見出し画像

好き嫌いしないで食べること

好き嫌いってなんだろうな。
俺は今でもよくわからないんだ。誰かにとっては大好物でも、別なやつからしたらとても食べられないってこともある。
なんなら子供の頃キライだった食べ物が、大人になったらおいしく感じることだってある。
一体なんでそんなことがあるんだろうな。人体の不思議ってやつだ。

好き嫌いは大人の世界でも当たり前にあることなんだけど、子供の世界だとよくわからないことが起こるよな。
そう。「好き嫌いしないで残さず食べなさい」ってやつだ。

これはまったく意味がわからない。だってそうだろ? どれだけ食べられるかなんてのは個人差があるし、好きか嫌いかも人それぞれだ。ラーメンが好きな奴がいれば、パンが好きな奴もいる。なのに、給食で出されたモノは残さず食べなきゃならない。こりゃいったいどういうことだよ。

給食の献立が栄養を考えてつくられてることぐらいわかる。それを食べておけば、健康な成長ができるんだろうってこともね。
でもそれなら料理に味は関係ないのか? おいしくないと感じる料理をなぜガマンして食べなきゃいけないんだ?

てことで今日のテーマ。
【お残しは許します】

俺が子供のころ、給食の主食はパンだった。パンは好きではなかったけど、嫌いってわけでもなかったから毎日食べてた。
問題は、時々出てくるライスだ。米だ。ごはんだよ。
水加減のちがいだと思う。ウチで食べるそれより、明らかにやわらかいんだ。
ライスのかたさって大事だよな。それだけで食べられなくなってしまった。
毎回ライスが出された日はザンパンが出来上がる。まったくもったいない話だ。

子供とはいえ好みはみんなちがう。
だから、全員がおいしいって感じる料理をつくれなんて無理は言わない。
ただ、食べ残した子に「残さず食べろ」だの「食べ終わるまで昼休みは無し」だのと責めるのは間違ってると俺は思う。

もちろん大人の言いたいことはわかる。
昔はみんな食べるものもなくて困ってた。食べ物には感謝しなきゃいけない。簡単に食べ残すようなことは、オギョーギも悪い。かみさまにありがとう。食べ物にもありがとう。

でも。それを差し引いても、どうにも飲み込めない食べ物ってのはある。
誰かがそれを押し付けるなら、そこに本当の思いやりはない。イジメだ。

だからキミがもし心から嫌いな食べ物を残してしまっても、そんなもんは気にするな。それは人間として当たり前のことだから。だからって、カラアゲばっかり食べてて太っても俺は知らないけどな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?