」
さらに洗濯乾燥機の終了の音楽が幻聴としてこう聞こえてくる。
「洗濯物の追加ができたよ~、シワにならないうちに畳んでね」

郵便局さんが『ポストに入らなかったので』と申し訳なさそうに玄関の呼び鈴を押さなくていいようにポストのサイズを大きいものに替えたのに? 今日は宅配してくる予定のものはないのに? 思った以上に、何かしらがワタクシの時間に割り込んでくる。え~っ。思ったんと違う。

そして、ようやく元居たソファーに戻って驚いた。
「ひょーっ! ワタクシ無意識に洗濯物を畳んでる~」
結局、休みのようで休みではない半日は満足しないまま終了した。

できれば、このまま半日を巻き戻したい。
いまだったら全力100%で息子と、口を揃えてこう言えるのに。
「そうだそうだ! 冬休み短~い!」

ちぇっ。



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