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写真を撮られるのが苦手だった
遠足とか、運動会とか、社会科見学とか。小学校には色んなイベントがあるよな。いつもと違う特別な日。その一日を、みんながどんな風に過ごしたか気になってる人たちがいる。そう、キミたちの両親だ。
「まーくんは元気に楽しめたかしら」
「リンちゃんはいじめられてないかしら」
それを写真という形で確認できるように、そしてキミたち自身が後で思い出を振り返れるように、イベントの日にはカメラマンがついて回る。デカ
文字だけで伝えるのは難しいよ
これはLINEやメール、あるいはチャットでもそうなんだけど、相手の顔が見えないとすれ違いが生まれやすいってこと、そして文字の表現には限界があるってことを知っておいて欲しい。
例えば絵文字って使ったことある? きっとあるよな。たとえば食べ物の絵文字をテキストの代わりに使ったら、そのメッセージが一気にポップに明るくなる。
それから表情の絵文字。こいつはなんといっても感情を表すのに便利だ。「お腹痛い(
イジメのキッカケなんてどうでもいい
イジメについて話そうか。
俺が小学生の頃は、三年生くらいからクラスにあった気がするな。見た目が良くないヤツや、動きが面白いヤツがターゲットになりやすい。
……こんな話、聞きたくもない? 俺も同感。イジメなんて世界から消えてしまえばいいと思ってる。戦争と同じかそれ以上にね。
でもそれを期待するのはどうやら難しい。なにしろ何十年も前からイジメをなくそうって動きはあるのに、いつまでたってもなくならない
ノリ悪いって言われたことある?
大人になるにつれて使う言葉は変わっていく。たいていは背伸びして、自分より年上のヤツが使う言葉をマネするようになるよな。
そんな中で、できればこんな言葉は使うようにならないで欲しい。
「お前ノリ悪いな」
ひどい言葉だ。自分が相手をその気にさせられなかっただけなのに、それを相手のせいにしてしまう、実にズルイ言葉だと思わないか?
「お前〇〇に似てるよな。ちょっとモノマネしてみてよ」
例えばこんな
友達を作るなら、いつ?
新しい友達を作るのは得意かい? もしそうなら、うらやましい話だ。何しろ俺はとても苦手だった。目の前のそいつがどんなやつかわからないのに、どうしたらそいつと仲良くできるのかわからなかった。
笑える話だけど、友達なんて一人いればじゅうぶんだって考えてたこともある。
それについては今でもそんなに間違ってるとは思わないが、どちらにしても友達を作るってのは乗り越えなきゃならないカベだよな。
どうしたら相手
二人の時だけ優しいアイツ
二面性ってわかる?
二面性があるってことは、裏表があるってこと。今日は良いやつだけど、明日には嫌なやつになったりもする。
俺の周りにも昔そんなやつがいた。
三、四人の集団でいる時にはしつこいくらいイジワルなこと言ってくるくせに、二人きりで下校する時だけはやけに親しく話しかけてくる。
不思議だよな。一貫してないんだ。俺のこと好きなのか嫌いなのか。ギャップが大きいから、こいつ根はいい奴なのかな? な
好き嫌いしないで食べること
好き嫌いってなんだろうな。
俺は今でもよくわからないんだ。誰かにとっては大好物でも、別なやつからしたらとても食べられないってこともある。
なんなら子供の頃キライだった食べ物が、大人になったらおいしく感じることだってある。
一体なんでそんなことがあるんだろうな。人体の不思議ってやつだ。
好き嫌いは大人の世界でも当たり前にあることなんだけど、子供の世界だとよくわからないことが起こるよな。
そう。「好
運動会が嫌いなキミへ
運動会は好きかい?
俺はあんまり好きじゃなかった。理由は色々あるけど、そもそも運動があまり好きじゃなかったからな。
実は、小さい頃から野球をやらされてた。やってみたいなんて一度も言った覚えはないんだぜ。低学年のある日、強制的にクラブに入れられた。嫌がる子供を引きずって、うちの親もよくやるよな。
話がそれた。まぁそんなわけで、運動嫌いの少年は無理やり走らされるようなイベントもまた好きになれなかった
ギャップにまどわされるな
仲間ってなんだと思う?
辞書をめくらずに答えられるか?
なんとなく意味はわかるけど、説明するのはわりと難しいよな。
同じチーム。味方。仲の良い友達。
同じ目的を持って何かをする、自分ではない誰か。
今の世の中は、仲間なのかそうじゃないのかをとてもしっかり分けたがる。
高いカベで。あるいは、深いミゾで。
心当たりはあるはずだ。仲間のためなら誰かとケンカしても構わない。ウソをついてでも守りたい。美