齋藤睦月

小学生の間に知っておきたかったことがいっぱいあるよな。そう思ったのでみんなに伝えていく…

齋藤睦月

小学生の間に知っておきたかったことがいっぱいあるよな。そう思ったのでみんなに伝えていくよ。異論はあると思うけど、参考にしてもらえると嬉しい。帰りの電車で書くことが多いので、推敲は甘め。自分に言い訳。

最近の記事

写真を撮られるのが苦手だった

遠足とか、運動会とか、社会科見学とか。小学校には色んなイベントがあるよな。いつもと違う特別な日。その一日を、みんながどんな風に過ごしたか気になってる人たちがいる。そう、キミたちの両親だ。 「まーくんは元気に楽しめたかしら」 「リンちゃんはいじめられてないかしら」 それを写真という形で確認できるように、そしてキミたち自身が後で思い出を振り返れるように、イベントの日にはカメラマンがついて回る。デカいカメラを持った大人が、事あるごとにシャッターを切って歩く。保育園は知らないけど

    • アンチはどこにでも

      すごく上手に描けた絵をクラスのみんなに見せた時、ほとんどの人はキミの絵をほめてくれるかもしれない。 「おお、すげーじゃん!」 「うまくなったねー」 「ワタシこの絵好きだわさ」 「ここの服のシワが、良いよね」 後半のやつはよくわからんこと言ってるけど、おおむね好評ってやつだ。ところが—— 「そんなにうまくないね。シュウくんの方がうまいよ」 「ここの色なんかおかしいよ」 少ない何人かは、どうやらキミの絵をみとめる気はないらしい。 せっかくうまく描けたのに。 みんなすごいっ

      • 文字だけで伝えるのは難しいよ

        これはLINEやメール、あるいはチャットでもそうなんだけど、相手の顔が見えないとすれ違いが生まれやすいってこと、そして文字の表現には限界があるってことを知っておいて欲しい。 例えば絵文字って使ったことある? きっとあるよな。たとえば食べ物の絵文字をテキストの代わりに使ったら、そのメッセージが一気にポップに明るくなる。 それから表情の絵文字。こいつはなんといっても感情を表すのに便利だ。「お腹痛い(笑顔の絵文字)」「お腹痛い(涙の絵文字)」これだけでも意味がだいぶ違ってくる。前

        • キミ次第

          新型コロナの影響で、学校が始まらない。そんなことは俺が小学生の頃には無かったから、キミらがどんな思いでいるのかはわからない。休みが長くなって嬉しいのか? 遊びに出られなくてつまらないのか? 山のように宿題を出されてうんざりしてるのか? 恐ろしい病気のニュースばかり見て怯えているのか? どうあれ、少しでもこの期間を前向きに過ごせてることを祈るよ。こんな時だからこそできる勉強もあるし、楽器の練習を始めてみてもいいかもしれない。読み飽きたマンガをだらだら読み返すくらいなら、新しい

        写真を撮られるのが苦手だった

          親をキライな時期

          キミが小学生なら、そろそろ親をキライになる頃かもしれない。 本当にキライにならないとしても、そういうフリをしたくなる時期がくる。親と仲良しなんて恥ずかしいって思える、そんな時期が。 ある日クラスメイトが話してるのを耳にする。こんな感じだ。 「うちの親ほんっとウザイ。買い食い禁止だし、ゲームもあんまり買ってくれないし、ケチすぎ。もう少し自由にさせてほしいわ」 そんな話をいろんなヤツらがしているのを聞くと、なんだか親と仲良しなのが子どもっぽく感じてくるんだ。休みの日に一緒に

          親をキライな時期

          普通じゃないはず

          なんのヘンテツもない、普通の小学生。それがキミのことだと言われたら、キミは嬉しいか? 普通。それがどんな意味なのか、うまく説明するのは案外難しい。どこにでもいるってこと? みんなと同じってこと? 特別じゃないってこと? どれも正解なようだけど、それじゃあキミはその「普通」に当てはまるだろうか? キミがどこにでもいる……って、そんなわけはない。キミはキミだけだ。一人しかいない。キミに顔が似てる誰かも、同じ成績の誰かも。キミじゃない別の誰かだ。 キミがみんなと同じ……って、

          普通じゃないはず

          ウワサは疑え

          誰かのウワサを聞いたなら、そいつが本当なのかどうか、一度は疑ったほうがいい。それが誰かを守ることにもつながるから。 ウワサってものは実のところ、ぜんぜん当てにならない。 「田中が西原さんのこと好きらしいぞ」 「山下先生は家でネコを100匹かってるらしい」 「夜中の二時にカガミを見ると悪魔が飛んでくるそうだ」 こんな具合に、基本的になんでもあり。責任なんて誰も取らない。だって、自分が言い出したわけじゃないから。誰かの話を聞いて、それを右から左に流してるだけ。気軽に何でもペラ

          ウワサは疑え

          イジメのキッカケなんてどうでもいい

          イジメについて話そうか。 俺が小学生の頃は、三年生くらいからクラスにあった気がするな。見た目が良くないヤツや、動きが面白いヤツがターゲットになりやすい。 ……こんな話、聞きたくもない? 俺も同感。イジメなんて世界から消えてしまえばいいと思ってる。戦争と同じかそれ以上にね。 でもそれを期待するのはどうやら難しい。なにしろ何十年も前からイジメをなくそうって動きはあるのに、いつまでたってもなくならない。だとしたらこれはもう、俺たち人間の持ってる残念な一面ってことなのかもしれないよ

          イジメのキッカケなんてどうでもいい

          ノリ悪いって言われたことある?

          大人になるにつれて使う言葉は変わっていく。たいていは背伸びして、自分より年上のヤツが使う言葉をマネするようになるよな。 そんな中で、できればこんな言葉は使うようにならないで欲しい。 「お前ノリ悪いな」 ひどい言葉だ。自分が相手をその気にさせられなかっただけなのに、それを相手のせいにしてしまう、実にズルイ言葉だと思わないか? 「お前〇〇に似てるよな。ちょっとモノマネしてみてよ」 例えばこんなのがよくあるパターンだ。モノマネなんてのは相当自信がなきゃできない。似てないモノ

          ノリ悪いって言われたことある?

          友達を作るなら、いつ?

          新しい友達を作るのは得意かい? もしそうなら、うらやましい話だ。何しろ俺はとても苦手だった。目の前のそいつがどんなやつかわからないのに、どうしたらそいつと仲良くできるのかわからなかった。 笑える話だけど、友達なんて一人いればじゅうぶんだって考えてたこともある。 それについては今でもそんなに間違ってるとは思わないが、どちらにしても友達を作るってのは乗り越えなきゃならないカベだよな。 どうしたら相手から好かれるとか、どうしたら「こいつと仲良くなりたい」って思われるのか。そんなの

          友達を作るなら、いつ?

          広く浅く、狭く深く

          スプラトゥーンとかやったことあるならわかるかもしれないけど、広く攻撃できる武器はダメージが弱くて、狭く狙える武器はダメージがデカい。シューティングゲームなんかじゃよくある設定だ。 家にあるホースも一緒。シャワーで出すかストレートで出すか。同じ量の水を散らすのか、集めるのか。そりゃもちろん集めた方がパワーがある。 これって色んなことに通じる話だと思うんだよな。狙いを絞ると、当てるのが難しいけど、当てたら強い。例えば、面白い話もそう。 誰もが笑える話って、実は深くは刺さらな

          広く浅く、狭く深く

          二人の時だけ優しいアイツ

          二面性ってわかる? 二面性があるってことは、裏表があるってこと。今日は良いやつだけど、明日には嫌なやつになったりもする。 俺の周りにも昔そんなやつがいた。 三、四人の集団でいる時にはしつこいくらいイジワルなこと言ってくるくせに、二人きりで下校する時だけはやけに親しく話しかけてくる。 不思議だよな。一貫してないんだ。俺のこと好きなのか嫌いなのか。ギャップが大きいから、こいつ根はいい奴なのかな? なんて思わされる。 ところが、また次の日には全開で嫌がらせをしてくる。こいつ一体な

          二人の時だけ優しいアイツ

          掃除がキライなワケ

          掃除の時間。小学生の頃、俺は本当にこの時間がキライだった。 キライになるにはいくつか理由があるけど、一番大きな理由は馬鹿にされたことだな。 何しろ掃除ってやつは退屈だからな。いつも掃除の時間はユウウツだったよ。でも、ホウキを持って廊下の階段に立ったとき、その日はなぜか気が向いた。たまにはマジメにやってみようじゃないか。 ひょっとしたら神様が教えてくれたのかもしれない。今日だけでもキチンとやった方がいいぞ、ってね。 それから一週間ほどたったある日のことだ。給食の時間に流され

          掃除がキライなワケ

          好き嫌いしないで食べること

          好き嫌いってなんだろうな。 俺は今でもよくわからないんだ。誰かにとっては大好物でも、別なやつからしたらとても食べられないってこともある。 なんなら子供の頃キライだった食べ物が、大人になったらおいしく感じることだってある。 一体なんでそんなことがあるんだろうな。人体の不思議ってやつだ。 好き嫌いは大人の世界でも当たり前にあることなんだけど、子供の世界だとよくわからないことが起こるよな。 そう。「好き嫌いしないで残さず食べなさい」ってやつだ。 これはまったく意味がわからない。

          好き嫌いしないで食べること

          運動会が嫌いなキミへ

          運動会は好きかい? 俺はあんまり好きじゃなかった。理由は色々あるけど、そもそも運動があまり好きじゃなかったからな。 実は、小さい頃から野球をやらされてた。やってみたいなんて一度も言った覚えはないんだぜ。低学年のある日、強制的にクラブに入れられた。嫌がる子供を引きずって、うちの親もよくやるよな。 話がそれた。まぁそんなわけで、運動嫌いの少年は無理やり走らされるようなイベントもまた好きになれなかったってわけ。 キミがスポーツ得意なアスリートのタマゴなら話は別だけど、それ以外の

          運動会が嫌いなキミへ

          ギャップにまどわされるな

          仲間ってなんだと思う? 辞書をめくらずに答えられるか? なんとなく意味はわかるけど、説明するのはわりと難しいよな。 同じチーム。味方。仲の良い友達。 同じ目的を持って何かをする、自分ではない誰か。 今の世の中は、仲間なのかそうじゃないのかをとてもしっかり分けたがる。 高いカベで。あるいは、深いミゾで。 心当たりはあるはずだ。仲間のためなら誰かとケンカしても構わない。ウソをついてでも守りたい。美しい友情、美しい世界。本当にそうだろうか。 ってことで今日のテーマ。 【仲間だ

          ギャップにまどわされるな