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ADHDに対するエビデンスに基づく心理社会的な治療法について


今回参考にした論文はこちら↓

雑誌:Journal of Clinical Child and Adolescent Psychology
Impact Factor:5.077

※内容には個人の解釈と見解が含まれます。ご理解の上ご覧ください。


ADHDに対する心理社会的な治療法


注意欠陥多動障害(以下, ADHD)はの子どもたちは、社会的・学業的な機能において大きな障害を経験して、それが若年成人になってから成績不振につながることがある。


近年では、特別支援教育を受ける児童も増加しており、家族内での孤立や教師からのストレスによって学校を中退する児童も少なくない


そのため、ADHDを改善するための治療法の開発や評価は盛んに行われている。


ADHDにおいては、様々な行動面でのアプローチが重要であるとされている。

行動面に関するアプローチとして、子どもに対して望ましい行動の割合や頻度、強どを増やしていくことが重要であり、


逆に、望ましくない行動を減らすように、行動の変化を図っていくことが好ましいとされている。


これら治療法の中の1つに認知行動療法がある。


認知行動療法は、認知面に働きかけて気持ちを楽にする精神療法の1つ。

  1. 不適切な行動を導く児童的な思考や不合理な信念を変化させていくこと

  2. 行動療法アプローチを用いること

上記を重点においているとされる。


詳細は下記URLもご確認ください。


今回の研究論文による解釈として、認知行動療法による効果は、

  1. その内容が日常生活で対象とされる行動により近い内容であること

  2. 練習量とフィードバックの量が多い場合

上記で最も効果的である可能性が高いことを示唆しています。


更に、治療効果の継続を評価した研究では、

適切に継続が行われた児童は、1年後も治療を行わなかった群と比較して治療効果が増大していたことが明らかとなっています。



まとめ


1. ADHD児は、その特性から学校への不登校や社会不適合に至るケースもしばしば見られる。

2. ADHDに対しては、行動面に焦点を当てたアプローチは重要であり、認知行動療法はその1つとして一定の効果が認められている。

3. トレーニングの量や、その介入が問題となる日常生活動作に直結する介入であるほど、治療は有効である可能性がある。また、その後も適切なフォローが行われることで、何もしなかった群よりも効果的である可能性は高い。


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