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運動会が嫌いなキミへ

運動会は好きかい?
俺はあんまり好きじゃなかった。理由は色々あるけど、そもそも運動があまり好きじゃなかったからな。
実は、小さい頃から野球をやらされてた。やってみたいなんて一度も言った覚えはないんだぜ。低学年のある日、強制的にクラブに入れられた。嫌がる子供を引きずって、うちの親もよくやるよな。

話がそれた。まぁそんなわけで、運動嫌いの少年は無理やり走らされるようなイベントもまた好きになれなかったってわけ。

キミがスポーツ得意なアスリートのタマゴなら話は別だけど、それ以外のやつらにとっちゃ、運動会って結構キツイ。
何しろあれは、みんなの前で負けるイベントだからな。

同じようなイベントでも、学芸会や合唱コンクールは比較的おだやかだ。クラスごとの順位を決めるとしても、それはキミ一人のチカラってわけじゃない。

テストだって、あれは競争じゃない。全員が100点を取るかもしれないし、全員が10点になるかもしれない。キミのチカラがただ計られるだけ。

運動会はちがう。徒競走もリレーも、順位をつけるためのバトルだ。この子は一番速い。その次にこの子が速い。一番遅かったのはこの子って具合にね。

「この中で一番ダメだったのはキミだよ」
そんな発表をみんなの前でされるんだ。別に走るのが得意だなんて、一度も言ってなくてもな。
なかなかヒドいイベントじゃないか?

確かに大人になったら競わなきゃならないことはいっぱいある。その練習だと思えばいいか?
俺はそうは思わない。大人だってわざわざ自分が苦手なことで勝負しようとはしないから。

てことで今日のテーマ。
【運動会なんて大した意味はない】

運動会のためにたくさん練習して、本番で一等賞になった子もいるだろう。
でもそれは結局、それだけ運動に向いてる体と、それを素早く動かすセンスを持ってることが前提だ。どんなに努力しても、小学生の運動能力なんてのは全然フェアじゃない。
どんな体でもどんな頭の作りでも、努力すれば誰もがヒーローになれるって?
そんな夢物語は絵本にもならないな。

だから、もしキミが運動会でつまらない気持ちになったとしても、俺はおかしいとは思わない。
あんなのは運動得意なやつらが気持ちよくなるためだけの、くだらないイベントだから。

キミが運動得意なら、思う存分楽しんでくれ。ただその裏でモヤモヤした気持ちを抱えてる子たちに届けばいい。大丈夫、気にするな。そんな順位に大した意味はないから。

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