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リハマネジャー

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なぜ、私は職能資格を有しながら二十年以上所属した職能団体を退会するのか?

なぜ、私は職能資格を有しながら二十年以上所属した職能団体を退会するのか?

本noteは、私が作業療法士でありながら、二十余年間所属した「日本作業療法士協会」及び「県作業療法士会」をなぜ退会するのかを記述したものです。決して職能団体からの退会を奨めるものではありません。むしろ筆者は、職能資格で就業している方は、職能団体に所属すべきという考えであることを強調しておきます。

職能団体とはつまり、職能団体である日本作業療法士協会及び県作業療法士会とは、作業療法士としての専門性

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私たちのビジョンを市場に出すタイミングはいつか?

私たちのビジョンを市場に出すタイミングはいつか?

全国病院経営管理学会リハ専門委員会のビジョン及び事業計画が、先日の委員会で再審議の末に承認されました。承認された2024年度までのビジョン及び事業計画は、以下の通りです。

一方、リハ専門職を対象とした意識調査をTwitterで実施しました。質問は、”リハの対象者に対し、診療報酬や介護報酬に繋がらない間接的介入に労力を割く価値をあなたは感じますか?”という問いです。調査期間は、2022年2月22日

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公用文から理解する文の解釈と作成の考え方

公用文から理解する文の解釈と作成の考え方

私が公用文について学ぶ必要性を感じたのは、民間病院のリハビリテーション部門の部門長を務めていた時です。施設基準や診療報酬を確認するために開いた「医科点数表の解釈」の解釈に悩む点がありました。それは、「A、B、C又はDが必要」という文章をどう解釈するかということです。結論は、「A、B、C、Dのうち1つあれば良い」ということです。
 そこで本noteでは、病院の部門管理者が知って損はない公用文の解釈を

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なぜ、権限委譲が必要なのか?

なぜ、権限委譲が必要なのか?

 本noteは、筆者の後任の方から質問された、「どのようなことを意識して権限委譲してきたか?」という問いに対する私なりの回答を整理したものです。
 あくまで個人的な思考の整理であり、立派なことを申し上げるつもりもありませんし、教師としての身分もないことを申し添えておきます。

丸投げと権限委譲の違い 権限委譲と聞くと、単に他者に仕事を振る(丸投げする)ことをイメージする方もいますが、私はそうではな

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なぜ、若いうちの苦労を避ける傾向に我々は嘆くのか?

なぜ、若いうちの苦労を避ける傾向に我々は嘆くのか?

 最近、Twitterを流し読みしていると、若いうちに進んで苦労しようとする人がいないといった嘆きが目につくようになりました。実際のところ、どうなんでしょうか。
 下の図は、日本生産性本部[1]による、働くことの意識調査結果のうち、「若いうちは進んで苦労すべきか」と言う問いに対する回答のトレンドです。平成23年度から急激に「苦労すべきだ」と回答した割合が減り、「好んで苦労すべきではない」と回答した

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人を褒めることの本質は何か

人を褒めることの本質は何か

日経朝刊の投稿募集テーマに、「褒められてうれしかったこと」が取り上げられていた。その理由は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、インフォーマルな組織の衰退に伴う「対話」の重要性が浮き彫りになり、これを補う工夫の一つである、「褒める」に注目したとのことであった。

私が褒められてうれしかったことは、最近のものは思い出せない。きっと、褒められても心の底から褒められているのかを疑っているのだと感じ

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なぜ、採用活動はうまくいかないのか?

なぜ、採用活動はうまくいかないのか?

 あなたが所属する組織の採用はうまくいっていますか?或いは、あなたやあなたの知人は就職(転職)がうまくいっていますか?

 私はリハ専門職の採用の中心的な役割を担うようになって5年以上の月日が経過しました。当初は採用を戦略的に考えることもなく、闇雲に採用活動を行っていました。結果、時間や手間ばかり増えたり、職場と入職者のミスマッチが生じるなど、うまくいかないと感じることがありました。

 では、な

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遠回りした経験は”強み”になる

遠回りした経験は”強み”になる

私は今年で社会人22年目になる。私が選択した職業は「作業療法士」というリハビリテーションの専門職だ。いま、社会人1年目の私に何か伝えることができるとしたら、「不必要だと思う全ての経験が20年後には強みになっている」と伝えたい。

私が医療人の道を目指し始めたのは高校生の頃。本当に可愛がってもらったお婆ちゃんが入院し、面会に行った時のことだった。仰向けにベッドに横になりながら片手を天井の方に向かって

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リハ専門職にとっての働き方改革とは?

リハ専門職にとっての働き方改革とは?

 「働き方改革」が謳われた当初、時間外勤務の短縮ばかりに注目が集まっていた。ところで、われわれリハ専門職が本当に目指すべき「働き方改革」とは何か?その答えは、「付加価値生産性の向上」であると考える。

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